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やまぐちブックストアダイアリー  作者: 着ぐるみ人形あき
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第8話 吸血鬼すぐ……?

「ふい~!子供相手って結構疲れるんだなぁ……」


 いつもは書店ちゃんがやっていた絵本の読み聞かせなのだが、今回は書店ちゃん多忙につきヤマナメが担当していた。


「いやいやなかなかどうして様になってたぜ。」

「さすがに癒し組なの。なの達色物組には真似できないの。」

「なのちゃん、なんですかそれ?」

「ああ先日お客さんの自主アンケートによる組分けが有ってな、なのの奴癒し組に入れなかったんでいじけてるんだよ。」


それによると書店ちゃん、コニー、ヤマナメに何故か斉藤さんが癒し“美少女”組、えびちゃんなのちゃんあざすさんが色物“お笑い”組なのだそうだ。


「書いてる奴も差別してるなの!色物組には読点ひとつ付けてないなの。」

「で、被害妄想ですか……むしろ普段の行動からでしょそれって。アタシ達お笑い滑る組とネタ上手く転がす組なんじゃないっすかねぇ。あとコニーちゃんの非常識行動や書店ちゃんのお仕置きバスターなんか下手に見られたらヤバいし……」


言ってる尻からコニーが両手を広げて衛星軌道上から帰還してきた。パーカーのフードからXOXOが顔を出す。


「例のUFO火星軌道上まで接近してるよ~。ってあざすさんは?」

「いやいやそれより誰かにみられなかったか?」

「ヤマナメちゃん、もう遅いぜ?コニー既に町の七不思議の一つとして恐怖!夕方虚空から降ってくる少女って言われてるから。」

「なんで恐怖の対象が癒し組なのぉ~?」


まだ根に持っていた。


「だいたい生体戦車(XOXO)で円盤の監視してるんだから仕方ないだろう?」

「戦車……戦車とは空を飛ぶ物なの?なのがおかしくなってるの?」

「コニーちゃん、なのちゃん吸った?」

「XOXOが嫌がって吸わないよ。」

「こいつXOXOに男根吸わせようとするから……」


べちゃっ!何かが結構なスピードで墜落してきた。

あ……顔打ってる……


「もしもし?大丈夫ですかなの?」


落ちて来た何者かはガバッと起き上がると……


「フハハハハハ!我が名はリシリー・ケルブブラッドムーン。

高貴なるヴァンパイアの偉大なる始祖の正当なる直系、ケルブブラッドムーン家の末裔である。

可憐な少女達よ、そなた達の血を我に与えてくれぬかな?」

「中二病の前に手当てするなの。鼻血出して何格好付けてるなの?」

「待て、あんたヴァンパイアか?」

「えびちゃん、人の言葉を疑うのは良くないの、ヴァンパイアと言えば蚊の親戚なの。」

「馬鹿野郎!吸血によって下僕を作るアンデッドの大物だぞ。

死霊退散(ターンアンデッド)!」

「ふぎゃああぁぁ?」

「えびちゃん、凄く弱い気がするんだけど?」

「……俺もそう思う……もう灰になってるし……」

「急に何するのよ?」

「あ……復活した。」

「っていうか、本当に血を吸うと下僕になるなの?」

「それは個々の能力でそういう事ができる人もいるわよ。新横浜の叔父さんとか吸血鬼退治事務所乗っ取ったりしてるわよ。」

「退治事務所ってやっぱり有害じゃねーか!」

「あれ?でも吸血鬼ハンターギルドのみんなと遊びに行くとか……」

「害が無きゃハンターもギルドもあるはずねーだろ!」

「ただいま~。コニーちゃん、防衛軍今更円盤に気付いたらしいわよ?」

「外宇宙からの侵略甘く見てるんだね。今だいたい火星だよ。それと吸血鬼のお姉ちゃん。」

「吸血鬼のオシリーちゃんなの。」

「リシリー!リシリー・ケルブブラッドムーンだ!」

「なんか長いから利尻昆布(こんぶ)ちゃんなの。」

