ナターシャ・カスティルは前世を思い出した……死ぬ直前に。
お暇つぶしになれば嬉しいです(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)
「あ……」
私は思い出した。
死ぬのは二度目だと。
それは崖から投げ出された後の事で、だから二度目の死は既に避けられない状況で。
「なんで……もっと早く……!」
もっと早く思い出していたなら違う人生があったのに!
そう思ったからだろうか。
次の人生で、思い出したのは三歳の時。
池に落ちた瞬間だった。
「私……三度目の私になってる」
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ナターシャ・カスティルの人生は短い。
一度目も二度目も、十八歳になってすぐだった。
一度目はすごく大好きな初恋の人が愛する婚約者になって、だけれど彼の態度は冷たくて。懸命にまとわりついているうちに浮気されて捨てられた。
絶望した一度目のナターシャ・カスティルは自ら命を絶った。
二度目のナターシャ・カスティルは、一度目を覚えていない。
けれどもどこかで覚えていたのかもしれない。
一度目は強く恋しく、大好きになった彼のことに、ちっとも惹かれなかった。
それでも家同士の関連で婚約が組まれ、婚約者同士となったため、婚約者として恥じない振る舞いと教育を懸命に受け入れた。
さらに、相手に女の影が見えた時には、愛人を囲うのは構わないが節度を持って、と許容した。
なのに、お前は冷たい女だ、などと言われ、自分を愛さない女はいらない、と崖から突き落とされた。
は? である。
お前、一度目の好き好きコール満載のナターシャに何をした?
冷たい態度で罵倒して捨てただろう。
なんだったら、一度目も二度目もナターシャに向けた目は変わらなかったじゃないか。
お前、ナターシャ・カスティルが気に入らなかっただけだろう?
そう思った三度目。
私は先手を打つことにした。
「お父さま、ナターシャの婚約は、十五歳になるまで決めないで」
「え?」
一度目、二度目のナターシャ・カスティルは、十歳の時に婚約した。
どちらも、婚約した時には婚約者はそれほど酷い性格をしてはいなかった。
私が十二の時。面と向かって邪険にされ始めた。
私が十四の時。初めて彼に恋人の影を見た。
一つ年上の彼とは家柄も年も釣り合っている。とはいえあれは嫌だ。もうイヤだ。
私が十五歳になっている頃、彼の悪癖は既に出ているだろう。
婚約後に出たこの悪癖は『若気の至り』と両親は取り合ってくれなかったけれど、婚約前ならどうだろう?
『婚約したら収まるだろう』なんて言われたら、『浮気したら婚約即解消』を条件に盛り込んでもらおう。そうしよう。
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かの『婚約者』ランサム伯爵家のイーサンと初めて出会ったのは八つの時。
今回もこの歳に出会って、だけど軽い挨拶だけで無反応に過ごした。無視ではなく、特に気を引かれる相手では無い人にするような、ただの知り合いというか、あまり関わりのない人にするような反応である。
話しかけられれば対応する。が、そうでなければ積極的に関わりにはならない。
帰宅後には、親にランサム伯爵家のイーサンはどうだったと聞かれて、首を傾げる。「誰のこと?」というような、全く記憶にないような。懸命に説明されて、ああ、と返す。
「ちょっと関わりたくない感じのオーラが出ていた方」
と評した。
姿は整っていたけれど、オーラから近寄ってはいけないと判断していたら、記憶からも消去してしまっていた、と。
「いけませんね。ああいう方は、覚えておいて避けませんと」
からからと笑うと、やっと相性が悪いのだと判断されて、イーサン・ランサムは将来の婚約者候補からは外されたらしい。
その後、何人かと引き合わされたが、将来一途だった人には良い反応を、そうでもなかった人には曖昧な反応を。
だけども「婚約は十五歳まで決めないで」で通す。それを繰り返した。
親は大体の候補だけ当たりをつけて、正式な婚約者などは決めないでいてくれた。
そして十二歳になる。
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「ナターシャ・カスティル嬢」
「あら。パトリック・バウアー様」
私は枯麦色の髪と翠緑の瞳を持つ少年に礼をした。
彼はパトリック・バウアー。この学園の二つ上の先輩で、以前までの人生ではあまり関わりにならなかった人だ。
伯爵家の中でも上位の家柄の次男で、特に際立った容姿では無いものの、誠実でまっすぐな人柄がそのまま表されたような顔立ちをしていらっしゃる。非常に好感度が高い。
