第115話 謎の月面茸
“アストロ勃起号の皆さん、助けてくだサイ。
わたしは智泉郷の無知村。
女宇宙海賊クィーンアザスに襲われてマス。”
「文字くん、これアトラクション?」
と、モニターが開き……廃材が語りかけて来た。
“「ポコチン号の皆さん、こんなことも有ろうかと宇宙銃を用意してあります。
これで敵を倒してください。
ダンコンマンさんのクンフーや文字くんの力場銃使うと相手が怪我しますのであくまでも懐中電灯……じゃなく宇宙銃で戦ってください。」”
「先生、この茶番あざすさんですね?」
“「急にライフル型懐中電灯6つほど作れと言うんで何事かと思ったら……」”
「はい情報感謝します。
と言うわけで独身女宇宙海賊あざすを倒すよ!」
「文字さん……急にイキイキしだしたわね。」
「ナイン、文字くんもいろいろ苦労してるからな。
噴き出しても仕方ないさ。」
一方、レブンと廃油は思い切り楽しむつもりらしく……
「宇宙服エイリアンモデルの方が良かったかな?」
「今から着替える?持ってきてるよ?」
「廃油くん……なんでそこまで?」
「お化け屋敷に大切なのはお客さんが如何にシチュエーションの中に没頭できるかだってニャル子さんが言ってたの。」
「あ~!廃油、お前今回こうなるの知ってたな?」
「ご主人とテケリリには言うなって伸び縮みの秘匿精神波であざすさんから言われてたの……あ!」
怪しく単眼を光らせてテケリリが詰め寄る。
「ぐぽーん。」
「誰がパーフェクトジオングだこら!」
「いやどっちかと言うと旧型ザク。」
「仲が良いのは解ったからそろそろ行かねぇか?」
「宇宙世紀1024ジオン公国は人間大モビルドール“テケリリ”の開発に成功した……」
「ナイン、こんな時に漫画のシナリオ考えてんじゃねぇよ。」
「モジ、船外空気圧1020ヘクトパスカル、酸素濃度25パーセント……ただし70パーセントがヘリウムです、毒性は有りません。」
「一応宇宙服の内蔵酸素吸ってた方が安全だろうけど……
廃油、ちょっと外気吸ってみな?面白くなるから。」
「騙されたト思ッテヤッテミ……ゴ主人、ナニコレ?」
「昔マジックボイスとか言って売ってたんだよ。
吸う奴は20パーセント程度酸素混ぜた物だったんだけど風船用の純粋ヘリウム吸って酸欠で死んだのもちらほら……」
「トコロデコレ元ニモドルノ?」
「しばらく地球の大気吸えばすぐ戻るぞ。」
「ナ~ノナノナノナノ、あすとろ勃起号ハ宇宙海賊“紅ノ年増団”ガ戴クノ。」
「……なのちゃん……その名前聞いたらまた粉挽き棒回させられるぞ?」
「トコロデサッキカラ言ッテルアストロ勃起号って何?
あ、治った。」
「男根s……ヤッタデタ副長ガソウヨンデタノ。」
「ありがとう、聞きたいことはそれだけだ。」
ピュンピュンピュンピュンピュン!
光線銃型懐中電灯に蜂の巣にされる謎の戦闘員。
格納庫から通路に入ると……
「フフフ、ナノハ四天王デモ1番ノ小物……」
「ちんちんが?」
「こら廃油!
えびちゃん、その全身レオタードって宇宙服なのか?」
「アアコレ宇宙服ジャナクテヘルメット連動デスキンタイト力場形成シテルラシインダ。」
話している間にダンコンマンが狙撃。
障害を取り除く。
「操縦室はそこなんですが……男根が居ますね。
懐中電灯使わずに行きます。」
「やっぱり仲間は撃ちにくいかい?」
「いや普通に脅そうかと。」
極普通に近付いて来る文字に男根は懐中電灯も構えず……
「ア!オ前ドコデだーすべいだーノこすぷれシテキタンダ?」
「お前のポコチン号乗るのに必要だったんだよ。
時速3000キロで撃ち出されて3万キロまで加速されたんだぞ?」
「ア、ぽこちんダガアザスサンノ指示デあすとろ勃起ニ名前変エタカラナ?
