表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/8

【番外編①】母からの手紙

王女様のお話です。

王女の一日はハードである。もちろん、一番忙しいのは父である現国王だ。だが、王女もそうは変わらない。まだ齢13歳ということを考えれば、十分すぎるほどに働いているはずだ。


その日も王女は、朝の4時ごろに起き、支度をしていた。ちなみに、昨日寝たのは11時過ぎである。その後、王女は朝食をとり終わり、執務室へ向かう。まだ、時計が5時を指す数十分前である。


王女が執務室の扉を開けると、山積みの書類の中に、一枚だけ可愛らしい封筒が置かれていた。王女の母がよく使っているものである。一応、大切な伝言である可能性もあるので、封筒の封を開けた。その瞬間、早朝には似つかわしくない、色鮮やかな光と大きな音が部屋中に響く。

王女はわかっているはずだった。母がこの封筒を使うときは、何か仕掛けがついていると。けれど、真面目な性格である王女は開けてしまった。王女の母である王妃も、必ず開けてくれるとわかっているので、この封筒を使うことを辞めていない。ようやく光と音がやんだので、王女は封筒の中身を見た。そこには、一枚の手紙とこの封筒の仕掛けである絵の書かれているメモ用紙が入っていた。




= 親愛なる、アティーへ =


きっとまた朝から執務室に籠ると思って書きました。

今回の仕掛けはどうでしたか?

後でまた改良するから手伝ってね。


さて、本題です。

今日の14時からお茶会をすることになりました。

時間になったら呼ぶので、予定を空けておいて下さい。


= 母より =




「・・・・・・」


王女は考えた。どうすれば行かなくて済むのかを。けれど、無駄だと諦めて机の山を片付け始めることにした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