大事故にて大惨事
一応、登場人物を整理しています。
主人公 特に情報なし
張川 デカチン
偏美 クソギャル
??? 風紀委員か学級委員の常連?
御花 由緒正しい一族のお嬢様
錬知 この学園の学園長の孫
「くっ……。」
錬知さんは急に廊下を出てどこかへ走っていった。
「ちょっとやばそうじゃな~い。ひひ~。」
なぜか偏美はこの状況を楽しんでいる。これが真の楽観的というものなのか。
「もしかしてあれじゃない?噂の宇宙人?」
御花が言う。
「なんだそれ?宇宙人の学生がいるんか?」
「噂だけどね。」
御花が言う情報はいつも信憑性が高い。こんな話されたら何を言っているんだ、とツッコみたくなるが御花だと話が違う。
すると、俺らの近くの扉から
「おはよー!]
と、声が。明らかに地球人ではない。うさ耳がとても気になる。15センチ定規2つ分くらいの長さで横幅は15センチ定規に満たないくらい。10センチくらいかな。
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こんな感じ。なんかコイツだけファンタジー要素が強い。勿論、制服は女子高生と同じで、目の色は桜色で、髪の色はエメラルドグリーン(かっこいいグリーンバックの色みたいな……) だ。ちなみに補足をしておくと、ロングである。喜べ。
——クラス全員が呆然としてる中、兎人間は反応に少し混乱しているみたいで、
「あれぇ……ぇ…………っ………………」
と、もじもじタイムに入った。まるで、元気よく違う教室に入った時みたいだ。くそっ、黒歴史を引き連れてしまったじゃないか。不甲斐ないの一言に尽きる。
「くぁwせdrftgyふじこlp」
まだ混乱している、というよりかパニックになっている。こちらが一番パニックになるはずなのだが。まあ、この状況がカオスということに変わりはない。
「ど、どうしたのかしらぁ~。」
御花がすかさずフォローに入る。が、フォローになっていない気がする。
「くぁwせdrftgyふじこlp」
やっぱ、会話になっていない。目の奥がぐるぐるしている。まるで、鈍器で殴られたかのように。
「お、同じクラスで嬉しいよ、、ひひ~。」
偏美がフォローに入るとは恐れ入った。クラスの団結力というか。
「ダッダッダッダッダ」
音のする方向を向くと、どっか行った錬知さんが帰ってきた。
すると、先生がやってきてもう大混乱。
「とりあえず席に座りましょうかねぇ⤴」
語尾が上がるタイプの先生か。ガタイが良く、20代の若い先生で絶対体育の先生である。入学式のため勿論、正装である。
「宝船と言いますぅ⤴よろしくぅ⤴!!!!!!!!」
活きが良い。なんというか、野生の人間である。ただ、頼もしさも同時に兼ね備えていそうである。というか、そうであってほしい。
「これからぁ⤴入学式がぁ⤴始まるのでぇ⤴説明するぞォォォ⤴」
すっげえ圧。みな、圧力なべに入れられたときの気持ちになっているに違いない。まあ、この感じは嫌いではないが。
——ということで説明が終わり、入学式が始まったわけだが、17クラスと保護者が入るくらい大きい体育館には心底驚いた。まあ、私立だからね。ちなみに、1~5組までは高卒コースで6~10組までがFランゴーゴーコース、11~15組が大学進学コース、16、17組が特別神学校(進学校)コース。
この膨大の数、呼名をするという地獄がつまらなく長い園長の話の後に続く。
<三時間後>
「あー疲れた。」
本当におかしい。初日にして内容が濃すぎた。
「あ~~~~~~~疲れた。ひひ~。」
こんな感じで、狂気の日常が始まるのであった。