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姉
妹がおじいちゃんの治療を受けたらしい。
それはつまりポロがポロじゃなくなったということだ。
私はいつも通りポロに接してあげられるだろうか
もし、ポロが私の知っているポロじゃなくなっていたら…。
いや、こんなことを考えるのはよそう。
たとえどんな姿になってもポロは私の大事な妹だ。
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おじいちゃんの研究所に訪れるのは1ヶ月ぶりくらいだろうか。
ドアは自動で室内には他では見たこともない機械が所狭しと並んでいる。
おじいちゃんは頑なにここを『ただの家』だと言い張るが、どう見ても普通の家というのは無理がある。
入り口の自動ドアを開けると
「お姉ちゃん!」
いつも通りの妹がそこにいた