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モブの日常  作者: おとめ
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3

村長主催の頑張ろう会から早数ヶ月。

私達は飽きていた。

もううんざりしていた。

まだ確率20パーセントなのに、なんで今からガッツリ準備しているのか指揮官に抗議してみれば

「あなた達は、雨の確率が20パーセントと言われたら傘の準備はしないのですかっ!

私は0パーセントでない限り傘の準備は怠りません!

それと同じ事なのですよ。」

いやー私は20パーセントくらいじゃ準備しないけどなぁ

60パーセントでもアヤシイし。

そんな事考えていたら、

「いちいちそんな事考えてたら畑仕事なんぞできん。」

お兄さんが一刀両断してた。



と、そこへ

「ピンポンパンポーン

こちらは〜防災〜キャッスルで〜す。

勇者様〜襲来の〜お知らせで〜す。

東の〜地域が〜95パーセントに〜上昇〜しました〜。

モブの〜みなさんは〜準備を〜怠らないように〜お願い〜いたしま〜す。

繰り返しま〜す。、、、」

魔導放送の防災キャッスル!

まさかのいきなり95パーセント!

思ったより早い来襲!

早すぎる!

村人達はあたふたしながら決められた立ち位置に散開していく。

あれから数ヶ月、ようやくこの苦行から解放されると思った村人達に緊張感が漂う。

ようやくこれで、、、!

ここまでみんなと心が1つになったのは初めてかもしれない。

場違いな感動が私を包んだ。


緊張感も結構続いたと思うんだけど、待てど暮らせど勇者様御一行はやってこない。モブの1つになってる指揮官をチラ見すれば、眉間にシワを寄せながら誰かと魔導通信してた。

「承知しました。ではまた進捗がありましたらご連絡をお願い致します。」

そう言って通信を切る指揮官。

村人達の視線を一斉に集めた。


「残念なお知らせをせねばなりません、、、」

苦渋に満ちた表情でそう語りだす指揮官。

固唾を飲んで見守る私達。


「勇者様御一行は己の実力を見誤りただひたすら前進したところ強い魔物に阻まれてにっちもさっちも行かなくなったそうです。

今はどうにか自分達の体力や魔力などを誤魔化しながらこのあたりでレベルアップを図るとの事でした。

よって、みなさんには大変申し訳ありませんが、勇者様御一行の進退が分かるまで常にフルスロットルでお願いします。」


だよねー、だよねー。

そんな事だろうと思ってたよ。

だってこの村お城から遠いんだもん。

こんな早く来る訳ないんだよ。


あー。

レベルアップって何日くらいかかるのかなぁ。

3日くらい?

お読みくださりありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ

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