消費再増税で再デフレ化待ったなし
さて、再来年の『消費税再増税』がまことしやかにささやかれ、いよいよ再デフレ突入の気配が濃厚な今日この頃、皆様お元気でしょうか?
今回は『デフレ』について論じます
『デフレ』の反対は『インフレ』ですね?
『インフレ』とは、【消費】に対して【供給】が間に合わない、つまり【消費者数】に対して【製品の供給が足りない】状況の事ですね
従って【お金】の価値が相対的に下り、【商品】に対して【物価】が上がる現象です
つまり『インフレ』になると、今まで100円で買えたお菓子が、150円に成ったりする事ですね
こうなると、例えば天候不良による作物の不作でお菓子の【製造単価】が上がるとかでは無い限り、お菓子の製造会社の【収益率】が上がると言う事です
お菓子の製造会社の【収益率】が上がると、そこに勤めている社員やアルバイトさんの給料が上がる可能性が高まる訳です
だから『アベノミクス』は、インフレターゲット(インフレ率目標)を、デフレ脱却可能と考えられる安定成長率【2%】においたわけですよね
ちなみに作物の不作だった場合、お菓子の製造会社は値上げしても【収益率】は変わりませんが、作物の生産農家は【収益率】が上がりますね
『インフレ』が極端に進むと、【バブル景気】になる可能性が有り、または物価高による景気減速が起こる可能性が出て来ます
だから【2%】位が妥当と判断したのでしょう
もっとも【2%】の目標率は、毎年コンスタンスにクリアーする目標です
単年度・・・つまり一年限りじゃ有りません
要するに、適度な『インフレ』は【経済成長】つまり『景気回復』には不可欠と言う事です
でないと、何時まで経っても労働者の給料が上がらないし、雇用(求人)も増えません
物が売れないなら、余計な社員やアルバイトは必要有りませんからね?
では、『デフレ』とは何でしょうか?
『デフレ』とは、【消費】に対して【製品】が市場に【過剰】に存在する状態です
つまり、物か売れない状態ですね
相対的に【お金】の価値が上がり、【物価】が下落する現象です
つまり、今まで150円だったお菓子が、製品の【過剰流通】(売れない)によって100円に値下がりする
するとお菓子の製造会社の【収益率】が下がり、社員やアルバイトさんの給料が下がる可能性が高まります
しかも問題はそれだけじゃ有りません
給料が下がった労働者は、当然ながら、その分物か買えなく成ります(購買力が奪われる)
そうすると、さらに市場に製品が余り始めます(過剰在庫)
すると販売店は、製造会社から製品の仕入れを抑えて、在庫を安価で処分します(在庫セール)
すると、製造会社は製造数を抑制し、余分な労働者を解雇します
解雇された労働者は、当然物が買えなく成ります
するとさらに市場に製品が余り、値下げを余儀なくされる
すると製造会社が製造を抑制し・・・(繰り返し)
そうです!これが【デフレスパイラル】ですね!
『デフレ』が続く限り永遠に物価が下がり続け、失業率が上がり景気は減速を続けます
これが『デフレ』の怖さです
当然景気悪化が続けば、日本の経済力(国力)で有る【GDP】も下がり続けて、いずれは先進国から脱落しかねません?
ちなみに最初に書いた『消費税再増税で再デフレ化』とは、消費税を増税する事によって、確実に増税した2%分物が買えなく成ります(購買力が奪われる)
そうしたら考えるまでもなく、景気が悪化致します
例えばこれが、『バブル景気』見たいな行き過ぎた『インフレ』状態なら構いませんが、今の様に景気があまり良くない時に『消費税増税』何てやりますと、上げた税率分以上に景気悪化するのは歴史的な事実です
1997年に『橋本龍太郎』政権が消費税を3%から5%に上げた時には、上げた税率分2%以上に景気が悪化致しました
そのまま『デフレ』に突入しましたからね
今回の消費税再増税が本当に行われますと、最悪失われた『日本』に成る可能性も否定出来ません
何せ日本には『核武装』も無いのですから
経済が沈んだら、他に何が有るのでしょうか?
消費税再増税には断固反対致します
如何でしたでしょうか?
消費税再増税は最悪な結果をもたらします
マスコミや政府は、消費税再増税が既定路線の様に『軽減税率』の話ばかりしていますが、それ以前に消費税再増税を止めろ!!と言う話なのです
以前にも触れましたが、景気回復すれば例え『減税』したとしても結果的に税収は増えます
昨年や橋本内閣の時の様に、デフレ期に無理に消費税増税何てやらかして仕舞うと、増税の翌年は税収が上がりますが、二年目からは確実に税収が落ち込んで行きます
そして又、『消費税増税が必要だ〜!!』と馬鹿馬鹿しい話しが始まって仕舞うのです(怒)
この様な馬鹿げた思考スパイラルから兎に角脱しない限りは、日本の景気回復は絶望的と言えましょう・・・




