エピローグ
ニトラ死亡、ヨリクガ投獄、ムロダ家当主も逮捕されて、クーデター未遂事件は終息した。
ムロダ家の下っ端や他の不満分子も、罰を与えられたが、重くなかった。ヤーナはこれから彼らが改心し、ユナ・リアを愛して誇れるように、導いてやりたかったからだ。
ほんの数日後、タミア家族はルラルド村に帰れた。安全に守られて、タウロタの元で楽しい経験ができた。特にタミアがタウロタを気に入り、また行けることを期待している。
テニオも元気になって、帰ることがで出来た。彼は請われて、ヤーナの仕事を手伝うことになった。
セナは、一命をとりとめた。
スニヤの魔法と、医師団の懸命な治療のおかげだった。
アイナは、自分に防護服を譲り、父が窮地に追いやられたことを悔やんだ。しかし彼はその後慎重になることを覚え、自分自身と他のものを大切に出来る、優しい有能な男に成長していく………。
ほとんど回復した時点で、セナはまたコダにがっちり、がっつり怒られた。コダがクリント王子に進言し、セナはこの後最前線に行くことを禁止される。しかしセナはそんな簡単に、諦めそうにはない。
セナをおとなしくさせるには、タクが頼りだ。タクにかかる期待が益々大きくなって、リリヤはやきもきすることになる。
キリルは無事、家族の元に帰れたのが、何より良かった。怪我の治療をするルルを手伝い、毎日妹ランが薬をペタペタ塗った。塗りすぎた。今のキリルは、妹の薬タイムが何より怖い………。
グロサムはその後一層、魔法使いとしての修行を熱心にした。兄との格差で感じていた僅かな劣等感は、全くなくなった。
グロサムとキリル。
2人で強力すれば、ものすごい力を発揮出来た。この力を、これからも人々の平和を守るための、使っていくことになるだろう。
『知恵と正義と誠実をもって。』




