TPPと構造改革
私は常々思って居たのですが、どうにも安倍政権が掲げる構造改革と、TPPには深い関係性がある様な気がして成りません
第二次安倍政権は、ご存知の通り規制改革や構造改革、TPP交渉に積極的で有りました
TPPに関しては『核心的利益に関わる農産品5品目やISD条項の内容によっては交渉から離脱する』と語っておられましたが、何時の間にやら『妥結に向けて日本が積極的に働き掛け・・・』等と、まるで最初から日本は積極的に参加する意向だったかの様に成って仕舞いました
この事を指摘し危惧なされて居たのは、著名人では『三橋貴明』氏や『中野剛志』氏以外は個人的には知りません
両氏は初めからTPPには懐疑的でありましたから
そうした中で、所謂『派遣労働法改正(一部派遣労働者の雇用期限解除)』や『農協改革』や『医療特区(自由診療や混合診療や外国人医師採用)』や『外国人労働者受け入れ』や『電力自由化』等マダマダ有りますが、全てTPPと何らかの関係性が有りませんか?
つまり、最初から安倍晋三首相はTPPに積極的だった可能性が高い様な気がするのです
その証拠の一つが『竹中平蔵』氏を自ら起用した事
竹中平蔵氏は、米韓FTA交渉時に李明博政権の経済プレーンだった事が知られております
今回の構造改革内容も、韓国が米韓FTAを実行する前に行った改革と一部リンクしております
特に『自由診療』や『混合診療』
外国人医師の受け入れ
外国人労働者受け入れ(ベトナムやフィリピンから受け入れております)
農協改革(韓国版JAバンクや保険業務を分割株式会社化・農協の株式会社化と外資参入受け入れ)
派遣労働法等、おや?と言う位共通点が有ります
そして現状の韓国は?
確かに最初は財閥集中経済や国民の犠牲(非正規雇用で貧困化)によって景気が上向きましたが(財閥や投資家だけ)中小企業や農家は壊滅状態に成りました
そして現在は為替変動によるウォン高で、輸出に過度に依存していた事から輸出が縮小するにつけ、完全にデフレに突入致しました
日本は6割以上内需で賄えている国です
一節には7割以上と言う話もあります
輸出依存度は、アメリカ並に低い国なのです(日本15.4%・アメリカ
9.32%)
アメリカ何かはある意味TPP何か全く必要有りません
アメリカ議会でも、反対派が多数おります
アメリカの農業団体も、他国からの農産品受け入れに反発してTPPに反対しておりましたし、米自動車協会は、自動車関税撤廃に猛反発しております
確かに昨今のアメリカは、外資の投資によって経済が潤っている事も事実として有ります
日本も外資が全く無い訳では有りませんよね?
なのに今更何故TPPか必要なのでしょうか?
一つは、中国の台頭によるアメリカ新世界秩序を構築したい事
その際にアメリカの各国への影響力を強化したい事(食糧やエネルギー安全保障をアメリカが握る)
等が有るからでは無いでしょうか?
日本は戦後少しずつ少しずつ日本型の経済モデルをアメリカ式に改革されて来ました(年功序列や終身雇用や銀行の護送船団方式や談合や価格カルテルの否定)
今回のアベノミクスによる構造改革やTPPで、完全にアメリカ式経済構造に組み込まれる可能性が高いのです
アメリカの正義の押し付けは、中東の現状を見るまでもなく迷惑千番です
しかも彼等には悪気は一切無いと思われます
アメリカ経済が絶対の正義なのでしょう
農協改革→TPPによる農産品輸入拡大・農協への外資介入
医療特区→外国人医師受け入れ→外国人労働者受け入れ→アメリカ保険会社参入→混合診療→国民皆保険解体?
派遣労働法改正→外国人労働者受け入れ→国民貧困化→価格競争力強化(低賃金労働)→輸出依存度拡大→アメリカへの依存度拡大→為替変動に対する脆弱化(アメリカ・ウォール街の支配力強化)
あながち陰謀論や小説では済まされない物がある様な気が致します
皆様はどうお考えで有りましょうか?
如何でしたでしょうか?
確かに陰謀論と言われて仕舞えばそれ迄なのですが、満更全部間違って居るとも言い難い様な気がするのです
何故安倍晋三氏は竹中平蔵氏を自ら進んで起用したのか?
そして第二次安倍政権の開始からアベノミクスによる構造改革を声高に訴え、推し進めて来たのか?
あまりにもTPP交渉の流れと合致しすぎて居るのです
勿論アメリカの圧力や陰謀論も考えられますが、どちらにしてもTPPとアベノミクスには何らかの一致点が有る様な気が個人的には致します




