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ヴァルハラ・シンドローム  作者: 織原 直
第三章・イグニスと妹
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姉妹

――どうする?


 目の前の少女に注力すべきか、トールを探すべきか、選択しなければならない。

 もちろん部下に、どちらかを任せるのありだが、ヴァルキリーの存在を信じている部下などいない。

 現実的側面からの諜報ではヴァルキリーは捉えられない。


 やはり私自身の手で、どちらかを選択する必要があるだろう。


 問題になるのはやはり目の前の少女だった。


 かといって、子供の相手が得意なわけではない。 なにかしらの話題をふるにはどうにも情報が欠けている。


「単刀直入にお聞きしますわ。 ヴァルキリーという存在に心当たりがあるのではなくって?」



「ええっ、何それわかんなーい、新しいゲームか何かですか? お姉ちゃんそういうの好きだったしね

 生徒会長ももしかしてオタクさんだったり? やだー、そんなわけないですよねー?」


 はぐらかされた? どうやら真面目に答える気がないらしい? だが、やはりこの少女は怪しい。監視せねば、そういう間にも病院へと到着した。


 病院は静まりかえっていた。 七瀬は昏睡状態とのことだったが、命に別状は無いらしく、三奈坂家の人々は平静を取り戻しつつあった。


 病室に入ることを許可され病室へと入る。

 中にはすでに七瀬の手を握って椅子に座る長女、確か、水無瀬が座っていた。

 ベッドには静かに寝息を立てている。 七瀬――やはり意識はないらしい。

 その横へと移動して、七瀬を見守る綾瀬。


 ふと、初対面の水無瀬と目が合った。


「七ちゃん、と仲良くしてくれてるんですって? 日頃、妹がお世話になっております」


 そういうと、彼女は妹との思い出を話し始めた。


「七ちゃんは、昔から友達っていう友達がいなくて、いつも一人で遊んでてね。

 いつだったかな? 親友ができたって言ってたんだけど、小学生ぐらい?

 でもそのお友達には結局会う機会もなくてね。 気づいたら引越ししたらしくてね?


 私には妹達とちゃんと向き合える時間をとってこなかったわ。

 今になって気づくなんてほんと遅いわね。 ええ、いつも遅いわ。 私って……

 あの人のことも、こんなになるまで気づけなかった」


 最後はまでは聞き取れない声で、水無瀬さんはつぶやく、裏の顔を持つ綾瀬とは違い、素直で優しいお姉さんという印象の彼女に、怪しい部分は見受けられなかった。

 油断しているわけではないが、少なくともウンディーネではないだろう。


「妹は必ず目を覚まします。その時は必ず、今まで通りの友達でいてあげてくださいね。

 妹のこと、これからもよろしくお願いします」


 ペコリと一礼する彼女に、こちらこそよろしくお願い致します。

と返事をすると、病室を後にした。

 しばしそこで、病室の中をの様子をうかがうが、怪しい反応はない。


『マスター、おられますか? 葵様が読んでおられます。 ノームがログインしたとのことですがどうします? 錯乱していて、自分では手が付けられない。とのことですが?』


 精霊のイグニスだ。 葵の状況を知らせに来たらしい。


『わかったわ、すぐに向かいますわ』


 病室に部下の監視をつける。 仮想都市でのアリバイにはならないが念のためだ。


なろうコン2次選考落選しちゃったよー、今年はサキュバスが先行入りだったので分が悪いなあとは思ってたけど、やっぱり見事に落選。 うん、しってた・・


 来年は10年ぶり? に電撃文庫にリベンジするかなあとはおもってるけど、評価とか関係ないだろうし?  めんどいのでカクヨム経由でするから、評価低いと読んでもらえないとかあったりするのかなあ? プロフィール表も追加予定です。

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