ブロローグ
仕事中にふと思いついた作品なのですが、現在仕事が壊滅的なまでに忙しいせいで、更新の頻度が物凄く遅くなる可能性もあります。申し訳ありません(泣)。
一応、最終話までのプロットは既に出来てますが・・・。
今から半年前、突如この世界に出現した魔王カーミラは、その圧倒的な力でもって世界征服を目論み、人々を恐怖のどん底に陥れた。
魔王カーミラ率いる魔王軍の力は圧倒的で、多くの国々がその強大な軍事力の前に屈し、人々は魔王カーミラの奴隷として扱われる事になる。
これに対抗する為にフォルトニカ王国は、転生術によって異世界から勇者たちを召喚。
勇者たちは「転生者」と呼ばれ、その圧倒的な力でもって襲い掛かる魔王軍を次々と返り討ちにしていった。
それから3ヶ月後…転生者の1人・須藤明日香は、旅の途中に知り合った賢者シルフィーゼと共に、他の転生者たちと共に魔王城に乗り込み、魔王カーミラと壮絶な死闘を繰り広げたものの…魔王カーミラと相討ちになり、その若い命を散らしていった。
明日香の犠牲により、この世界の人々は一時の平和を得る事が出来たのだが。
それでも明日香の死後、3か月後…人々をあざ笑うかの如く、魔王城に新たな魔王カーミラが再び君臨する。
フォルトニカ王国は新たな魔王カーミラに対抗する為、再び転生術によって異世界から勇者たちを召喚。
フォルトニカ王国の宮廷魔術師・シリウスの手によって異世界から召喚されたのは、以前の世界で警察官を務めていた青年・渡辺太一郎。
彼は元居た世界において、家族旅行の最中に交通事故に遭って死んでしまったものの、妹の真由と共にシリウスの召喚術でこの世界に招かれたのだ。
訳が分からないままフォルトニカ王国に召喚された太一郎と真由、そして他の8人の転生者たちだったが、何を思ったのかシリウスは、そんな彼らに一方的に通告する。
「君たちにはこれから我が国の尖兵として、魔王カーミラ率いる魔王軍や、周辺地域の人々を苦しめる魔物たちと戦ってもらう。」
「なお、君たちに拒否する権限は無い。我が国の為にその身を粉にして戦うのだ。もし君たちが拒否すれば…。」
その直後、太一郎たちの身体に襲い掛かる、強烈な「苦痛」。
シリウスは太一郎たちに強力な「呪い」をかけ、魔王軍や魔物たちとの戦いを強要し出したのだ。
だが呪いに苦しみながらも太一郎は、持ち前の冷静な判断力と聡明さによって、呪いの発動条件を的確に分析して見せる。
そして言われた通り魔王軍との戦いに臨みながらも、心の中で決意したのだ。
「僕はいずれ必ずこの呪いを打ち破り、真由たちを呪いから解放し、僕たちを不当に苦しめるシリウスに対して復讐を果たしてみせる」…と。
その目的の為にフォルトニカ王国の女王クレアと、その一人娘である王女サーシャの信頼を得ようと企む太一郎。
有無を言わせず突然召喚された異世界での壮絶な戦いの果てに、彼に待ち受ける物とは…。