元ねたハあすとろぼーと。」
「宇宙大怪獣ギララネタ摺ってんじゃ無いよ。」
胸のコンソールで力場銃をリフトキャッチにして男根を持ち上げる。
「男根……九鶴はわしの様に慈悲深くは無いぞ?」
「オオ、えぴそーど4ノ台詞ダ!」
「トゥルーパー、奴を始末しろ!」
廃油はレブンと遊んでいる!
「おやつ抜き!」
「失礼しましたベイダー卿!」
ピュン!
「大丈夫か男根?」
「さばいばるげーむ用ノ武器ナンデ痺レテルダケダ。」
その場に男根を放置して操縦室に入ると……
小部屋の中にはいっぱい茸が生えていた。
「お姉ちゃんキノコ~!」
「レブンちゃん触らないで!これは……」
「ご主人正解!なのちゃんの毒キノコだ。」
「毒きのこジャナイノ!ナノノ1UPきのこナノ!」
「誰にでも触らせようとするんじゃ無いよ!
よくあざす少佐とむっちー黙ってたな?」
「言ッテネェカラナ。」
「俺えびちゃんだけはまともだと思ってたのに……」
「俺ハ出シテネェヨ!
ココハえあしゃわー室デムッチー達ノ胞子ヲ機械ニ入レナイ為ノ小部屋ダソウダ。」
「確かにえびちゃんの凶器は見当たらないね。」
「ソウダロ?俺ハナノミタイナ変態ジャネェシ。」
「えびちゃんいい加減その声戻したら?」
「戻ラネェンダヨ!俺モナノモ!」
「今ナライイ声デ鳴ケルナノ!」
「鳴カンデイイ!ッテカヨクナノチンダト解ッタナ?」
「ぼくとご主人よくなのちゃん連行するから。
あとえびちゃん、地球の空気吸ったらすぐ戻るよ。
ぼくも声変えて遊んだから。
それよりこの大量のなのちゃんのちんちんどうするのさ?」
「ほろぐらふダゾ?ぼたん1ツデ消エルンダ。」
「ひとつ消えて無いわよ?」
「ソレハ本物ナノ。」
力場銃で掴んでみる。
「アハン!」
「うわ!これ感触もフィードバックされる!」
「いや……握るかソレを……」
「お姉ちゃん何が有ったの?」
「レブン!見ちゃいけません。」
「で、ここどうやったらクリア?」
「ナノヲ逝カセレバ……」
「適当言ウナ馬鹿!準備デキタラ勝手ニ扉ガ開クンダ。」
その時扉が開き……態度だけでかい小さいギャルが居た。
「チョリ~ッス!アタイコソ最強ノ四天王ッスヨ。」
「そうか……それは良いがパンツ見せるのはデフォなのか?」
「フッ……オジサン、コレハあんだーすこーとト言ッテ見ラレテモイイパンツッスヨ。」
「だから星のカービィ描いてあるんだね!」
「エ?……ア!きゃあ~!」
四天王最強の小柄なギャルは廃油のツッコミに逃走した。
……が回り込まれた。
「不真寺ちゃん、ちょっと俺達の頼み聞いてもらおうか?」
「えっちナ事スル気ッスネ?」
「したらテケリリが怒るから安心しろ。
実は……」
はい、あざすが仕掛けた悪戯でございます。
普通に考えて純戦闘員のダンコンマンや諜報員のナインカ達の連合軍に勝てるはずはありませんが……ナインカやチャイルドセブンが簡単に諜報活動成功させて来るんでもしかしたら簡単なのかと思った事が敗因です。
あとサブタイトルにある通り当初は月面でなのちんを見付ける予定でした、たださすがのなのちゃんでも月面にワープはできないなと。
さて次回は あざすさんに手を触れないで下さい
第116話 アザストリップ お楽しみに