前世の記憶では、城の文官として頭角を現しはじめていて、周囲の評判も良かった。狙っていた女性も多い。
しかし、恋人も婚約者もおらず、生涯独身で過ごすと宣言していたのを覚えている。
噂では、心に決めた女性がいるものの、結ばれない関係なのだと。
「誠実だけれど、もしも既婚者や婚約者のいる相手に懸想する人なら少し微妙だわ」
と、私はやや距離を保っていたのだが。
「あのシリーズの新刊が入ったらしいですよ」
「えっ、もう?」
「高等部の歴史の教授が寄贈していると聞きました。高等部の分と、初等部の分」
「まぁ……熱心なファンだとは聞いていましたけれど」
読書の趣味が非常に合い、楽しく会話する友人同士として付き合うことにした。
知る限りこの歴史書シリーズのファンは私と彼とかの高等部の教授のみである。
他の人はもっと分かりやすく解説された別の歴史書で調べ物をする。その方が纏めるのにもやりやすいからだ。
それでも、私はまるで物語のように語られる、このシリーズが好き。国別で分けられていないのも良い。時々、一方この頃他の国では〜と入るのが楽しい。おかげで、他のものの倍の分厚さになるのだけど。
「運ぶのを手伝いましょうか?」
「ええ。助かります」
前世までは、一人でよいしょよいしょと一冊ずつ運んでいた。幸いに棚は一番下の段なので、取り出せないことは無い。無いのだが重い。
それが、バウアー先輩なら二冊。自分の分と一緒に運んで貰える。すごく助かる。
「読むのは楽しいけれど、この読書台まで運ぶのが大変でしたの」
「はは。せめてもう少し近くなら良かったのにね」
バウアー先輩は十四歳。私は十二歳。初等部は十二から十五歳まで通い、高等部は十六から十八歳までとなる。
しかも、騎士科、政務科、魔道科、婦女科と別れていて、以前の私は婦女科に通っていた。高等部に上がれば、政務科だろう先輩とは今以上に会えなくなりそうだ。
つまり、あと一年半強の付き合いである。
つまり、それから後は自分で運ばなくてはならない。
内容は前世で、これから出るシリーズのものさえ覚えているのに、読み返す度に色んな発見を覚えるせいで、何度でも読み返したくなる。
ままならないものだわ、とため息をついた。
「ナターシャ・カスティル嬢?」
不思議そうな顔で、バウアー先輩がこちらを見ているのに気づく。先程から呼ばれていたらしい。
「あ、ハイ。何でしょうか?」
慌てて返事をすると、体調を気遣われた。
本の中身を思い起こしていたのだと言えば、ホッとしたように微笑まれた。自分にも覚えがあると。
ご用事があったのでは? と問えば、ああ、と返される。
「実はこのシリーズの解説書が出ているらしいのです。別の作者が書いたものなので、教授は触らないのだとか。でも、気になりませんか?」
「まぁ! 初めて知りました。そんなものがあるのですか」
前世でもそんなものがあるとは知らなかった。
解説書。どんなことが書いてあるのだろう?
「街の図書館にはあるそうなのです。今度の休み、一緒に行きませんか?」
街の図書館! 盲点だった!
ナターシャは街の図書館には行ったことは無かった。学園とは同じ街の中にはあるが、少し遠めの場所になるからだ。
それに前世までなら学園の図書室で十分満足していた。街の図書館の情報など入ってこなかった。
「ええ、よろしければ。ご一緒させてくださいませ」
にっこりと満面の笑みを浮かべる先輩と、待ち合わせの場所と時間を決める。
後日行った図書館は、図書室とは比べ物にならない広さと蔵書で圧倒された。
解説書は作者のファンが書いたらしく、独自の解釈がとても面白かった。しかも、それが複数、別々の著者によって出されている。
「こんなに種類があるのですね」
「学園では僕ら以外には見当たらないですが……世界にはたくさんの同士、いえ、先達がいるということです」
夢中になって読み、二人して昼食も取らずだったのに気が付いたのは、空が茜色に染まる頃。
「申し訳ありません! 気付かず」
「いえ、私こそ!」
二人で謝りあい、学園の寮で夕食をとることにした。家には学園の先輩が夕食を奢ってくれると連絡を送る。
「後日、バウアー家の名前で謝罪文を送りますね」
「そんな、私のせいですのに」
「まだデビュー前の大切な娘さんを連れ出したのですから」
「先輩だって、デビュー前ですわ」
食事は楽しく、けれども手早く終わった。
バウアー家の馬車で家まで送ってくれる。
「もしよろしければ、お詫びに今度ランチを」
「それは楽しみですわ」
その『後日のランチ』は、結局お茶会になるのだけれど。どちらにしても楽しい時間を過ごした。
