プロローグ 1
俺には、隠し事や秘密があった。それは軽く言えることではなくて…。そして、それは俺だけじゃない。彼等も俺と同じで、隠し事や秘密を抱えていた。
そんな俺達を救ってくれたのは、たった一人の同級生だった。
俺も彼等も同じ少年に救われた。
そして今、こうしてみんなで笑ってる。
清々しい笑顔で_______
けど、この時は気付かなかった。なんで気付いてあげられなかったのだろう。どうして『彼は問題ない』と決めつけてしまったのだろう。
救ってくれたから?俺達の事を理解していたから?いや、理解していたからこそ、言えなかったのかもしれない。
あいつは何時でも俺達の事を心配してくれた。それは決して同情なんかではなくて…。暖かい、一筋の光を放っていた。
それなのに…?
きっとあの場で一番苦しんでいたのは…
紛れもない。アイツなんだ。
あぁ、そうだったのか。気付いてやれなくてごめんな?お前も俺達と同じだった。お前も俺達と同じように_______誰かに手を差し延べて欲しかったんだよな…。今からでも、まだ間に合うだろうか。
闇に塗れたお前を、救う事は出来るだろうか……?
いや、救ってみせる。俺と、彼奴で、お前を____。
□■□
小さい頃から、パズルが好きだった。
一つ一つのピースを、一つ一つ埋めていく。
でも、何か足りなかった。
ピースが足りなかった。
あと1つのピースは…ドコニアルノ?
答えは簡単。
『××××××』