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ヴァルハラ・シンドローム  作者: 織原 直
第三章・イグニスと妹
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墜落する炎とノーム

 その瞬間白い少女が堕天する。 落ちる落ちる落ちる――力を得た代償を、その対価を。


 漆黒のカラスへと染まった白かった少女は言う。

 イグニス――その力を貰うね。



 綾瀬視点




 凶悪な笑みを浮かべた、漆黒の少女を前にして、紅い鎧は砕け散った。

 力を打ち砕かれた鎧は、剝がれるように、変身が解除される。


 その素体へと向かって、黒い少女は、殺意をむき出しにして。だが、止まった――


『なんで邪魔をするの? あなたは私の味方じゃないんだ!?』


 立ちはだかる翡翠をまとう小さな影はかつて、トモダチだった相手だ。

 でもその関係は偽り。


 だから私の邪魔をする! 偽りの関係ならば、むしろ終わらせてしまえばいいのだ!


「小夜――あなたもまとめて殺すよ?」



 隠しもしない殺意を向けられながら、だけども、小夜は一歩も引かない。


「綾瀬ちゃんがしたかったのは、こんなことなの?


 おかしいよ、全然にあってないしその黒い服も」


「ふふ、どの口が言うのかな? 最後まで私の正体に気付かなかったよね。


 ずっとお姉ちゃんだと思ってた癖に、それでも言えるの?


 私のこと、羨ましいって言ってたよね? お姉ちゃんの妹だから?

 お姉ちゃんじゃなくて、私が――美奈坂綾瀬が好きだったって、言えるの?」


 それはある意味での免罪符で、小夜が言えるわけがない。

だって、私(綾瀬)のことなんて、ただのクラスメイト程度に少し前までは思っていたのだから、小夜にとっては、私なんて美奈坂七瀬の妹にすぎないはずなのだ。


 だから、いらない。 私を私としてみないトモダチなど、私にとって不要な存在なのだ!?


 ブレードのは先が一斉に、小夜をターゲットとして捉える。

 最低限の防御としてノームとしての姿をとってはいるけど、そんなもの今の私にとって薄絹のようにズタズタに切り裂ける。


 ーーだって言うのに、指先が動かない……何で、こんなにも小夜を失いたくない!?


『それは貴女の傷であり制約ーー貴女には彼女は殺せない。少なくとも今はね。

 殺せば正気ではなくなる。 ほんとにそれでいいの?』


 少女の幻影が見える。 真っ白い無垢な少女だった。

 とうとうあやせ自身おかしくなって幻覚があるのかと自問自答し始める。


 少女を無視して、小夜へと向き直る。


 きゅっと唇をかんだ。 ダメだ。私にはこいつは殺せない。

 ならばどうするか、ああ、頭が痛い。 ブリュンヒルデに変身しているせいか、意識もはっきりしない。 彼女は何も言わないのだ、未だ眠っていて覚醒に至っていない。


『ここは撤退してはどうかね? 今の君にはノームは殺せないのだろう?


 ならばここでできることなどない。 君はイグニスを下しはしたが、止めを刺すことはできなかった。 だが大きく歯車は狂わない。


 目標は達成した。 である以上は、一度撤退しなければ、今の君は錯乱しかねない?

 違うか、マスター?』


『ふん、お節介なやつ、まあいいわ、ここは一時期仲間だったよしみで引いてあげるね。


 小夜ちゃん、新しいあなたは、前よりずっとかわいいね。

でも邪魔するなら殺すよ? 次はない。 覚えといてーー!』


 そこまで言ったところで、強制ログアウトが掛かった。 シルフィードおじさんの余計なお世話だろう。


 最近小説の調子がいいので、ハイペース化したいなあとは思いつつも、ここが区切りが良かったので………… 書けないときもアルのでストックにするかなあ? 4章が申したが着終わりそうですが、ぼちぼち進めていくかなあと?

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