ぴろろーぐ
私の価値観からすると、多少グロい表現が含まれる予定ですのでR15です。
閲覧する時はご注意とご理解をお願いします。
【独り言】
「はいはいはーい!自己紹介です。
名前は冬月読湖。
読みにくいけど、『ふゆつきよみこ』だよ。
花も恥じらう女の子やってます、な~んてね。
身長は160cm。
男の子より目線が低いか一緒くらいだから、ちょうどいい感じ。
体重は。う~、46Kg。
後1Kg痩せたい。
スリーサイズは国家機密!!
ただもうちょっと胸が……ごにょごにょ。
髪の毛は腰まであるロング。ばらけちゃうからいつもポニーテールにしてるけどね。
綺麗でサラサラしてて、我ながら自慢っ。
目は少しつり目気味。
時々にらんでるとか勘違いされて困っちゃう。
鼻は彫りが浅くて小振り。
鼻筋が結構すーっとしてるかな?
口は小さめ。
唇が薄いから、薄ピンク色で気に入ってるの。
こんなに可愛らしい私にも、実は重大な欠点が。
え、その性格?失礼ね!
ま、真面目に言っちゃうとー。
私は人を-----喰べる。」
「あははははは!…………はぁ。」
見慣れた8畳の部屋に、乾いた笑いが響く。あまりの虚しさに、読湖は思わず笑いだしてしまっていた。
「不覚だわ。こんな自虐ネタで落ち込むなんて。しかも前置きが長すぎ。」
はぁ~~~と、重力がさらに2倍ほどになった溜息を落としながら、ベッドに倒れ込む。布団に溜まっていた空気が一気にしゅーっと抜けて、まるで一緒に溜息をついているようだった。
「こんな自己紹介したら、いじめの餌食よねぇ。新学年からそんなの絶対ヤだし。なんであの先生はこんな理不尽な事させるのかしら。判っててやってるんだったら最悪ね。」
バタバタと足を動かし、先生と布団へ理不尽に当たり散らしている。
その様子を見る限り、読湖はあまり落ち着いた性格ではない。あまりに長い自己紹介からも、自己主張の強さがうかがえる。なかなか難儀な性格だ。
しかし、それらが逆にややきつめな顔立ちを和らげ、愛嬌のある雰囲気にしている。ちょっとねだられたら、わがままを簡単に許してしまいそう。お得なヤツ。
そのまま布団の上でじっとしていた読湖が、勢いをつけてガバッと起きあがる。
「あーもう、難しいこと考えるのやめやめ!今日は寝ようそうしよう。明日は明日の風が吹く~。」
グチグチしていたのが、あっという間に立ち直ってしまった。
そして、歌のようにフレーズをつけながら自己中心的で勝手な事を言いつつ、部屋の明かりを消そうとスイッチに手を伸ばした時、急に動きがぴたっと止まった。
微妙に嫌そうな表情をしている。
「うげっ。まさか移ったかな。」
ぼそっとつぶやいた後、気を取り直して明かりを消し、布団に入った。10秒とたたないうちに、すーすーと静かな寝息が聞こえ出す。
追記。
かなり単純。