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ヴァルハラ・シンドローム  作者: 織原 直
第三章・イグニスと妹
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決戦 エピソードⅡ

 翌日、気合を入れ直して夜の学校へとダイブする。


 考えを改めて、葵と坂崎に同行も許可してある。

 仮にトールが用心棒として出てきても安心だし、なにより、彼女の切り札というのが気にかかった。



 「ごきげんよう、お姉ちゃん。 こうして会うのは二度目だね。

 ……自分から死にに来るとは馬鹿な女ね!」


 彼女はヴァルキリーとしての姿をしていない七瀬に似ているのだった。


 後ろをつけてきてた気配がくすぶったのがわかる。 小夜ちゃんもここでの決戦をしっていたらしい?


「なんで変身してないですの? 死にに来たのはどちらのほうでして?

まさか素で、ヴァルキリーと戦うわけじゃないでしょう?」


 それはね。いきなりだと誰かわからないかなあと? 気を使ったんだよ。

 来て、シルフィード」


 瞬間彼女が浮き上がり、緑の風に包まれていく。

 なるほど、集まった風は想定よりも多いが、それでも、まだまだ半人前レベルだった。


「今宵はヴァルキリー・シルフィードとしてお相手をしてあげるね。いざ、勝負!」


 そういった彼女は美奈坂七瀬そのものの姿をしていた。

 彼女の願望は理想の姉――そう自らが理想の姉、自身になってしまったのだ。


 その妄執と執着はある意味では正しいが、ある意味では歪で醜悪だった。

 後ろにいたノームのが息をのむ!



 彼女は横にステップしながら高速でだがーー正確にナイフを放つ。それこそが彼女のヴァルキリーとしての武器なのだろう。 ウンディーネの頃の面影はその武装だけではない」


 高速でエアリアルステップを駆使したエアダンスを狂い咲きながら、ダガーナイフを十重二十重と高速で打ち出してくる様はまさに曲芸師といえる。



 だが、ダガーが作り出す真空の刃はウンディーネのころと同様の危険度で、七瀬が使ってくるものと同じく高密度真空断層を纏っている。


  当たれば重装備戦車型とはいえただでは済まないだろう。



 それをうまく最小限の動きで回避していく。 重装騎士タイプとはいえ身のこなし次第で、相手の攻撃を躱せる。そして、それは両者の技量差を意味している。


 たとえ同格に近い実力であってもいなすだけの、戦闘経験がイグニスにはある。


 対する綾瀬の能力は、相乗効果を持っていた水と雷という、アドバンテージを捨てる形で、シルフィードと契約しているので、以前のような感電反応を使った攻撃はできない。


 代わりに得た能力は、高速の空中戦闘―― だが、遅い――


 その程度では私に追いつくことはできない!


 そろそろ書きためた分が追いつかれ気味です。

最近体調悪くって、フレがいなくなっちゃったもので、どうにも…………


 ストックはなんとかしたいけど、Ⅱ作更新してるので、来週はしんどいかも?


1600字ぐらいが読みやすいんだろうなあとは思いつつ、ちまちま更新し停止舞うのでした。

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