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ヴァルハラ・シンドローム  作者: 織原 直
第三章・イグニスと妹
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イグニスの決意

イグニス視点



 決戦の時は近い、自身に貸している近い。それは絶対に相手を殺しきらないこと、

 だが、それも破らざる得ない相手かもしれない。

 そうしなければやられるのは自分であると、イグニスはそう思っていた。

 綾瀬とは面識は奏多くはないとは言え七瀬の妹だ、止めをさしていい相手ではない。

 が、それを考えていれば足下をすくわれるのは己自身だ。

 己に言い聞かせるように、瞑想するイグニス……


 再選の場所は結局のところグラウンドか校庭、同じ場所で遭遇も芸がないので、こうしてグラウンドにスピアを突き立ての仁王立ち。


 葵も今回はそばにいる。


 ならば負けるわけにはいかない。今回は手加減する気もない。

だが、それは、相手を美奈坂綾瀬を永遠に、この世界から追放すると言うことでもある。

 さすがに殺しはできない。 親友の妹である。 そこは今でも変わらないが、多少は痛い目を見てもらうしかない。 その程度では済まない結果に転ぶ可能性は高い、だが、確実に殺すなどとはいえない状況なのだ。


 その覚悟をしなければ、一歩も前へは進めまい。


 瞑想をしながら呼吸を整えて次の戦いへと思いをはせる。


 ヴァルキリア・ブリュンヒルデの力は確かに強大だが、裏を返せばあの綾瀬には本気でのコントロールはできないだろう?


 ならば、彼女は使われている側ということになる。

 精霊の暴走ーー別に前例がないわけではない。

 数多くいたそのもの立ちは最後には自身をも滅ぼす。 綾瀬の破滅的な衝動はおそらくそれにあるだろう?

 ブリュンヒルデの思惑は不明だが、ここで倒しておかなければ未来は決してない。


「全く、あの精霊も何を考えているのかしら」


 そう思って覚悟を決めた上での再戦ーー相手は7割程度のスペックしか出せないと予想される。ならば、こちらにも勝機はあるのだ。


 全力で掛かればという条件はつくが、出力差では明らかに相手の方が上だったからだ。

 それは納得している。 だが、精霊の力がすべてを決めるわけでもない。


 そんな単純な話ならば、私はトールにとっくに負けている。


 だからこそ勝機はある。 



「来ましたわね、遅刻ですのよ、遅いですわよ」


「お姉ちゃんこそよく逃げなかったね、クスクス、尻尾巻いて逃げると思ってたよ?えらいえらい。 今日こそ死ぬ覚悟はしてきたってことね?」


ぎりっと、奥歯を噛む、わかっている。これは挑発に過ぎない。ならば気を裂くなど無意味なやりとり。



「はじめに言っておきますわ、私はあなたを殺すことになります。

 その非礼はわびさせていただきます。 覚悟を持って、全力を持って殺します!」


 これは覚悟だ実際には、半死ぐらいにとどめるつもりでも、覚悟の乗っていない攻撃で、ブリュンヒルデを突破できるとは思ってはいない。もちろんレーヴァンテインも使えない。


 ここから先は全力で戦う。そして、おまえは生かしては置かないという、相手へのけん制でもある。。



「フフッ、いいね、その顔追い詰められたネズミは猫を噛むって言うよね?

 いいよ、確かめてあげるね。 お姉ちゃんの実力を、イグニスの本気がどの程度のものか私に見せて!?」


 楽しそうに一回転、ツインテールをたなびかせながら、白いドレスには凶悪な笑みを走らせる。 楽しそうに、ただ、楽しそうに壊すだけの機械になれ果てている。


 瞬間纏った怒気をはらませて一瞬での跳躍、そこからのツインダガーの一撃からの回転演舞ーーはじめから本気というわけだ。



 ならば見せよう、ヴァルキリー・イグニスの本気をーー!


昨日忘れてしまったので、補填で今日公開になります。

3章はもう終わっており、四消化器終わりかけだけど、誤字脱字の編集してないのでどうしようか考え中。

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