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ヴァルハラ・シンドローム  作者: 織原 直
第三章・イグニスと妹
90/94

幕間

 ???視点


CENTRYのレジスタンス本部にてーー


「これはどういうこと、綾瀬と七瀬を入れ替えるって聞いてたわ。 どうしてこうなったの? 貴方は一体何をするつもりなの? 答えなさい!」




「私も当初はそのつもりだったんだがね、予定が狂った。 綾瀬君ではブリュンヒルデは制御できない。

 綾瀬君には最後のトリガーになってもらう。 君達は失敗した。


 やはり、あの姉妹を出会わせるべきではなかったんだ。 綾瀬君は今暴走状態にある。 姉すら手にかけられるほどに、ブリュンヒルデの力はすでに彼女の精神まで及んでいる。 元々器ではなかっただけのこと、ならば、命を燃やしてでもキーになってもらうしかあるまい」


「そんなことが、そんなことが許されると思っているの貴方はいつもそうやって……!?」


「だまれ、これは世界を変えるには必要な犠牲だ。 君も分かっているのだろう。フレイヤア、七瀬君にブリュンヒルデを移しただけでは、彼女の覚醒には至らない、結果がこれだ。

 それだけのことだ」


「世界の創造者ーーバルドルが求めているのは、七瀬じゃない。不適合者である綾瀬をこれ以上関わらせないで」


「いい加減にしたまえ、私にはまだ君がいる

 フレイア、君が戦えないなら私が直性つ手下す。 このオーディンでな、それが嫌ならさっさと私の命令にはしたがいたまえ!」


「バルドルに引き合わせるのは七瀬ではなくてはならない。それはもう10年以上前から決まっていたことよ!」


「なに、バルドルだって万能じゃない。 七瀬君そっくりな綾瀬君なら、贄ぐらいにはなってくれようさ、七瀬君はもう死んだ。


 キー(鍵)はもういない。だが、ここで計画を破断させることはできないんだ!」


「そんなことが許されるわけが!? 研究、新しい世界の創造、それには、犠牲が必要だ」


「綾瀬君にはその礎になってもらう。 オーディンの力は大きすぎる。 私にも制御できないんだ。安全に事を運ぶには、君の力を見せてもらうしかない。フレイア!」


「次の戦いではどのみちイグニスはブリュンヒルデに敗れる」


 だが、こちらには君がいる。 オーディンの側近フレイアがね。 それに当社研究員が開発した、ヴァルキリア・キャンセラー・モジュールを使えば暴走するブリュンヒルデを捉えることぐらいは可能だろう?


「君がやらないなら、まあ私がやるだけだが」


 何か特殊な装置につながれている神霊ーーオーディン、閉じ込められたままの人型を見ながら彼は言う。


「残念ながらオーディンの適合者はこの世界にはいない。なぜなら彼は神だからだ。

 人間と同じ次元には生きてはいない」


「その場合、綾瀬君の命も保証はできないやってくれるな、フレイア」


「っ……」


 彼女はその場に泣き崩れるように崩れ落ちると、もはや彼の方を顧みることはなかった。

 彼はロキをインストールしてはいるものの、おそらくイグニスにも勝てないだろう?

 その彼がオーディンを使えば心身ともに無事では済まないどころか暴走は止められない。

 制御キーは彼が握っている。 最悪世界を滅ぼしてしまう力などに頼るわけにはいかない。


「シルフィード・ここにいるかしら? 綾瀬のそばにいなくていいの?」


『君も災難だなパートナーがあれでは報われない。 自分が世界を壊してしまうことを危惧していないとは愚かな』


「彼はあれでも必死なのよ。 必死すぎて、周りを見えてないだけ、だから、貴方が私に手を貸してくれるんでしょう? 違う?」


『まあ、そういうことになるな、私が動かなければこの事態は収拾しないだろう? ならば最善を尽くすまで、それがバルドルから私への願いだったからな』


「ならば働いてもらうわよ、シルフィード」


『ああ、作戦は君に任せよう。 ただ、私は私なりに動かせてもらうがね』


「綾瀬のことは任せるわよ?


 どこともしれぬ研究所の中での一幕だった。 一幕の影で夜は更けていくのだった。


最近またゲームが忙しくって、まあ書いてはいますが。 しばらくは更新できるかと思います。

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