表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/7

1.俺はなぜ

1.俺は、なぜ




 俺は冒険者ギルドを出たあと、特に行くアテもなかったため、街中のベンチに

座り考え事をしていた。


考えていたことは二つ。


 一つは、俺はなぜ、役立たずと言われていたのか。

 それはフィロメルナが言っていたように、俺がルーンフェンサーなのに攻撃を

せず、支援ばかりしていたからだろう。


 別に、攻撃ができないわけではない。剣術も身につけているし、何より俺は、〈存在する全ての魔法・技を無詠唱で使用できる〉という、我ながらとんでもないチートスキルを持っている。本気を出せば、モンスターの大群を一人で殲滅(せんめつ)させるくらいの力はあるだろう。


 それでも攻撃をしなかったのは、ただ単に目立ちたくないからだった。

だから俺は、支援に回った。支援魔法なら、戦いに集中している奴らに付与しても、バレにくいと思ったからだ。

 

 実際、少なくとも前衛のエッケハルトとダライアスにはバレていなかったで

あろう。後衛のフィロメルナとヨーシフについてはよく分かっていないが、多分

バレていない、と思う。


 まぁ、唯一隣にいたエフェリナにはバレていたのだが。パーティー内ではエフェリナだけが、俺のチートスキルのことを知っている。スキルのことを知っている

とはいえ、俺のことを、「役立たず」と言わず、「凄い」と言ってくれたのは、

エフェリナだけだった。


 以前エフェリナに、どうして目立つのが嫌なのかと聞かれたことがあったが、

俺はそれに上手く答えられなかった。何というか、「目立ちたくない」以上の理由がないのだ。

やはり、上手く表現できない。自分の語彙力に落胆する。


 もう一つは、俺はなぜ、あんなにもあっさりとパーティーを出ていけたのか。

 自分でも驚くくらいあっさりだったものだから、俺はよほどあいつらを仲間だと思っていなかったんだとしみじみ思った。エフェリナと離れるのには抵抗があったが、これ以上迷惑はかけられないと思えば、その抵抗心もなくなった。


 今になって、パーティーを出たのを後悔してきた。否、エフェリナと離れたのを後悔している。彼女は、唯一俺のことを凄いと言ってくれた。

もっと一緒に、冒険をしたかった。


もっと一緒に、いたかった。


…こんなことを考えていても仕方がないと思い、俺は立ち上がった。そして、しばらくこれから何をしようか考えていたが、とりあえず素材集めでもしようと思い、近くの(ダンジョン)に行くことにした。







※「全然ドラゴン少女全然出てこない!詐欺か?!」と思われた方へ

詐欺ではありません。ちゃんと登場させます。



「面白かった!!」


「続きが気になる!!」


などと思ったかたは、下の☆☆☆☆☆から作品の評価をよろしくお願い致します!

もちろんですが正直な気持ちで構いません。


いいねやブックマークもしてくださるとなお嬉しいです!

どうかよろしくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