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やまぐちブックストアダイアリー  作者: 着ぐるみ人形あき
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第98話 ルルイエ浮上?

 「それじゃ轟沈見学して帰りますね。」

“待ちなさい妖輔くん。

今宵、星晨は正しく配置され、ルルイエは浮上する。

アーちゃんが時間巻き戻したりしてたんで千年単位でずれてたのがきっちり填まっちゃったのよ。

今夜は海に近付かないで。”

「とはいえ今漁協で暮らしてますので。」

“上官さん、今日だけでも内陸で過ごさせて。”

「はい、溜まってる書類の作成をさせましょう。」

「鬼!悪魔!一卵性母娘(おやこ)!」

「え?まざすさんあざすさんと一卵性?

まざすさんが切った腕か脚からあざすさん生まれたの?」

「あ~、廃油ちゃん、文字くんそこまで考えてな……」

「それはいつ生まれたのか誰も知らない。

暗い音の無い子宮で1つの細胞が別れて増えて行き……

二人の女性が生まれた……」

「誰が妖怪人間か!」

「男に裸を見せられぬ 油断しきったその体♪」


ゴン!


「いい加減にしなさい!」

「今の一撃であほになったので今日の書類仕事は遠慮します。」

「謀ったな……」

“本当に仲良いわね、でも独りでルルイエに向かっちゃダメよ?

廃油ちゃん、パレンケ並びにルクソールのメインキー抜いておいて。

上官さんは轟沈の物理キーをお願い。”

「ウボ=サスラ様、大魔艦(新しいの)どうします?」

「あ!こら廃油!」

「そっちは先生にお願いします、ちんちん込みで。」

「ちんちんちゃうわいポコチンやぁ~!」

“え?

……違いがわからないんだけど?”

廃材くん(先生)が男根くんと作ったロケットなんですが形が……その……」

“ああだいたい解りました、テケリリ、明日まで妖輔くんを拘束。”

「えっ?」

“ダメよ、コスモキャットで行こうとしても。

明日まで大人しくしてなさい。

廃油ちゃんはショゴス十人衆(初期メンバー)に通達。

今夜一晩は妖輔くんを守りなさい。”

「あざすさん!

むちむちプリン卵責めの許可を!」

「テケリリちゃん……何それ?」

「ご主人がこの前男根さんと話してたんだけど、無知村さんがプリン食べてるの見ながら卵ぶつけるんじゃ無いかと。」

「はっはっは、むっちーにぶつけてはいかんぞ。」

「文字くんは茹で卵が好きなんでそっちぶつけてもいいわよ?

何なら熱~いおでんの卵も許可します。」

「あざす少佐(さん)、それは南極条約違反ではないのか?」

「南極の地で何を言っとるか?」

「でもクトゥルーって旧支配者に過ぎないからウボ=サスラ様(お義母さん)には勝てないんでは?」

“地球で邪神戦争やりたくはないのよ。

あれでも大神官なんだけどあたしたちの言葉聞こえてないからまぁ勝手な事ばかりおっ始めるし……

クトゥルヒや深きもの達が暴れる可能性が有るんで我慢してちょうだい、あれ肉体的に強化した妖輔くんみたいなモノなのよ。

とりあえずヴォルヴァドスにクタニド派遣してもらうから。”

「クトゥルーってやっぱり話し合えるんじゃ?

では俺はお義母さん連れて来た場所にウボ=サスラ様降臨の地として……」

「そこに行くなつっとんじゃ!」

「あざす少佐(さん)、なんでルルイエの上で待ち合わせした?

何故かアメリカ太平洋艦隊も居たけど?」

「気付いてたか……え?太平洋艦隊がなんで?」

「無関係だったのか……水龍砲撃って悪いことしたな。」

「大丈夫よ、ダンコンマン何も言ってなかったでしょう?

石棺の自動防衛装置が暴走したって形にしといたから。

だから先生、轟沈見学は次の機会にして欲しいの。」



「あ!令和のドラさん新刊出てる。」

「来月迷宮メシの最終巻も出るぜ?」

「えびちゃん、悪いけどそれ予約させて?」

今日はドラさんだけでいいや。」

『文字さん……とうとうテケリリちゃんと思い切りイチャイチャする様になったんデスね。』

「書店ちゃん……そう見えますか?」

「明日までモジを拘束しなきゃいけないので……うふ。」

「テケちゃん、そういう場合の教本にボンデージマニア今月号が有るの。」

「なるほど……ここか?ここがええのんか?」

『文字さん窒息してマスよ?』


と、傍に居た美男子が……


「離れろショゴス!」

「あ、クタニドさんですね?

地球のショゴスマスターやらせてもらってる文字と言います。

この度はヴォルヴァドスさんに無理言いました。」

「あああなたが……すいません一瞬ショゴスに食べられてるのかと。」

「で、これは?」

「ルルイエに興味持った俺を明日まで拘束しろってウボ=サスラ様から言われての行為です。」

「ルルイエ?

文字さんまだ旧支配者となんかやるのか?」

「いやあんなの相手にできないよ。」

「前科がミ=ゴと仲良かったり偉大な種族と喧嘩したりしてたからなぁ……」

「えびちゃん、クタニドさんは旧神側の一柱だよ。

クトゥルーと瓜二つの兄弟なんだけど慈愛に満ちた理性の神なんだよ。

その割にはあんまり人類に興味なかったり時々見捨てたりするけど。」

「はっはっは、これは手厳しい。」

「ところでクトゥルーってこんな爽やかなイケメンだったのか?」

「私は変化してるだけであいつはタコとゴリラとコウモリの化け物ですよ。」

「自分で言ってて悲しくならない?

ってかなんで台戸市(ここ)に?」

「今夜のクトゥルーの精神波(テレパシー)流出を抑えるのに屋根が欲しいなと。」

「そういう事ならうちに泊まります?」

「ありがたい!クトゥルー(あのアホ)のテレパシーって指向性が有る上にちょっと強力なんでターゲットの傍に居た方が楽なんですよ。」

「え?ターゲットテケリリなんですか?」

「何でですか!

新しいアザトースの神官に決まってるじゃないですか!」

「そういうのが台戸市(ここ)に居ると?」

「この人……自分の立場解ってない……」

「そりゃ面識は有るけどそうそう気に入られたとは……」

「アザトースが顕現して発狂しないってどれだけなんですか?

クトゥルー(あのアホ)ですら傍に居るの感知できる程度なのに!」

「地球人が規格外とか?」

「旧神相手に漫才かますあんたが規格外です!」


その時、間蔵島の沖に不気味な泡が海底から浮いてきた。

静かに……だが安寧を壊すように……

今、法事で鳥羽の海見ながら書いてますが……

ルルイエここに浮上させてもいいんじゃないか?

と言うアホな考えに囚われまして……

クトゥルーの神殿のみ間蔵島の沖に浮上させる事にしました。

さて次回は 大御所顕現

第99話 タコちゃん お楽しみに

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