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ヴァルハラ・シンドローム  作者: 織原 直
第三章・イグニスと妹
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決着 EP3

期間が明けてしまって申し訳ありません。 今回で3章更新ラストとなります。

「みんな死んじゃえーー!」


 無論、そこまでの出力は不完全である綾瀬には扱えない。 最後の代償として彼女は命を掛けて、目標を排除することを専念する。


 そこまでする価値のあることなのかどうか、もはや暴走状態にある綾瀬にはわからなかった。


 ブリュンヒルデ最大出力ーーバルキエイズ・ロンド(戦乙女達の剣舞)


 現れるのは、槍を構えた多数のヴァルキリーそれぞれが、射出するすべての武器の射出を防ぐ手立ては、たとえイグニス出あれども持ち得ない


「それ以上やるとほんとに死ぬわよ、綾瀬!」


 唇を噛むフレイア、ヴァルキリー・キャンセラー一戦に一回限りの、すべてのヴァルキリアを無効化する力、研究によって作られたそれを持ってしても、綾瀬の技は止まらない。

 なぜなら、彼女はすべての力を魔力ではなく鮮血つまりは、命として燃やしているからだ。

 電子魔力による力は止められても、命を注ぐ綾瀬の一撃には無意味だと言えた。


「ダメー! お姉ちゃん、痛い、痛いよーー! でもアイツをイグニスを殺すにはもうこれしかないのーー! みんな死んじゃえ!」


 ダメだ、これでは、やられるーー綾瀬を止めるどころかこの場全員共倒れだ。フレイアが覚悟したときにはーー 突如新たな輝きが現れた。


 今更ながら、降臨するのはウンディーネだーー彼女が出てきたところで、この場は収拾がつかないーー筈だった。


 現れたウンディーネ、いや、美奈坂七瀬こと私は、すべての力を掛けて、この場全員の命を守らなければならない。


 ウンディーネの力そのもので抑えられる次元ではない。

ならばどうするか、とっさに、幼なじみの少女の幻影が手を差し伸べてくる。

 その手をつかんだ。 

 背丈も伸びきっていない当時のままの少女と手をつなぐと強力な力がわいてくる。


「その力乗らせてもらうわ、七瀬ーー!」

 

 フレイアが叫ぶーー


 ヴァルキア・キャンセラー(戦乙女・強制権限)を発動する。


 ーー三人の姉妹がそろったことにより、急速に破壊後からが遠のいていく。


 だが、当人達は無事では済まない。 その目が、それをすればすべてを失うし、ブリュンヒルデ(綾瀬)は助けられないよ? いいの? 犠牲はゼロにはできない。 それでもこの場の数人を救うの? 貴女自身が死ぬとしても?


「いいの、みんなを助けられるなら、それでーー!」


 私は、力強く頷き、その手を握り返した。


「うん、私も命を燃やすよ、ウンディーネズ・ハーモニア(命の歌声)今更わかったよ、私ってこんなに歌がうまかったんだね。アバターの為かな? まあ、もう死ぬんだしもうどうでもいいや。


 その共鳴に反応して、フレイアの持つヴァルキリーキャンセラーやノーム、イグニスさえも反応する。 共鳴する力が命を力に変えて響き渡る。


『ーー来て綾瀬、一緒に逝こう? わからない? お姉ちゃんだよ』


 歌声に、瞠目する、綾瀬に近づきそのまま抱きしめる。 降り注ぐ精霊の剣舞を身体に受けながらも歩みを止めることはしない!


「ダメ、来ないでお姉ちゃん、そのまま来ると死んじゃう」

「いいんだよ、最初に指されたとき、きっとこうなる運命だったんだ。だから一緒に逝こう?


 抱きしめた、妹は、目を見開き、最後の力で、


「ごめんね、お姉ちゃん最後までダメな妹で。」


抱きしめ返してくる妹を見ながら、満足下に七瀬は微笑む」


「ううん、私も、ここまでだよ、ちょっと無理し過ぎちゃったみたい。みんなは救えた。綾瀬もあっちに行きなよ?」


「無理だよ、もう身体が動かない。 大好きなお姉ちゃんの顔もよく見えなくなってきた。

 これが死ぬってことなのかな? 嗤っちゃうね、道化師として死ぬなんて私も……」


「うん、そうだね、だったら一緒に行こうか? 私ももう歩けないよ」


 そのまま綾瀬を抱きしめるーー浮遊感は急速に失われて、急速に落下していく、命を失った二人は、重力にひかれるままに、地面へと落ちて、そのまま、精霊とともに霧散した。


『さようなら、みんな、私達にはここが限界みたいだよ』


『馬鹿ね、会いに来てくれるんじゃなかったの?』


 最後に現れた少女、と、もうひとり、冥界の死に神が迎えに来るのが見えた。


 ああ、死ぬってこういうことなんだな…… 鎌を持った死に神を前にそう思った。


 


 ヴァルキリー、3章イグニスと妹(完)


 さて、今回で3章ラストまで終わったので次は4章になるのですが4章すごい長いです。

 とりあえず4章中盤に入る独立パート部分がスピンオフというか別作品として機能しそうなので、そちらを単体作品として公開予定です.

 4章序盤と後半に分けてヴァルハラシンドローム自体もまだ大分長いですが、いったん区切り出完結させます。

 4章から別作品扱いとなります。ご了承ください。

 4章、序盤派別の副題。 中盤はエインフェリアの記憶となります。 後編は順次投稿予定ですが、まあお待ちください。

 それでは、引き続きよろしくお願いいたします。 ステータスは完結済みにしますが、全く終わってなくてすみませんw

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