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拝啓、死にたがりな君へ  作者: 岡田 りま
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出会い

「何、してるの?」

「え?」



 こちらに振り向いた瞬間長い髪がふわりと揺れた。話したこともないのに思わず声を掛けてしまった。いや、この状況で彼女に声をかけない人が居るのだろうか

 4階の屋上、目の前にはフェンスによじ登っている同級生。そして朝顔が咲くようににこりと笑って口を開いた。



「あれ、隣のクラスの牧野くんだよね!どうしてこんなところに?」

「いやこっちの台詞だよ、そんなことより質問に答えて」

「ああ!ごめんごめん、実は私ね ────」



──── 死のうとしてたんだ。


これが君と僕との奇妙な出会い。

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