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第5話、忘れられない過去(後編)

摘希「何だ!?今の音は!真也戻れ!!!」


急いで摘希も真也の方へ向かうとそこには顔だけでも洞窟にやっと収まるくらい大きな魔物とその前に真也の姿があった。


摘希「おい!真也返事しろ!」


しかし真也はぼーっとその場を立ち尽くし動けなくなっていた。摘希も恐怖で足がすくんでいた。


そして次の瞬間、、、


摘希「真也ー!!!」


真也の身体は魔物の牙により真っ二つに噛みちぎられそのまま上半身を丸呑みされた。


摘希「やめろ。。。そんな。。。いやだ。。。」


摘希はそのままパニック状態になり膝をついて動けなくなった。


摘希「もういい。私も死ぬか。。。」


死を覚悟したその時、、、


謎の男「レディーは死なせはせーぇん!」


謎の男が摘希を抱き上げ洞窟の外まで走り摘希だけ生還した。


摘希「真也。。。私のせいだ。。。私がちゃんとしていたら。。。」


謎の男「麗しの君ーぃん。大丈夫かーぁい?とりあえず深呼吸しよっかーぁ。」


摘希「その助けてくれてありがとう。でも悪いが今は1人にしてほしい。。。。」


謎の男「うーん残念無念だー仕方ないねーん。今日の姫とのデートはお預けなんだーなーぁ。だけど夜になったら危ないからねーん。」


謎の男はウインクしたあとまた摘希を抱き上げ森を歩いて行った。


摘希「おい。歩けるから大丈夫だぞ?」


謎の男「まあまあまーあ、落ちつきたまえー姫よーん。」


摘希「確かに私は動揺してるが、抱き上げられてる方が落ち着かないぞ。」


謎の男「しー。。。大丈夫だから何も喋らないでーん。もう安心して眠りなよん。」


摘希「いや別に眠くもないんだが。」


謎の男「ふっ!まったく照れちゃって可愛い子猫ちゃんなんだなーぁ。」


摘希「。。。」


しばらく無言が続いたあと、、、


謎の男「でー?あんなとこまでよく頑張ったねーん。でも無理しちゃーぁダメだよーん。」


摘希「いや、、、警戒はしていたのだが予測してなかった事態が起こってな。」


謎の男「なっるほどーん。これからは気をつけなきゃダメなんだぞーぉ。こーねーこーちゃーん。」


摘希「その子猫ちゃんってなんなんだ?そしてお前は何者なんだ?」


謎の男「ふっ!名乗るほどのものではないさー。あーっ!はっはっはっはー!!!」


摘希「あははは、、、そうなんだな。」


そしてようやく町に近づいて来た。


摘希「もうだいぶ落ち着いたしここからは1人で歩くよ。お前も疲れただろう?」


謎の男「いやいやーぁ、これくらい造作もないことだよーん。」


摘希「そうか。助けてくれた礼はそのうちする。」


謎の男「うぅーん!デートのお誘いなんだなーぁ!楽しみなんだなーぁ。あーっ!!!ははははははははー!!!!!」


摘希「。。。」


町に着いたあと2人は別れの挨拶を済ませその日は終わった。


謎の男「またお会いしましょーん。麗しの君ぃん。」


摘希「今日は本当にありがとう。ではまたな。」


こうして過去についてすべて打ち明けたが、話し終えたあと摘希は悲しそうな表情をしていた。


筑矢「なるほど、、、そんなことがあったのか。。。」


摘希「私はもう誰にも死んでほしくないのだ。また私のせいで。。。それに自分の身も自分で守れなかった。。。」


筑矢「つまり結局俺に冒険者やらせたくないんだろ?命がけの仕事だから。」


摘希「そうだ。理解してくれたみたいだな。」


筑矢「それでも冒険者やりたいって言ったら?」


摘希「気は進まないが止めるつもりはない。ただ必ず死なないと約束してもらう。」


筑矢「むしろ自分だけじゃなく摘希も守ってやるさ!」


摘希「まったく、カッコつけやがって。」


公園で会話しているうちに昼が過ぎた、、、

2人はカフェで昼食にすることした。


摘希「たまには昼からゆっくりするのもいいな。」


筑矢「今日は天気もいいしなー。あのさ摘希本当にあんまり無茶せずにこれからは俺を頼れよな。」


摘希「まあそのうちな。」


筑矢「ところで摘希が助けてくれた奴だけど名前も言わなかったんだろ?」


摘希「そうだな。きっとよほど変な名前だったのだろう。」


筑矢「おいおい命の恩人に変な名前て、、、でもまだお礼してないんだろ?」


摘希「そのうちまた会えるさ。」


筑矢「というかカフェの入り口騒がしくないか?」


謎の男「君可愛いんねーん!僕とデートしようしようしよーん!」


店員「大変申し訳ありませんが仕事中ですので。」


摘希「何か聞き覚えのある声のような。。。ちょっと様子見てくる。」


摘希がカフェの入り口へ向かうと、、、


謎の男「おー!麗しの君ーぃん!久しぶりーん!」


つづく


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