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「お父様、私、婦女科ではなく政務科を希望しますわ」
「……なんだって?」
初等部の最高学年に上がる日、私は父に宣言した。
初等部に通う間、学年トップを維持し続けていた私は、社交や優雅さを学ぶ婦女科よりも、領や国を支える政務科に魅力を感じるようになっていたからだ。
「なんでそんなまた」
「今、将来の王女殿下のための女官が望まれているそうで、それを目指したいのです」
将来、王女が女公爵として臣籍降下される。その時、彼女の政務を支える者がつく訳だが、女官を中心に希望を募ると聞いた。
我が家は兄が二人いるので、後継も他家との繋ぎも代わりがいる。必ずしも私が結婚せねばならない訳では無い。
それに。
「それに、女官って年齢が高くなっても嫁として望まれやすいらしいですわ」
「ふむ、確かに」
そう。実は女官はモテるのである。
実務能力をかわれて地方領官に。理解ある同僚として王城文官に。何より領地を持たぬ宮廷貴族にとっては、家を守るより共に王侯貴族の役に立つパートナーの方が望ましいのだとか。
夫婦揃って王族の覚えめでたい、が彼らの理想なのだ。とすれば、貴重で身元のしっかりした女官というのは、最も求めるべき対象となる。
「そんな訳で、政務科に進みます」
「ふむ、いいだろう」
内心ガッツポーズである。
すっかり忘れかけているが、二度私を死に追いやった『婚約者』は、騎士科である。
騎士科と婦女科は近いが、騎士科と政務科は遠い。政務科と婦女科はやや近いのだが、騎士科と政務科の間には魔道科が入るからだ。
騎士科と魔道科は犬猿の仲。
故に騎士科と政務科の人間は、お互いが示し合わなければ会うことは無い。
「アレとの関係は既に切れているけど、念の為にね」
もはやアレはトラウマだ。
避けるだけ避けたい。
傍から見れば過剰であろう防備で万全を期した。
これで、アレに関わる可能性は消滅したのだ。
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ところが、である。
「ナターシャ・カスティル! 貴様にはほとほと呆れ果てた!」
「……?!」
17歳。学園の最終学年である高等部二年になった春。
政務科と婦女科の境にある庭園で、友人たちとお茶を飲んでいる所に乱入者はやってきた。
小柄な女性を連れた『婚約者』、イーサン・ランサムである。
「貴様はこのリアラに嫉妬して、数々の虐めを行っただろう! 許しがたい! 貴様との婚約を破棄してやる!!」
喚き散らすイーサン・ランサムに目を剥いていると、婦女科の友人たちがひらりと扇を口元にかざした。
そして冷たい眼差しで宣言する。
「なんですの? 不躾に。名を名乗りなさい」
「な……なんだ貴様!」
はぁ……
その場に小さくないため息の音が落ちる。
一つ一つは小さく儚いものであるはずが、吐いた人数が多ければこうも大きくなるものか。
呆れた目をした婦女科の友人は、名指しされた私ではなく、そして自身でもなく、この場でいちばん身分の高い女性を紹介した。
「こちらは公爵家ご息女クリスティーネ様ですわ。王太子殿下の婚約者でいらっしゃる」
「で……殿下の婚約者……」
イーサン・ランサムの顔色がみるみるうちに青くなった。
それはそうだ。『公爵家ご息女』『王太子殿下の婚約者』どちらかだけでも、雲の上の人。今代はそれがただ一人を指すことになる。
「それで? わたくしのお茶席の邪魔をしたあなたはどなた」
そう。この方、クリスティーネ様ただ一人を。
「は……ランサム伯爵家のイーサンと申します……」
特に睨んだりすごんだり、する訳でもないけれど、普段はとても穏やかに微笑んでいらっしゃるクリスティーネ様が温度の低い目でいらっしゃると、それだけで妙な迫力がある。
イーサン・ランサムはすっかり色を無くして、項垂れたまま名乗った。
「そう。それで、貴方はわたくしのお友達のナターシャとどういうご関係?」
「親の決めた、婚約者同士でして……」
イーサン・ランサムは、なぜお前なんかが未来の王太子妃様の友人なんだと言う目をしている。
お尋ねになってるのはクリスティーネ様だ。こっち見んな。
「おかしいわね。ナターシャ、あなた親に決められた婚約者なんていたの?」
こてりと可愛らしく首を傾げて、クリスティーネ様がこちらをご覧になるのに、私はゆっくりと首を振った。
「いいえ、クリスティーネ様。私には家に決められた婚約者などおりません」
「なっ?! ナターシャ、貴様!」
イーサン・ランサムが音がしそうなほど素早く首をあげるのを、迷惑そうに見やってみた。知らぬ。お前なぞ知らぬ。
第一、今お話しされているのはクリスティーネ様なのだからこっち見んな!
