大店法改正で、イ○ンが各地に盛り沢山
いや~最悪でしたね、大店法改正
最早済んだ事とは言え、イオ○グループが日本各地に雨後の筍の様に出来ました
大規模薬局のカ○チやツル○、ホームセンターのケ○ヨーデイツーやホー○ックやカイ○ズホームも、そりゃあもう沢山出来ました
確かに安くて品揃えも豊富で車で買い物行けて便利ですが、その影で地元中小零細小売が沢山倒産したり、○オンホールディングスに買収されたりしました
私の地元でも、地元資本大手のエンドーチェーンやトーコー、ホームセンタージェムタスやダイシンが買収されたり倒産したり業務縮小致しました
地元酒類流通大手の「やまや」もイ○ンホールディングスの傘下に入りました
もう、地元中小零細小売は潰滅状態です
これ等の企業に勤めて居た人も、沢山居たでしょうに・・・
零細の個人商店は商店街シヤッターストリートを見れば、言わずもがなですね・・・
大資本に価格競争や品揃えで勝てる訳が有りません
ですから、昔は大店法で大規模小売業に出店規制が掛かっていたのです
商店街等の近くに出店出来ませんでした
まぁ、しかし、大店法改正ばかりが地元中小零細小売の淘汰に繋がった訳では有りません
東京圏は兎も角地方の消費者は、マイカーの普及により、マイカーで行ける郊外の大規模店舗を使う様に成りました
特に、主婦の原付バイクブーム(ホンダロードパル・通称ラッタッタ)
から軽自動車ブーム(スズキアルト)が郊外の大規模店舗を利用しやすくした主な原因でしょう
企業の競争から淘汰は資本主義経済の原則ですが、いささか行き過ぎた感じがします
最早イオ○グループが雇用の受け皿に成っている以上、○オンがもし、業績不振で非正規(パートタイマーを含む)を解雇し始めたら、地元の小売業から転職した労働者は、また失業してしまいますからね・・・
しかも、失業した非正規もイ○ンの顧客でも有りますから、更にイオ○の業績が悪化します
見事な悪循環ですね
こうして、景気後退して行く訳です・・・
しかも、小売業が大資本に集中して中小零細企業が減って仕舞うと、この景気後退が一気に進んで仕舞うリスクが高い訳です
やはり多様な企業が存在する事で、景気後退期にもある程度緩衝材的役割を果たしていた様な気がします
つまり、大店法に依って地元資本や中小零細小売業を守る事で、雪崩式に景気後退するのを防ぐ効果と新規開業の小売を保護し、業績拡大のチャンスを作っていた事になります
昔の日本政府は、良く考えられた行政を行っていた事になります
如何に現在の日本がやらなくて良い改革をやらかしてしまったかわかりますね
地方の個人商店が沢山潰れた事が、国民年金や国民健康保険が財源不足に成った一因の様な気がします
最近では、非正規雇用の労働者が国民健康保険や国民年金に加入していますが、今度は加入者が増えすぎてしまって税金補填分が足りなくなりつつあります
何でもかんでも構造改革と称して規制を取っ払い、自由競争させれば良いと言う物では無い照査ですね・・・
資本が一極集中する事が如何にリスキーかは、韓国経済を見ればわかります
財閥に資本を集中させ、世界的な競争力を強化した結果、サムスン・ヒュンダイ転けたら国家ごと転けたと言う最悪の経済状態に成りました
今の所日本は其処まで行っておりませんが、イオ○の例を見た通り、一気に景気後退するリスクは有る訳です
小売業に限った事では有りませんが、企業の多様性は、ある程度必要な事な様な気がします
それに地方に地元資本が無いと、地方の収税率が上がりませんからね・・・
実は意外に大事な事だったのです
地元資本の保護は・・・
如何でしたでしょうか?
大店法が地方の中小小売業を如何に保護していたか、お分かり頂けたでしょうか?
地元商店街が壊滅する事によって、自営業者が加盟する国民年金が破綻仕掛ける一因にも成りました
本来定年制が無い自営業者が、老後の補助的収入源として加盟するのが『国民年金』の本来の姿です
だから払い戻し額が、『厚生年金』よりも少ないのはそう言う理由からなのです
本来の意味からすれば、非正規雇用で有る(アルバイト)や(期間社員)は『厚生年金』に加入するのが筋です
しかし厚生年金は、企業側が半額を負担する制度である為、企業側が加入したがりません
ましてや個人負担で満額給料から引かれたら、収入の低い非正規雇用は生活が大変になるでしょう
この様に年金問題にも、大店法改正は深く関わっていたのです
安易に『構造改革で岩盤規制を破壊する!』何てやっていると、国民がドンドン貧困化して行くだけで有ります