表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モブの日常  作者: おとめ
2/13

2

小人部隊。

通称、小人さん。

モノをなくしたと思ってたらいつの間にかテーブルの上に置いてあったりとか、

学校の宿題寝てる間に終わらないかなー。と願望丸出しの相手。

その小人さん。

願望じゃなくて本当に実在したって話し。

だから私達村人が面倒くさがりながらもこんな意味不明な茶番に付き合っていられる。


私達が夜寝静まった深夜に小人さん達がやってきていろいろ片づけくれるから。



でもいくら付き合ってるって言っても一銭の得にならない。

村人がブーブー言いだしたら、村長が渋々明日からモブ頑張ろう会を開いた。

無礼講だ!好きなだけ飲み食いしろ!

ってちょっとやけっぱち気味に開会の挨拶をしていた。

隣村の人も何人か来ていたのは村長には秘密。


みんな、本当に好きなだけ飲み食いしたらしくて、村長の袖の下が殆どなくなったらしい。

大分後ろ姿が頼りなくなってたけど、私も大分好きなだけケーキ食べたからなぁ。

ゴメンね、村長。

反省はしませんが。


頑張ろう会翌日。

村中が酒臭さに包まれ、頭を抱えた人々が広場に集まった。


「みなさーん!

お忙しい中こんな大勢の方々にお集まりいただき感謝の一言です!

勇者様御一行は明日から旅立たれるそうなので、今日は概要の説明をさせて頂きますねー!

一通り説明が終わりましたら後ほど質問の時間を設けますので何でもご質問くださいねー!」

やけに語尾を伸ばすこのおぢさん、お城から派遣されたこの村担当の指揮官らしい。

指揮官とお呼びください。と自己紹介してたこのおぢさんもモブの1人なのかも。


ちなみに説明は以下。

1、決められた立ち位置から動かない

2、決められたセリフ意外話さない

3、勇者様御一行に話しかけられない限り声を出さない

4、後は追々指示を出していく


概要の概要だったけど、これ以上話す事もなかったのかも。

みんなも質問する気なさそうだったし。

あ、そうそう、「道具屋」「武器屋」「防具屋」「宿屋」「教会」「立派になった村長の家」ができた。

これらの施設は普段は私達は使用禁止で勇者様御一行のためだけの施設らしい。

なので商品も店員も売り上げもみんなお城のモノなんだって。

ケチくさいよなぁ、お城。


全て終わった後には全て撤去するそうな。

もちろん村長の家も。

またまた村長の後ろ姿が小さく頼りなくなってた。



ぐるっと広場に集まった村人を見回す指揮官。

人数多いですねぇ。

ってブツブツ言ってる。

「よし!4分の3の人数の方々にはお城の片隅で待機して頂きましょう!

フルの人数で村にいらっしゃったら、勇者様御一行もみなさんのお話を伺うだけで疲れちゃいますからねー!

という事で1時間後にくじ引きしますのでまた後ほどお集まりくださいねー!」


結果、私はくじ引きに外れ村に残る事に。

モブゼリフのくじ引きも外れて老婆みたいなセリフだし、しかも立ち位置は家の真ん前!

立ちんぼモブ!

人によっては家の中でただボケっと座ってるだけでいいっていうオイシイ役もいるのにー!

日焼けしちゃうし、、、

日焼け止め使っていいか後で指揮官に聞いてみよう。

お読みくださりありがとうございます( ̄^ ̄)ゞ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