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【完結】復讐の転生者  作者: ルーファス
最終章:光溢れる未来へ
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第99話:大乱戦

繰り広げられる太一郎とベルドの死闘。

フォルトニカ王国騎士団とギャレット王国騎士団の死闘が繰り広げられる最中、ルミアが美海の救助に向かうのですが…。

 フォルトニカ王国騎士団とギャレット王国騎士団による乱戦が繰り広げられる最中、太一郎とベルドが壮絶な一騎打ちを繰り広げていた。

 太一郎はベルドと戦いながら、時折美海にチラリ、チラリ、と横目で視線を向ける。

 その太一郎の行動を見て、ベルドは瞬時に悟ったのだった。

 もし万が一、美海に『絶望の輪舞曲【デストラクション】』の『異能【スキル】』を使われた時に備えて、太一郎は『美海の視界に常にベルドが映り、尚且つ兵たちの陣頭指揮を執るサーシャが常に映らない位置にいるように』自身とベルドの立ち位置を調整しているのだと。


 隙を見て美海に『絶望の輪舞曲【デストラクション】』の『異能【スキル】』を使わせようと考えていたベルドだったが、これでは尚更使わせる訳にはいかなくなってしまった。

 この状況では太一郎を弱体化させる事が出来たとしてもベルド自身まで弱体化されてしまい、弱体化されていないサーシャに確実に殺されてしまうからだ。

 こいつはそんな事まで考えて俺と戦っているのかと…怒りの形相で頭に血を昇らせながら太一郎と戦うベルドを、度重なる虐待と拷問によって完全に心が壊れてしまった美海が、相変わらず感情を無くした虚ろな瞳で見つめている。


 その瞳に映るのは、果たしてベルドへの怒りか、憎しみか…それとも…。


 そしてここからがまさに、ラインハルトの戦術プランの真骨頂だ。

 ラインハルトの計画通り、フォルトニカ王国騎士団がギャレット王国騎士団と乱戦状態に持ち込み、太一郎がベルドを足止めしている間に。

 ペガサスに乗ったルミアが、物凄い勢いで美海の下へと颯爽と駆けつけてきたのである。


 「今、助けますよ!!歌姫!!」

 【ファファファファファ…無駄な事じゃ。そなたらが今更どう足掻こうが、美海を救う事など…っ!?】

 

 ルミアに対して勝ち誇る『呪い』だったが、ルミアがポケットの中から取り出した腕輪を美海の右腕に装着した瞬間。

 突然『呪い』が、とても苦しそうにのたうち回り出したのだった。


 【ぎぃあああああああああああああああああああああああ!!】


 苦しみもがく『呪い』の傍らで、虚ろな表情の美海にマジックポーションを優しく飲ませるルミア。

 そう…ルミアが美海の右腕に装着したのは、以前ラインハルトがルミアとの戦いで使用した(第71話参照)、あらゆる状態異常を無力化する腕輪なのだ。

 身に着けるだけで膨大な魔力を消費し続けてしまうので、底無しの魔力を有するラインハルト以外では使い物にならない、そのラインハルトでさえも短時間しか使えない欠陥品だという事で、量産化が見送られた代物だったのだが。


 あらゆる状態異常を無力化するという事は…『呪い』に対しても効果があるという事だ。


 【こ、これ以上美海の身体に留まり続けていては、わらわの存在が…!!おのれ小娘が!!小賢しい真似をぉっ!!】


 慌てて美海の身体から離脱した『呪い』が、怒りの形相でルミアを睨みつけたのだが、そんな『呪い』の無様な醜態にルミアは全く興味を示さなかったのだった。

 ルミアがラインハルトに託された任務は、あくまでも美海の救助であって『呪い』の撃破ではないからだ。

 それに『呪い』の相手をする担当者は、もう既に決まっているのだ。

 美海をお姫様抱っこしてペガサスに乗せ、自身も美海の後ろに飛び乗り大急ぎで両手で手綱たずなを握り、ペガサスで上空に飛んで戦線を離脱する。

 

 「行け!!ルミアぁっ!!」

 「はっ!!」


 太一郎に促されたルミアが決意に満ちた表情で、ギャレット王国騎士団の大軍が陣取るその先にいる、サザーランド王国騎士団の後方支援部隊の下へと飛翔したのだった。

 

 「何だあいつは!?この状況で後方にいる自軍の後方支援部隊にではなく、何故わざわざ敵陣の真っ只中に向かって突っ込むような無謀な真似をするのだ!?」


 太一郎を吹っ飛ばしながら怪訝な表情を浮かべるベルドだったのだが、数秒後にラインハルトの戦術にめられたことを思い知る事になるのである。


 「ケイト!!イリヤさん!!戦術プラン通りルミアさんと歌姫の護衛を!!」

 「はっ!!」

 「アンタには瑠璃亜を助けてくれた恩があるわ。だからここはアンタの為に全力で働いてあげるわよ。」


 だがベルドが考え込む暇も無く、先程までサーシャの傍でギャレット王国騎士団と戦っていたケイトとイリヤが、戦闘を中断してペガサスに飛び乗り、慌ててルミアを追いかけて行く。


