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喰物恋鎖  作者: 獅子倉七爺
1/2

ぴろろーぐ

私の価値観からすると、多少グロい表現が含まれる予定ですのでR15です。

閲覧する時はご注意とご理解をお願いします。


【独り言】



「はいはいはーい!自己紹介です。


名前は冬月読湖。

読みにくいけど、『ふゆつきよみこ』だよ。

花も恥じらう女の子やってます、な~んてね。


身長は160cm。

男の子より目線が低いか一緒くらいだから、ちょうどいい感じ。


体重は。う~、46Kg。

後1Kg痩せたい。


スリーサイズは国家機密!!

ただもうちょっと胸が……ごにょごにょ。


髪の毛は腰まであるロング。ばらけちゃうからいつもポニーテールにしてるけどね。

綺麗でサラサラしてて、我ながら自慢っ。


目は少しつり目気味。

時々にらんでるとか勘違いされて困っちゃう。


鼻は彫りが浅くて小振り。

鼻筋が結構すーっとしてるかな?


口は小さめ。

唇が薄いから、薄ピンク色で気に入ってるの。


こんなに可愛らしい私にも、実は重大な欠点が。

え、その性格?失礼ね!


ま、真面目に言っちゃうとー。


私は人を-----喰べる。」



「あははははは!…………はぁ。」


 見慣れた8畳の部屋に、乾いた笑いが響く。あまりの虚しさに、読湖は思わず笑いだしてしまっていた。


「不覚だわ。こんな自虐ネタで落ち込むなんて。しかも前置きが長すぎ。」


 はぁ~~~と、重力がさらに2倍ほどになった溜息を落としながら、ベッドに倒れ込む。布団に溜まっていた空気が一気にしゅーっと抜けて、まるで一緒に溜息をついているようだった。


「こんな自己紹介したら、いじめの餌食よねぇ。新学年からそんなの絶対ヤだし。なんであの先生はこんな理不尽な事させるのかしら。判っててやってるんだったら最悪ね。」


 バタバタと足を動かし、先生と布団へ理不尽に当たり散らしている。


 その様子を見る限り、読湖はあまり落ち着いた性格ではない。あまりに長い自己紹介からも、自己主張の強さがうかがえる。なかなか難儀な性格だ。

 しかし、それらが逆にややきつめな顔立ちを和らげ、愛嬌のある雰囲気にしている。ちょっとねだられたら、わがままを簡単に許してしまいそう。お得なヤツ。


 そのまま布団の上でじっとしていた読湖が、勢いをつけてガバッと起きあがる。


「あーもう、難しいこと考えるのやめやめ!今日は寝ようそうしよう。明日は明日の風が吹く~。」


 グチグチしていたのが、あっという間に立ち直ってしまった。


 そして、歌のようにフレーズをつけながら自己中心的で勝手な事を言いつつ、部屋の明かりを消そうとスイッチに手を伸ばした時、急に動きがぴたっと止まった。

 微妙に嫌そうな表情をしている。


「うげっ。まさか移ったかな。」


 ぼそっとつぶやいた後、気を取り直して明かりを消し、布団に入った。10秒とたたないうちに、すーすーと静かな寝息が聞こえ出す。


追記。

かなり単純。


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