【番外編①】親友
番外編は明日で終わる予定です。(^-^)
王妃の消えた裏庭では、お茶会の片付けがされていた。もちろん、王や王女も自分の執務室に戻っていく。
「ねえ、オリビア。お母様はどこにいると思う?」
「・・・執務室にでもいるんじゃないの?」
王女は考える。本当に王妃はそこにいるのだろうか、と。王女も執務室にいるのだとは思っている。けれど、自分から『奪ってみなさい』と言っていたのに、何の策もなく執務室にいるだろうか。普通はいないだろう。もしいたとしても、簡単に本を奪うことは出来ないはずだ。
「アティー、うち、ちょっと行ってくる。その間にこれとこれとこれ、よろしくね。渡してくるだけだからすぐ戻ると思うけど。」
「わかった。行ってらっしゃーい」
オリビアが執務室のドアを閉めた後、王女は頼まれた仕事をいつもの1.5倍速で始める。いつもの仕事でさえもかなり手際が良いので、それより早く仕事をしている王女の姿は、もはやマシーンか何かのようである。
「ただいまー って、え?!アティー?それ全部終わらせたの?」
「だって、お母様から本を盗む作戦を考えなくっちゃ。」
まだ、オリビアが出て行ってから20分ほどしかたっていない。その間に机の上の書類をすべて片づけてしまった王女は、本当に、仕事の化け物である。
「もういいよ、今日の仕事ほとんど終わってるし・・・・・。後はうちがやっといてあげる。そのかわり、貸し一つだからね!」
「りょーかーい。じゃあ、よろしくね。でも、もし大変なのあったら言って。どうせここにいるし。」
オリビアは本当に優しい、と王女は思う。王女が机の上の書類はすべて終わらせたとはいえ、仕事はまだまだまだ残っている。貸し一つでやってもらうには多すぎる量なのである。