 【おのれ、行かせるかぁっ!!】

 「それはこちらのセリフだ!!紅蓮の炎よ!!敵を薙ぎ払え!!」

 【ぬうっ!?】


 慌ててルミアを追撃しようとした『呪い』に放たれたのは、紅蓮の炎。

 それを『呪い』は容易く弾き返したのだが、その隙にルミアは美海を連れてペガサスで飛び去ってしまった。

 そんな『呪い』の前に、威風堂々と立ちはだかったのは…。


 「…これは、私が背負うべき宿命!!私が背負うべき罪!!私が背負うべき業!!」


 止むを得なかった事とはいえ、かつて太一郎たち転生者を『呪い』によって不当に苦しめてしまったシリウスだった。

 自身が付与した物ではないとはいえ、まさかその『呪い』とこうして戦う事になるとは。

 これもラインハルトの采配なのだが、しかしこれは何という運命の皮肉なのだろうか。

 そしてシリウスを守るかのようにレイナが双剣を構え、何の迷いも無い力強い瞳で真っすぐに『呪い』を見据えている。


 「歌姫を蝕んでいた『呪い』よ!!君の相手をするのは我々だ!!」

 「シリウス様には指一本触れさせん!!」

 【ぬうっ、そなたらぁっ!!】


 ラインハルトの戦術と采配がズバリと的中し、美海を『呪い』から解放された挙句、肝心の美海自身もルミアに連れ去られてしまった。

 ベルドにとって、これほど屈辱的な話は無いだろう。

 太一郎が放った無数の維綱いずなを鳳凰紅蓮刃で次々と相殺しながら、ベルドが怒りの形相で部下たちに命じたのだが。


 「何をやっている!?さっさとあの三魔将の女をバリスタで撃ち殺さんか!!」

 「し、しかし、反魔法煙幕が張られているせいで、満足に狙いが付けられません!!迂闊に撃てば味方を巻き込んでしまう危険性が非常に高いです!!」

 「ええい、ならば俺が直接討ち取ってくれるわ!!のけい!!」

 「で、ですが、こうも乱戦状態に持ち込まれてしまっては、陛下の通る道を空けようがありません!!」


 ベルドの眼前に広がっていたのは、フォルトニカ王国騎士団とギャレット王国騎士団が乱戦状態になって、敵味方ごちゃごちゃになってしまっている光景だった。

 確かに部下がベルドに対して泣き言を言ったように、これではベルドが通る道を確保しようが無い。

 そう…これさえも、ラインハルトの戦術によって引き起こされた状況なのである。


 「おのれラインハルトめ!!これをも見据えての反魔法煙幕だというのか!?まさかこの状況まで計算に入れていたとでもいうのかぁっ!?」


 ラインハルトが敢えてルミアに対し、敵陣の真っ只中の上空をペガサスで突っ切るなどという、本来であれば無謀かつ無茶苦茶な行為を行うように指示を出したのは、ベルドに追撃をさせない為なのだ。

 乱戦状態に持ち込んだのは、何も美海の『絶望の輪舞曲【デストラクション】』対策だけが狙いではない。

 こうしてギャレット王国騎士団に、ベルドの足止めをさせる為でもあるのだ。

 流石のベルドもまさか味方の命を大量に奪ってまで、ルミアを追撃しようなどとは思わないだろう。

 しかも本来なら空を飛ぶペガサスにとって天敵であるはずの弓やバリスタも、反魔法煙幕によって射手の視界が遮られているせいで狙いが付けられない。むしろこの状況で撃ってしまえば味方を巻き込んでしまう危険性が極めて高いのだ。


 本来であればこのようなケースの場合は、ルミアに後方のフォルトニカ王国騎士団の後方支援部隊か、あるいは城下町や城まで撤退して貰うのが定石なのだが…それでは太一郎を振り切ったベルドに追撃される危険性がある。

 だから敢えてルミアを敵陣の真っ只中に突っ込ませ、フォルトニカ王国騎士団の反対側に陣取るサザーランド王国騎士団の下まで向かわせ、ギャレット王国騎士団にベルドを足止めする為の『壁』になって貰ったと言う訳なのである。

 まさに定石に囚われない、利用出来る物は全て利用する、ラインハルトの大胆かつ繊細な戦術…ベルドは完全に翻弄されてしまっていたのだった。


 そうこうしている間に戦闘開始から3分が経過し、サザーランド王国騎士団を蝕んでいたデバフの効果が完全に切れたようだ。

 ラインハルトたちの身体に、一時的に失われた力がみるみる戻っていく。


 「よし、ルミア殿は上手くやってくれたようだな!!セレーネはルミア殿の護衛に向かってくれ!!私も『例の作戦』によってパンデモニウムを真野神也から解放次第、すぐに駆けつける!!」

