第106話 盲目のもの
「プラントは放り込んどけば良いんですか?」
「勝手に三重水素と四重水素回収してきますよ。」
『新型って凄いんデスね!』
「テケリリ、ウボ=サスラ様作業艇作ってなかったんだね……」
「ねぇ廃油、お母さん意外と抜けてるのかな?」
『イエ、あの方は格好いいメカが好きなのデス。』
「ダイショテンはかわいいのに?」
『あれアタシ達がモデルなんでスが……クアドリウムタンク追加や装甲強化して行ったラああなりまシタ。』
「ならフレームに強化装甲直張りでタンク背中に背負う様にして……」
「なるほどこんな感じですな友よ。」
「名付けてダイショテン28号FX!」
「モジ大丈夫?原作者に怒られない?」
「火星だよ。
みんなセラエナイト取りに行かなくていいの?」
「雑談の間に着くとはイス驚異のテクノロジー……」
「ご主人それは使うのがアホばっかりだったからね?
紫とか猫とか。」
『待っテ!出ないデくだサイ!ここには……』
同時にレーダーを視ていたダイショと廃材が叫ぶ!
「文字さん!ここには盲目のものが生息してます。
物理的な障壁を透過する知覚を持ってます。
あ……うわあぁぁ!」
「廃油、フルステルス並びに急速次元潜行。」
「アイサー!クラッシュダイブ!」
「おんじ!先生見てて?
たぶん恐怖に駆られてパニクってる。」
「空飛ぶポリプですのう。
これはまた厄介じゃ。」
「天蓬元帥猪悟能……痛てっ!」
「廃油、巫山戯てる場合ではないぞ!
あいつらはイスの天敵じゃ。」
「弱点は?」
「物質的なのは体の1部だけなのと電撃銃のいずれかの周波数で爆発四散しますんじゃ。
足跡付けるんで足は有ると思われるが風操って空も飛びますんじゃ。」
「美味しい?」
「何考えてんのよ廃油!」
「食った途端に破裂したらどうすんだ?」
『ソレは大丈夫でショウ、電子レンジ効果で熱が籠もりすぎテ爆発起こすノカと計算されマス。』
「ダイショちゃん……まるでコンピューターみたいに……」
「テケリリ落ち着いて、ダイショちゃんの頭はコンピューターだからね。」
『さっきカラ轟沈の書房中枢コンピューターにアクセスしてロイガーノスで検索してマスが全然ヒットしナクて。』
「たぶん禁書扱いだと思うよ?
5000年前イスが負けた相手なんだから。」
「いやいや……そんな……ねぇおんじ?」
「廃油……マスターは主と精神交換しておる。
過ぎ去りし過去を視ていても不思議ではないぞ。」
『在りまシタ!「我が幼き子の友へ」著者ハ……ミスターハイ・センス少尉デス。
電撃銃ハ4種の電流を放つガその電流に実は意味がナイ。
電流を分かつ力場が弱点でアリそれを最大出力で放テ。だそうデス。
廃材さん……できればこの本ヲ受け取ってくだサイ。現在書房で1部ノミ製本していマス。』
「ありがたいですが何故?」
『我が子ハイ・ザーイとその友人文字に捧げる。
くれぐれもイスの民族に知られる事なかれ……
アナタ方へのお父上カラのメッセージと認識しマス。』
「では力場銃を……」
『今から作るんデスか?』
「先生。地球の銃みたいな形にはできませんか?
って言うかドカッティシリーズなら普通に作業できません?」
「あいつら動く物は攻撃するんですよ……はいオートマグ型です。
地球人やショゴスには無害ですよ。」
「トレーナー!」
文字の声に反応して黒いバイオメタルが生成……されない。
『艦長、轟沈から離れ過ぎデス。』
「ご主人、その面白いポーズ何?」
「モジ、外に出るなら宇宙服着てね。」
テケリリが持ってきたのは映画2001年宇宙の旅の宇宙服だった。
「スキンタイトとは言わないがもう少し動きやすいのを……」
「エイリアンモデルと惑星大戦争モデルも有るよ?」
「せめてダースベイダーで。」
「義理の息子は宇宙海賊ですな。
あれエピソード9が終わったら別れると思ってましたぞ。」
「主、それより息子の後継者が個性的な顔してる女性な点でスカイウォーカー家に未来は……」
「先生もおんじも何の話してるんだよ?」
「「スターウォーズ!」」
「ああ……余裕が有って大変結構。」
「先生もおんじもご主人に染まって来たね。」
「待ってください、手のひらにも力場銃仕込みます。
力場が共に在らんことを。」
「んじゃぼくスト-ムトゥルーパーで。」
「じゃああたしレイア姫で……」
「「テケリリは留守番!」」
「さてと……次元潜行解除!」
“俺は地球のショゴスマスター、文字。
この地に眠っているセラエナイトを分けてもらいにきた。
欲しい物はセラエナイト500トン。
ロイガーノスの諸君、どうか分けて戴けないだろうか?”
“む?イスが我らに採掘の許可を取りに来たと言うのか?”
“俺はイスじゃない。この宇宙船はイスを退けて確保したものだ。”
“1名イスが居るようだが?”
“彼はハイ・ザーイ、ショゴスを護ろうとしてイスを追放されたので俺が地球に招いた。
これはウボ=サスラ様も御存知であり現在唯一ウボ=サスラ様にお目通り可能なイスである。”
“ウボ=サスラ様がイスを認めただと?”
“その通りですよロイガーノスの皆さん。
わたくしは自存する源、ウボ=サスラです。”
“セラエノに封印されているのでは?”
“そこの我が婿が封印を破り地球に連れ帰ってくれたのです。
彼は我が娘テケリリの番で有りわたくしの代理人です。”
“わかりました。地球の代理人様、こちらにどうぞ。
あの山がセラエナイトの鉱山です。”
「ありがとう、諸君に感謝を。」
「あれ?どうなったの?」
「平和裏に話し合いで掘らせてもらえる事になった。」
「話などできない凶暴な種族だと聞きましたが?」
「先生、塔を築き街を作る生物が凶暴なはず無いでしょう。
イスはかなり嫌われる行動をしてたみたいですよ。」
「エゴの塊ですからなぁ……あああそこですな。」
“地球人です、セラエナイト500トン採掘に来ました。”
“はいは~い、できれば奥の方広げてくださ~い。”
「ご主人、リフォームやってるみたいだね。」
「ロイガーノス達今は洞窟に棲んでるからそんなイメージじゃない?」
またマイナーなの出してしまいました。
盲目のもの(ロイガーノス)は基本的にロイガーの信者ですが最終的にアザトースに行き着くのでいいかと(日本で月読信者が伊邪那美命知ってる感じで)。
さて次回は セラエナイト採掘
第107話 土建屋ダイショ お楽しみに