皇女様
10、、
すると、悪魔黒蝶女に操られていた珊皇女は千手観音の光りで術が解かれる。
我に帰った珊皇女様は、、、
「姉上様、、何故ここに、、、」
江皇女様は、何も言わずに珊皇女様を抱き締めていた。
そして、千手観音は消えていく、、、
我に帰った千鄭は、江皇女と珊皇女が抱き合ってるのを見て安堵していた。
ゴウシ隊長に光がさしてくる、、すると、、
無くした腕が元どおりの腕になっていた!!
そうです、千手観音の腕を差し上げたのです。
泣いていた江皇女様は、珊皇女様の肩に手をかけて、、
「サンや、、わたくしはまだやる事があるので、寒明宮殿で待っててください、」い
江皇女様はそう言って、ゴウシ隊長たちと紅玉(女皇様)いる巌瞞殿に向かった。
巌瞞殿に入って行くと、、なんと!!
紅玉は、すでに悪魔黒蝶女の手で殺されていたのであります。
そして、後始末はゴウシ隊長に任せて、江皇女様は珊皇女様が居る寒明宮殿に向かった。
江皇女様は、寒明宮殿に入って行くと、、、
多数の宮女や宦官たちが、膝を折り頭を下げて、、皇女様、、と、、
この者たちは、氷の王に仕えていた者たちであった。
其処に、あの老司書官も居るのであります。
老司書官が珊皇女様に説いていたのであった。
本来あるべき姿に戻ったことを江皇女様に伝える。
先程は、妹、珊皇女とゆっくりと話も出来なかったので、改めて妹との再会を喜んでいた。
寒明宮殿の部屋に入って行くと、先程の宮女がお茶を入れてくれる。
宮女、チョンミャンは珊皇女様の侍女として仕えることになった。
お茶を飲みながら、江皇女と珊皇女は今までどう過ごしていたかと語っていた。
1日では語り尽くせないほどの出来事があるので、、
江皇女様は、また来ることを約束して寒明宮殿から出て行く、、
江皇女様は、これからやらねばならないことがあり、千鄭と巌瞞殿に向かったのであります。
江皇女様と千鄭は、巌瞞殿に入って行くとゴウシ隊長が忙しくしていた。
「女皇様、、まだ片付いていませんので、、」
「えっ!まだ王位を継いで無いのに、女皇様は早いよ、ゴウシ隊長、」
「そうですか、、皇女様、」
「はい、その方が良いね、、千鄭様、、」
「これから、皇女様の補佐役を務めますから、大丈夫でしょう、」
「はい、分からない事が多くて、よろしくお願いしますね、千鄭様、」
「はい、そうさせていただきます、皇女様、」
「皇女様、五日後には、即位式が出来そうですよ、」
「そうですか、よろしくお願いしますね、ゴウシ隊長、」
「皇女様、わたしは適当な官職で良いですので、側にいて補佐しますので、、」
「そうですか、、二人にも官職が必要ですね、何が良いのか?ゴウシ隊長に任せますのでよろしくお願いします。」
「はい、お任せください、皇女様、、」
「これからが大変な仕事が増えそうですね、皇女様、覚悟しててくださいね、」笑
「ほんとうに、乱れた国を正す事になるのか?」
「まぁ、それが、女皇様の役目ですから、、」
「はい、はい、分かっていますよ、、千鄭様、」
珊皇女様の役目は、宮廷内外で魔物から守ること、、
寒明宮殿で炎の王を助けていくことで、、、
それが、珊皇女様の使命であり宿命でもある。
そのように、、氷の王付きの老司書官に教えられていた。
「わたくしは、、姉上様を守ることで存在価値が見いだされるのね、、」
寒明宮殿の中庭に植えてあるベクビャンの木を見て、、なぜかほっとするのであった。
「今日は、姉上様が遊びに来てくれるかなぁ、、」
「今はまだ、忙しそうですから、もう少し経ったら、おいでになると思いますよ、珊皇女様、」
侍女のチョンミャンは、そう言って珊皇女様を慰めていた。
しばらくして、、女皇様付きの宦官がやってくる。
「女皇様からの伝言です、今日の夕食はこちらで済ませるとのことです、珊皇女様、」
「ほんとうに! 」
「良かったですね、皇女様、、願いが叶いましたね、、」
「そのようですね、チョンミャン、準備をしてください、」
咲き誇らんとする矢車草の花にも、雪の結晶にも見えるデュモルチェライト、、、