 「はっ!!」

 「これより我々はギャレット王国騎士団を挟撃し、フォルトニカ王国騎士団を援護する!!総員私に続けぇっ!!」


 ラインハルトを先頭に、ギャレット王国騎士団に対して挟撃を仕掛けるサザーランド王国騎士団。


 「そろそろ真野神也率いる魔王軍が乱入しても、おかしくない頃合いだ!!戦況は我々が依然として優位だが、総員決して気を抜くなよ!?いいな!?」


 ラインハルトたちが友軍として援護してくれる最中、圧倒的な戦闘能力を誇るベルドを相手に、太一郎は何とか必死に食らいついていた。

 流石にベルドは強い。自ら『暗黒流最強』を自称するだけあって相当な使い手だ。それに加えて神剣バルムンクの威力も相当な物だ。

 ベルドの剛剣を鳳凰丸で受け止める度に、鳳凰丸を握る太一郎の両手に情け容赦なく響く『衝撃』。

 少しでも気を抜けば、太一郎はベルドに殺される。

 

 そしてそれはベルドとて同じ事であり、太一郎の『閃光』の如き太刀筋の前に、ベルドは美海の奪還に向かう余裕を見せる事が出来ずにいた。

 真正面からタイマンで戦えば勝てない相手ではないが、それでも他の事に気を逸らしてまで勝てるような『微温ぬるい』相手でもないからだ。

 そしてそれは太一郎の向こう側にいる、兵たちの陣頭指揮を取っているサーシャとて同じ事だ。

 このままサーシャがギャレット王国騎士団を壊滅させてしまえば、ベルドは太一郎に加勢したサーシャに確実に殺されてしまうだろう。


 ただしそれは…あくまでも『ベルド単独でなら』の話なのだが…。


 「最早これまでだなベルド!!このまま行けば僕たちの勝利は確実だ!!大人しく降伏しろ!!」


 美海の『絶望の輪舞曲【デストラクション】』の『異能【スキル】』の脅威が無くなった上に、ラインハルトの戦術によって戦況は最早完全にギャレット王国騎士団が不利だ。

 ベルドに降伏を促そうとした太一郎だったのだが、ベルドはそんな太一郎を一蹴し、豪快に高笑いしたのである。

 

 「ぶはははははははは!!貴様は確かに相当な居合の達人のようだが、戦士としては完全に失格だな!!先程から太刀筋から殺気が全く感じられん上に、戦場で敵の命を気遣うとは!!何という惰弱な男なのだ貴様は!!」

 「何!?」

 「それにだ!!この俺が美海を奪われるという状況を、全く想定していなかったとでも思っていたのか!?」


 ベルドが自らの手で周辺の反魔法煙幕を吹っ飛ばした今なら、この術式を行使出来る。

 懐から水晶玉を取り出したベルドが、それを思い切り地面に叩きつけたのだった。

 次の瞬間、砕け散った水晶玉から凄まじい光と共に姿を現したのは、今は亡きドノヴァンが以前戦った(第68話参照)、獅子の頭部に山羊の胴体、竜の尻尾のコウモリの翼がごちゃごちゃになった化け物だった。

 太一郎はこの異世界で実際に見るのは初めてだが、向こうの世界で夢中になって遊んでいたMMORPGでなら目にした事がある。

 

 「な…!?キマイラだと!?」

 「その上位種のドルムキマイラよ!!美海は俺が奪還する!!」

 「そうはさせるかぁっ!!」

 

 慌ててドルムキマイラを斬り捨てようとする太一郎だったが、ドルムキマイラが強烈な炎のブレスを放って太一郎を足止めしている間に、ベルドがドルムキマイラの背中へと搭乗したのだった。


 「くそっ!!」

 「ふははははははは!!さらばだ『閃光の救世主』よ!!貴様の相手は後でゆっくりとしてくれるわぁっ!!美海の『絶望の輪舞曲【デストラクション】』で弱らせた後でじっくりとなぁっ!!ぎゃはははははははは!!」


 ベルドがドルムキマイラに乗って上空へと飛翔し、太一郎を置き去りにしてルミアを追撃する。

 この異世界にスマホがあれば、太一郎は即座にルミアやラインハルトに電話をして、ベルドを取り逃がした事を知らせる事が出来るのだが…今は無い物ねだりをしていられる場合では無いのだ。

