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やまぐちブックストアダイアリー  作者: 着ぐるみ人形あき
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第109話 月刊男の船を造ろう

 「久しぶりに地球に帰って来た気がする。」

超光速航法(ハイパードライブ)使ったんで2日経ってないんですけどね。」

「俗に言うワープと違うんですか?」

次元突破航法(ワープ)は超長距離でないと使えないんですよ。

5光年以内ならハイパードライブの方が使いやすいですからね。」

「なんでこんなにわかりやすく説明してくれる先生追い出したんだろう?」

「廃油、地球人にはエゴが有るんだよ。

さぁパレンケ改造するでぇ~!」

「文字くん、戦闘機はコスモウイングとスペースウルフどっちにします?」

「戦闘機はスペースウルフでコスモウイングは汎用シャトルで良いんじゃないですか?」

「ご主人、ポコチンも載せよう!テケリリ専用機で。」

廃油(あんた)が乗れ!」

「その前にセラエナイト精製機ですな。

これが1週間程かかります。」

「第2地下ドックも要るかな?

何ならクトゥルーに頼んで穴掘ってもらうのもいいけど。」

「穴掘ると言えばダイショちゃん土木作業員ルックのままだったわね。」

『やまぐち書店で着替えたノデこれしか無かったんデスよ。

ハイエースだけで行動予定でしたカラ。』

「ダイショちゃんは後でハイエースごと送っていくとして……先生達は台戸に用事無かったですか?」

「私はまず地下に精製機設置したいんですが。」

「了解、シンバッド、アリババ、アラジン、疲れてなければ先生とおんじ手伝ってあげてくれないかな。」

艦運用(シンバッド)隊12名中6名以外は大丈夫です!」

陸上(アリババ)隊13名!体力万全です!」

生活整備(アラジン)隊12名!施設整備は任せてください!」

「シンバッド隊は全員大事を取って休暇、アリババ隊並びにアラジン隊は廃材とおんじの指示で精製機設置頼む。

さぁみんな頼んだぞ!

……でダイショちゃん送るのは俺達だけど……小型プラントはここに置いていく?精製後のセラエナイトも持って行かなきゃならないから。」

『小型プラントはハイエースの装備品デスので。』

「あ、そうなんだ。轟沈のかと思ってた。」

『そう言えば轟沈ッテ採集プラント装備してないデスね。』

「要るようになったらウボ=サスラ様(お義母さん)が作るからかな?」

『無駄に格好よくしそうな気がしマス。』

「いややっても75年沖縄海洋博のアクアポリス位だろう?」

『この前007私を愛したスパイで出たストロンバーグ(クルト・ユルゲンス)の海底基地アトランティス作ろうとしてマシタよ?』

「まさか必要なセラエナイトって……」

『陸海空宇宙制覇するロータスエスプリ作るトカ言ってマシタけど?』

「まぁいいや、精製したセラエナイト1トン半程ルクソールに載せといてね。

さて俺達は台戸行きだ、ハイエースに乗ってくれ。」

『フルステルスON、イオンクラフト作動!

目的地やまぐち書店駐車場。ハイエース発進できマス。』

「了解!行くよ。」


ふわっと垂直に浮かぶハイエース。高度100メートルで水平飛行に移行する。


「ご主人速く無い?」

「空にはスピード制限など無いのだよ廃油くん。」

「モジ、せめて音速未満で飛んで?」

『今度バイクも飛べる様にしマスか?』

「う~ん、モンキー50でやってみようかな?」

「「なんで一人乗りを改造しようとする?」」

「目を付けてたカタナ750売れちゃっててさぁ……」

「モジ単座の250持ってるじゃない。」

「あれ元々ビジネスバイクみたいな物だから面白味がね……

おっとここだ。」


駐車場の陰に着陸、全迷彩をOFFにする。


「じゃぁダイショちゃん、俺達グランハイツ台戸に行くから後で電話してね。」

『あざすさんニ会って行かないのデスか?』

「実は勝手にセラエナイト掘りに行ってたから……あざすさんには内緒でお願い。」

『約束できマセん。何故なら後ろニ居るカラ……』

「どこに行ってたって?」

「あざすさんはさよならジュピターと言う映画をご存知だろうか?」

「ああ説明いらないから報告書お願いね。」

「書類で苦しめこの野郎って精神波が出てるね。」

「廃油、あれが魔皇(デーモンスルタン)アザトースの邪念精神波(ヒステリークラッシュ)だ。」

「ただ怒ってるだけみたいに見えるけど?」

「あほな事言って滅ぼされるの自分だけになさい。それよりなんでダイショちゃんにこんな面白い格好させてるのよ?」

「それはなのちゃんに聞いてもらえます?」

「セカンド問題児か……」

「あの上の問題児が居るのか?」

「あんたよ!

何処かに喧嘩売ってきて無いでしょうね?」

「火星のロイガーノスと木星の精神寄生体と仲良くなった。」

「普通に問題起こして来てたわ……」

「大丈夫、普通の人間には認識できないから。」

「テケリリちゃん、信じていいのね?」

「俺には認識できたけど?」

「文字クン、普通の人間名乗るって烏滸がましいと思わない?」

「誰がか!

それと航空宇宙局の人間が先生追い出したみたいなんで敵対行為と見做すんでよろしく。」

「え?あいつらバカなの?」

「もうちょっとしたら新生パレンケで向こう揶揄いに行くからね?」

「ふっ……それをあたしが承認するとでも?」


サムズアップしながら言うあざすさんにテケリリは……


「すとろんが……言葉と体が一致してないよ?」

「それよりあざす少佐、ダイショちゃんよろしくね。」

「あ!それよ!

ダイショちゃんの着替えってパレンケの中なの?」

『なのちゃんニやまぐち書店で着替えさせられマシタので。』

「んじゃ俺達ショゴス達の所に居るんでダイショちゃん帰る時に連絡下さいね。」

「あ!コラ待ちなさい!」

『逃げ足ハ速いデスね……』

「まぁいいわ、後で何が有ったか聞いて泣いてもらいましょう。

ダイショちゃんはまずお着替えしてからね?

今日は書店ちゃんが地球に来た記念日・誕生日なんだから。」

『セラエノに無い考え方デスね。』

「ダイショちゃんも何なら12月7日とかにしようか?」

『ワタシ達は基本同一モデルなので同じ日で大丈夫デスよ?

でなきゃ年の約1/3が誰かの誕生日になってしまいマス。』

「そう言えば100人居るんだったっけ。」

基本的に原材料搬入で終わってしまいました。

当然材料はこれだけでは足りないんですが石棺1号も材料として再利用しますので一応何とかなる予定です。

さて次回は 特別編でございます

第X2話 書店ちゃんおめでとう

明日2月11日更新予定です。 お楽しみに。

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