「そうよね? わたくしもあなたのことはよぉく知っているし、皆様もそうよね?」
クリスティーネ様の言葉に、婦女科の方々だけでなく、政務科の皆もそろって頷く。
イーサン・ランサムは訳が分からないという顔をしているけれど、訳が分からないのはこっちの方だ。
「ここにいる殆どは、政務科に通う面々なのですけれども、王女様との関係でわたくし仲良くさせていただいてますのよ。だからもちろん全員のパートナーのこともよく存じておりますわ」
「……!!」
私とその周りを指してクリスティーネ様が仰るのに、イーサン・ランサムは納得できない様子。
「ランサム伯爵子息様、あなたなにか勘違いをしておいでではなくて?」
クリスティーネ様にニッコリと言われて、元婚約者だったイーサン・ランサムは、そのまま悔しげに立ち去って行った。
「なんなんですの? あの方」
「クリスティーネ様の前であの態度」
「ランサム伯爵家のイーサン様と言えば、酷い女たらしで不誠実な方と有名ですわ」
「そんな方がなぜナターシャさんを?」
「ナターシャは魅力的ですからねぇ」
「そんな」
その場にいた婦女科、政務科の面々から散々な評を受ける元婚約者。前回まではそんなことを言われているのは聞かなかった。曲がりなりにも婚約者がいると、もう少し隠れてやっていたのか、それとも誰かが気を利かせて私には聞こえないようにしていたのか。
「ずいぶん毛色の違う高嶺の花の気を引きにいらしたのね。殿下への話の種になるかしら」
「まぁ……」
クリスティーネ様がそんな風に冗談を言われて、そこでこのお話はおしまい。
「そんなことより、あのお話は聞かれましたか?」
「あらどうしたの?」
そうしてこの騒動は軽く流されていった。
私の心臓が破裂しそうなほど脈打っていた事など、誰にも気づかれなかった。
後に、イーサン・ランサムはなぜかどんな女性からも避けられるようになったらしい。
「まぁ、公爵家と王家両方から睨まれるのは怖いわよね」
どうして私を婚約者だと思っていたのか、というのは「昔婚約者候補になっていたことがある」と聞かされたのを勘違いしていたかららしい。
そして、『ひとめ惚れ』した相手である私の気を引くために沢山の女性と交際していたとかいう訳の分からない言い訳? 的なものも聞かされた。謝罪の手紙で。
『ひとめ惚れ』って。お前、ナターシャ・カスティルが婚約者になった時と態度変わらなかったぞ? 言い訳にしても苦しすぎるわ。
第一そんなで惹かれる女はいない。
とりあえず「私は一途な人が好きで、複数の女性と同時に付き合える人は蛇蝎のごとく嫌っている」と返しておいた。私って親切ー。
以来一切受け取り拒否。
ランサム伯爵家からイーサンの姿は消えたそうだ。
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王宮から馬車乗り場までの帰り道。いつもの待ち合わせ場所でぼんやりと待つ。
彼は今日は同じ上がりだったはずだが、少し遅い。
「あら、ナターシャ」
「まぁ! ちょっと久しぶりね」
「本当に。同じ王宮に来てるのに」
学生時代の同級生は、大抵同じ王女付きなのだが、中には他の場所に引き抜かれていった人もいる。彼女はそのうちの一人だ。
「こんな所でどうしたの?」
「待ち合わせよ」
「ああ、旦那さまと一緒に帰る日なのね」
そう。
私は『家が決めた婚約者』などはいなかった。
けれど『自分で決めた婚約者』とは、卒業したら結婚しようと約束していた。
彼とは今は同じ王宮に仕える者同士である。上がり時間が同じ時にはこうして待ち合わせて共に帰ることにしていた。
「いいなぁ。私はいつになることやら」
「とか言って。すっごくモテてる噂がこっちにも流れてくるわよ」
「ちょっ! ありえないわ!」
堅実で真面目な彼女の働きぶりと、たまに見せる愛嬌がモテの秘訣らしい。だが、天然で鈍感な彼女はそんな意識は無いし、周囲は牽制合戦が起こっているしで、確かに結婚はまだ先になりそうである。
「あら、愛しの旦那さまよ」
「えっ」
「ナターシャ」
「パトリック」
「じゃあね、ナターシャ。またお茶しましょ」
「あっ……」
そう。あの、初等部から仲の良い先輩であるパトリック・バウアー。彼が私の旦那さまである。
気を利かせた彼女が立ち去るのを見送れば、パトリックが行こうか、と肩を抱く。
それに微笑んで、今日はどこで食べようかと言えば、同僚のおすすめだという飲み屋を教えてくれた。
二人、夜の街を進む。
ナターシャ・カスティルは二度、十八歳になってすぐの人生を終えたが、今度は二十歳を越えた。
そしてこれからも人生が続く。
優しい笑顔の彼の隣で。
Fin.
お読みいただきありがとうございました♪
楽しんでいただけたでしょうか?(*^^*)