 慌てて太一郎は懐からタリスマンを取り出して上空に掲げ、ラインハルトとルミアにベルドの足止めに失敗した事を知らせる為に、赤色の信号弾を上空へと放ったのだった。


 その信号弾を確認したルミアが、大急ぎでサザーランド王国騎士団の後方支援部隊の下へと、ペガサスを飛翔させていたのだが。

 先程、美海をお姫様抱っこした際に、気付いた事がある。

 美海の体重が年頃の女の子にしては、あまりにも軽過ぎたのだ。それに見ていて痛々しい程の美海の痩せこけた顔。

 美海の反抗心をえさせる為に、満足な食事を与えられていないのだろう。

 それに美海の身体から漂う凄まじい異臭に、ボサボサの髪。もう何日も風呂に入っていないのではないのか。

 さらに美海の全身に残る痛ましい鞭の跡に加え、美海の両手両足の指の爪が全て剥がされてしまっている。


 ラインハルトがエキドナを通じてサーシャに託した戦術プランに書いてあったのだが、美海の『異能【スキル】』は美海自身の絶望が深まれば深まる程、その威力が爆発的に増大する可能性が高いとの事らしいのだが。

 そんな事の為にベルドは、毎日のように美海に拷問を行い続けたとでも言うのか。

 こんなの、まるで生き地獄も同然ではないか。ルミアは思わず苦虫を噛み締めたような表情になってしまったのだった。


 そう言えばルミアが美海の右腕に腕輪を取り付けた時も、マジックポーションを飲ませた時も、お姫様抱っこした時もペガサスに乗せた時も、美海はルミアが思わず拍子抜けしてしまう程、全くの無抵抗でルミアにされるがままになってしまっていた。

 恐らくベルドによる度重なる拷問の結果、美海は完全に心が壊れてしまい、反抗心すらも失ってしまったに違いない。


 「これから貴女を、サザーランド王国騎士団の下へと連れて行きます!!」

 「…わん。」

 「もう少しの辛抱ですからね!!エストファーネ王女が貴女を治療する手筈になっていますから!!」

 「…わん。」

 「もう大丈夫です!!大丈夫ですから!!」

 「…わん。」


 ルミアが何を呼びかけても、虚ろな表情で『わん』としか返答しない美海。

 一体美海は、ベルドに何をされたというのか…。

 いや、それ程までにベルドの拷問が、そして『呪い』の威力が凄まじかったという事なのだろうか。

 だがそれも今日までだ。もう二度と美海にこのような凄惨な思いはさせない。

 右手から手綱を離したルミアが、自身の身体にもたれかかっている美海の身体を、ぎゅっと右腕で優しく抱き締めたのだった。


 「貴女を蝕んでいた『呪い』は、私が貴女の身体から排除しましたから!!もう報復を怖がる必要はありませんよ!!」

 「…わん。」

 「だから希望を捨てないで!!私は貴女を救う為に、ここにいるのですから!!」


 ルミアの身体の温もり、背中に当たるルミアの豊満な胸の優しい感触、そして必死に自分を励ますルミアの声。

 このルミアの温もりや優しさによって、それまで虚ろだった美海の瞳に希望の光が灯ったのだった。

 この異世界に飛ばされてから9日目にして…初めて自分を助けてくれる人に、自分に優しくしてくれる人に出会う事が出来たのだ。

 

 「…わん…わん…わんっ…わんっ!!わん!!わん!!わん!!わん!!わん!!わんわんわんわんわんわんわん!!わんわんわんわんわんわんわんわんわんわん!!」


 目から大粒の涙を流しながら、必死になって『助けて』とルミアに懇願する美海。

 

 「うわああああああああああああああああ!!うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


 そしてすっかり安心してしまった為なのか、ルミアの右腕を必死に両腕で抱き締めながら、美海は盛大に号泣した。

 これまでの凄惨な拷問を思い出し、身体をブルブルと震わせながら。


 「…もう…大丈夫ですから…!!」

 「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


 左手の手綱でペガサスを制御しながら、右腕で美海の身体を背後からぎゅっと抱き締め、大急ぎでサザーランド王国騎士団の後方支援部隊の下へと、ペガサスを飛ばすルミアだったのだが…その時だ。


 『ぱんぱかぱ~ん、ぱんぱんぱん、ぱんぱかぱ~ん!!』

 「なっ…!?」

 『魔王カーミラですっ(笑)!!』


 拡声器のタリスマンを使って、戦場にいる全軍に呼びかける神也の声。

 慌ててルミアが声がした方向を振り向くと…果たしてそこに現れたのは、ギャレット王国騎士団を挟撃するフォルトニカ王国騎士団とサザーランド王国騎士団に協力するかのように、さらに側面からギャレット王国騎士団に迫る魔王軍の大軍だった。

無事に美海の救助に成功したルミアですが、そこへ神也率いる魔王軍の大軍が乱入してきます。

部下たちに対して、三陣営を皆殺しにするよう強要する神也ですが…。

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