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鳳炎鳥伝説(&鳳氷鳥)  作者: 亜井下茶女
3/16

江の冒険

3、、

あれから1ヶ月、、、


養母、白瓷の病が一向に治らなかったのである。


医者の話しでは、元々の持病か?蓄積されていた毒が回ったのか?


養父が居ないので、江はどうしたらいいのか、、と、、


養父は、1年前に海獣大事に出て行ったっきりで、未だ帰って来ない、、、


白瓷は、死期を悟ったのか、江を呼びほんとうのことを話し始めた、、、


江が産まれた所、叟璽燬國であると、、しかも皇女様であると、、


肩のアザは、アザでは無くて刺青で、王族の紋章鳳凰であった。


江には、双子の妹・サンがいること、、、


二人には、生まれ持った宿命が、、江が興す数々の不思議なことは聖霊によるものだと、、


叟璽燬國から逃げた時に間違ってクォーツのペンダントを持たせたこと、、、


江の正式なペンダントは、レピドクロサイトクォーツであると、、、


そのレピドクロサイトクォーツは、双子の妹・珊が持っていると、、、


白瓷、、そして最後に、、どうするかは、江に任せるとのことであった。


☆☆から


それから、二日後、、


江の看病も虚しく、白瓷は息を引き取ったのであった。


養母・白瓷を村の仕来たりに則って葬儀を行なった。


江は、白瓷のお墓の前で誓うのであった。


必ず妹・珊を探し当てると、、、養母白瓷に誓ったのである。


そして、家に帰ると江は、荷物を纏めて旅支度をしていた。


義弟の蕭は、遊びに行ったのであろう?姿が見え無い、、、


江は、養父宛てに置き手紙を、、、


弟のしようにも置き手紙を机の上に置いていた。


それから、江は外に出て、此処で育った家を見て思い出を振り返っている。


名残惜しい気もするが、、江には抗えない宿命があり前を向いて行くことにした。


そして、江は村外れに差し掛かると、、、、


背後から呼び止める声がする、、、


「姉さん、、待ってぇぇ、、」


義弟の蕭と幼なじみの金光であった!!


「ボクも一緒に連れてって、姉さん、」


「えっ!シヨウくんには、関係無いから、辛い旅だよ、、」


「オレも一緒に行く、、コウちゃん、良いだろう、」


「でも、、、」


「だいたいのことは、シヨウくんに聞いてるから、大丈夫さぁ、、」笑


弟の蕭は、養母・白瓷と江の会話を聞いていたのであった。


それで、金光と相談したのである。


「兄様の親は、放って置いて大丈夫なんですか?」


「あぁ、平気さ、、コウちゃん、」

それから、三人は冒険の旅が始まった。


金光が寄って行きたいところがあると言うので、其処へ向かった。


「あぁ、此処だよ、ちょっと待ってな、」


金光が先に入って行く、、しばらくして、、


「コウちゃんたち、入りなよ、」


江とシヨウは、中に入って行くと、、、


「この子だよ、さっき話した、、」


「それじゃ、其処に座って、、」


「何するの、兄様、、」


「双子の妹を探すんだろう、似顔絵を描くのさ、コウちゃん、」


「そう、手分けして探せるようにね、、姉さん、」


「なるほど、それで、分かったよ、、」


江は、椅子に座って、似顔絵を描いてもらったのである。


養母の白瓷によると守護兵と妹珊は、東側に逃げたと言っていた。


すると、ウカカ国なのだろう、、と、、


江たちは、ウカカ国の国境近くまで歩いて来たのであった。


「いやぁ、、この辺に来ると暑いですね、コウちゃん、」


「ほんと、そうだね、兄様、」


「街に入ったら、この毛皮を売って金にしようか?」


「そうしよう、、アニキ、、」


江たちは、ウカカ国の繁華街に向かったのであります。


其処で、毛皮を見せて買手を探していた。


貴重な毛皮だけに直ぐに買手が付く、かなりの金額になったのであります。


これで、しばらくは金子に困らないようである。


それと、自分の身を守るようにと江とシヨウに短銃を与えた。


そして、店主に聞いてみる、、、


「こんな者を見たことがあるかな?」


、、と、似顔絵を見せて聞いていた。


「さぁ、、見ないですねぇ、、」


「それじゃ、14年前に赤子を連れた兵士は来なかったかな?」


「さぁ、、14年前でしょうか、、そんな昔覚えてませんね、」


「そうか、、邪魔したな、店主、」


「ちょっと待ってください、兵士って、叟爾魏國の者でしょうか?」


「知ってるのか?」


「いやっ、、叟璽燬國からなら、此処の街には来ませんよ、来るとしたら、マキマキ街でしょうね、」


「そのマキマキ街とは、どう行ったら良いのかい?」


「そうですねぇ、、ここから北西に十里行ったところにありますよ、お客さん、」


「そうか、ありがとう、店主、」


江は、きっと妹の消息が掴めると、、良いことを聞いたと思った。


江たちは、店を出ようとしたら店主が、、、


「お客さん、馬車も借りられますが、紹介しましょうか?」


「いやっ、いい歩いて行くから、、」


そう言って金光は、江とシヨウを見せから連れ出す。


「えぇ、馬車も借りても良かったのでわ?」


「バカだなぁ、知らない土地に来たら、人を信じちゃいけないよ、」


「なんでよう、兄様、、」


「馬車で別の場所に連れて行かれるかもしれないだろう、コウちゃん、」


「そうなのか?」


「ボク、歩くより馬車が良いな、ラクダも良いかも?」


「ラクダ!!砂漠に行けばいるだろうけど、」笑


「それじゃ、、馬はどうかなぁ、、アニキ、」


「そうだなぁ、、ロバを一頭買っても良いね、荷物もあるしね、、」


「あっ、それ良い、、、」


江たちは、ロバを一頭買って荷物を載せて、マキマキ街に向かったのであります。


ロバを引きながら、江たちはマキマキ街に向かったのであります。


「お姉さん、ボク疲れたぁ、、、」


「しょうがないねぇ、、ロバに乗っても良いよ、シヨウくん、」


「ほんとうに良いの?お姉さん、、」


「あぁ、良いよ、此処で休んでる暇ないからね、シヨウくん、」


「あと、どのぐらいだろう?」


「そうだなぁ、、あそこに何か見えないか?」


「うん、、なんだろう?」


「あれっ、、旗じゃないかなぁ、、」


「それじゃ、、もう少しでマキマキ街に着きそうだな、、」


「うん、急ごうか、暗くなる前に着きたいからね、、」


江たちは、急ぎ足で旗の見えるところまで歩くのであった。



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