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やまぐちブックストアダイアリー  作者: 着ぐるみ人形あき
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第101話 コールオブクトゥルー(クトゥルーのご指名)

 “そんな訳で彼を次期大神官に指名しようかと思とんのやけど?”

「人間がそんなの受けたら死んでしまいますが?」

“あんさんなら枢機卿も目指せるで?

具体的に言うとナイアーラ……”

「無理無理!」

“ほんなら上司の姐さんに……”

「あたしは宇宙軍司令になってこいつコキ使わなきゃなりませんので。」

「と言うか地球人を勧誘するなアホタレ。」

「本当に九谷さん神様みたいですね。」

「笑って見捨てましょうか?」

「あんた何地球人勧誘してるんですか?」


いつの間にか銀髪の美少女が立っていた。


「ナイアルラトホテップ様お久しぶりです。」

「あなたもお元気そうで何より。」

「ナイアーラ!逮捕だ!」

「クタニドの父っつあん、ちょっと待ってて。

クトゥルー、その二人はアザトース様が特別保護してますよ?

邪神と旧神の和解のキーパーソンになると目される人物です。」

「あんたいつの間にそんな大それたことを?」

「俺は将来テケリリと爛れた生活するって目的しか無いわ!」

「ぼくも交ぜて?」

「テケリリの許可が出たらね。」

“うーむ……あんさんなら普通に爛れた生活の方はやれそうな気はするけどな。”

「漆で良いですか?」

「違います!

廃材先生あほになってませんか?」

「主は宇宙船に関する事以外はこんなもんですよ?」

“何なら放射能で爛れた皮膚有るで?”

「なんで宇宙空間平気で移動する邪神が放射能で皮膚爛れてるんですか?」

“油断してる所に核ぶち込まれたらさすがに死ぬわい!”

「生きてた癖に。」

「ナイアーラ……こいつ本物のあほなんだ。

日本ではクズ龍って呼ばれてるし。」

“九頭龍じゃ!

八岐大蛇より頭1個多い分賢いんやで!”

「屋跨斑様の方が賢いと思う。」

「廃油、あっちは元祟り神の現子守り神だから。

しかし『死せるクトゥルー』って本当に死にかけてるとは……」

「ああ、この九谷さんもびっくりだ。」

「私が一番驚いてますよ……やるね、地球人!」

「そのサムズアップはどういう意味なのですか?」

「あ~、廃材さん、ナイアーラは物事深く考えないんですよ。」

「で?クトゥルー、能力使わない、発狂させない、本体を見せないって条件守れるなら最低限の治癒は施しますよ?

当然ここからあまり離れないのも条件です。

リトルで人の精気吸うのもアウトですからね?」

“リトルって誰?”

「お前の分身の仔ダコだよ!」

“そいつはここまでの案内と文字はんのボディガード以外の機能あらへんで?”

「タコとアルマジロ飼うショゴスマスター……」

「廃油、それもかわいくていいじゃない。」

「そのうちディープワン(深きもの)が嫁入りに来たりして。」

「クトゥルー様、嫁入りは認めませんよ!」

“そこまで考えてへんわい!”

「では……我アザトースの使者としてこの者の傷を癒す。

復帰(リカバリー)!」

「あ~あ……とうとうやっちまった……」

「九谷の父っつあん、これはヴォルヴァドスさんにも許可得てます。

で、どんな日本名にしますか?」

「九鶴さんで。」

「ワイハゲみたいに聞こえん?」

「お前元々毛は無いだろうが!

それと変化しろ!何時までその姿でいるつもりだ?」


180センチ程度に縮むクトゥルー……と、廃油が。


「デイビージョーンズ!

ほらご主人!空飛ぶオランダ人(フライングダッチマン)号の船長の!」

「あれは左手がカニじゃ無かったかな?

あと右足が義足で……」

「本当にウォルターデニーズに喧嘩売るなあんたらは!」

「最初にやらかしたのなのちゃんですよ?」

「Good Bay Maxは?」

「木魚型パワードスーツが何か?

ああそうか、大魔艦はフライングあざすさんでもいいんだ。」

「なんであたしよ?」

「オランダの奥さんと呼ばれる大人の玩具があります。」

「うん。」

「それを改造してあざすさんっぽい顔を付けた等身大の人形を……」

「作るなそんなもの!」

「男根がデザインしてCG兄弟が三面図に起こしてます。」

「では私は電子頭脳でも付けますかな?」

「いかがわしい人形にオーバーテクノロジー組み込むな!」

「やっぱりあんさんらのどっちかを……」

「既に上官さんはアザトース様の聖女で文字さんはウボ=サスラ様の枢機卿ですよ?」

「あははは、遅かったなクトゥルー。」

「そうなんですか?」

「いやあたしに聞かれても……」

「間接的とは言えアザトース様に意見したでしょう?

あなたはわざわざセラエノからウボ=サスラ様を救出した事で枢機卿扱いですよ。」

「救出って倉庫番ゲームやっただけなんですけど。

俺ヴォルヴァドスさんに敵対なんかできませんよ?」

「その点は大丈夫です。

ウボ=サスラ様は元々相手を自動的に発狂させる能力持ってたのを自分で抑えられる様になってますしアザトースがまともなのはあなた方と話すときだけなんで。

普段は知性を封印された不浄な泡です。

表向きはね。」

「父っつぁんはここに住み込みですか?」

「お前がクトゥルーまで復活させたから見張らにゃならん。」

「先生、空飛ぶ幽霊船(フライングダッチマン)とかどうでしょう?

たぶんダゴンとかハイドラとか乗組員は半魚人(深きものども)で揃いますよ?」

「あんたらは宇宙戦艦開発しろって言ってんでしょうが!」

「あざすさん、現在エンタープライズでもギャラクティカでも開発は可能ですよ?」

「いっそ文字チーム用に3人乗りの小型艇でも作りますかな?」

「先生、リアベ号とか作れます?」

「廃油ちゃん、男根号みたいに小型エンジン使って良いなら作れますよ。

まずはデザインを教えてくださいね。」

「……あんたらは何言うてるのん?」

「お前こそ何言ってるんだ?

この人中身はイスのハイ・ザーイ博士だぞ?

あ!お前ヨグ=ソニュース見てないな?」

「お前も何言うてんねん?

ワイさっきまで夢うつつで死んどったやろが。」

“ああ、それでさっきから愉快な事言ってたんですね?”

「お義母さん!居らしたんですね?」

“テケリリが見聞きした事は共有してるので。”

「ん?誰ぞ来はったん?」

「私は何でお前が大神官やれてるか解らんよ。」

「父っつぁん……あたしもです。」

最近出番のないコニース・Kですが、モデルのこにすけさんによく似た絵柄の仔西なしろさんがうんこドリルの文響社から原作・加西こうへいさんでうんこ部と言う単行本を出されています。

不快感は少なくエロでもグロでもないきれいなコロコロコミックって感じですが、あくまで絵柄が似てる作者さんの単行本ですのでお間違いなく。

さて次回は え?彼も深きものなの?

第102話 蛙 DX(ディープ・テン お楽しみに

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