ケルプ(昆布)じゃなくてケルブ(叡智)だ!」

「親戚にド羅臼(ラウス)って居ないなの?」

「それお爺ちゃん……」

「なのちゃん精神攻撃止めなさい。吸血鬼って……身元引き受け人は居るのかしら?」

「新横浜吸血鬼ハンターギルドに連絡取ってもらえたら……」

「……ごめんなさい、そんな団体この世界には無いわよ?」

「とりあえず血をください……」

「任せるなの!」


強引に自分の腕をブブラッドの口に捩じ入れるなのちゃん……と、泡を吹いてブブラッドが卒倒する。


「よっぽどなのの血が不味かったんだな……砂になりかけてるぞ。」

「いや……なのちゃん昼に餃子食ってたよね?」

「ああ十字架ニンニク太陽光ね……」

「あざすさん、何それ?」

「吸血鬼の3大弱点なのよ、あと細かい物なら流水を越えられないとか塩に弱い、ろうそくが嫌い、お香の匂いに耐えられないなんかも有るわ。」

「お近付きの印にシルバークロスのチョーカーのプレゼントなの。」

「止めろ!殺す気か!」

「なんか物騒な事になってマスか?」

「書店ちゃんお帰り~!」


ヤマナメが書店ちゃんに抱きついている。


「ヤマナメちゃんの読み聞かせ上手かったぜ。たまに代わってもらっちゃどうだい?」

「防衛軍は今になって円盤を確認したわ。それでちょっとお店休むかも。」

「それは仕方ないでスヨ、それよりそちらハ?」

「リシリー・ケルブブラッドちゃんなの。ブブラッドちゃんでいいと思うなの。」

「あ!やっぱりこの野郎からかって遊んでたな?」

「水飲ませた方が良くないかな?」

「ヤマナメちゃん、吸血鬼に水は猛毒よ?ポ○リ持ってくるわ。」

「あ、あたしも行きます。」

「ヤマナメちゃん、もう帰宅してもいいでスヨ?」

「まぁまぁ、ついでになんかつまむ物も買って来るよ。」

「あ!ポ○リなら有るぜ……ってもう居ないや。書店ちゃん、目ェ覚ましたら飲ませてやってくれよ。」

「なのがあげておくなの。」

「なのとコニーはレジ閉めるの!俺も手伝うから。」


「あれ……あたし何してたんだっけ?」

「おはようございマス、お目覚めデスか?」

「おおおっ?」

「あの……どうかなさいマシた?」

「誰?」

「先ほど突然倒れられたみたいなんで私の友達が運んで来てくれたんデスよ。あ、良かったら飲み物どうぞ。」

「迷惑かけたわね、あんたはここのお店の人?」

「はい、やまぐち書店の山口書店デス。」

「(あ……あたし素で喋ってた……)ご苦労であったな、褒めて遣わす。我が名はまだであったな。我はヴァ……」

「ブブラッドちゃんでしたっけ?あとヴァンパイアなんデスよね。なのちゃん達から大体は聞いてマスよ。」

「え……あ……うん……あ~まだちょっと気分が悪い……」

「大丈夫デスか?ワタシにできる事が有れば力になりマスが……」

「本当?だったらさ、ちょっとだけ吸わせてくれない?そうしたら治るかも!(歯の)先っちょ、先っちょだけだから。」

「その誤解を生みそうな言い方は止めた方がいいデスよ……

別に構いませんが歯の痕とかしばらく残ったりするんでショウか?」

「あ、その辺は安心して。証拠が残らない様にあたし達の唾液に傷を治癒する物質が混ざってるのですぐ治るわ。」

「凄く都合がいいデスね……では……どうぞ。」





申し訳ありません、今回完結しておりません

理由は簡単で初めに要らん事書きすぎたのが原因です。

ブブラッドが店員になるのにあと1週間お待ちください

さて今回火星軌道まで来ている円盤(軍が認識したので未確認飛行物体…UFOから表記変えました)ですが次回ある程度説明できると思います。

独立した2つの話が上手く融合できるのか?

次回、第9話 謎の円盤 宝栄丸 お楽しみに

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