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ヴァルハラ・シンドローム  作者: 織原 直
第三章・イグニスと妹
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敵は誰か?

 名前を聞かれたわたくしは、先程まで泣きはらしていた少女が思いのほかまともな対応で、こちらを覗っている事に微妙な違和感を覚えた。


「わたしの名前は、イグ……ニス……」


 わざとうつむいて、聞き取れない程度の音量で、つぶやいた。


 が、綾瀬は、特に特別な反応はしなかった。 外れですわね。


 先に流した情報は大体が独り言だった。電話でしゃべっている相手などいない。


 わたくしは、綾瀬さんを信じてはいない。


 理由は、ノームという少女はうちの中等部の制服を着ていたらしいという情報源からだ。

 七瀬とつながりのある中等部の少女、それは彼女しか考えられない。


 カマをかけたのだが、大して聞き耳を立てる様子もなければ、イグニスという単語に反応もしなかった。

 だけども、警戒は解かない。


 だってそうでしょう? 彼女は最有力容疑者なのですのよ?


「オホン、失礼しました。 わたくし瀬川理恵、生徒会長などをしておりますわ


 貴女のお姉様とは、懇意にさせていただいております」



 ただ、現状をまとめるなら、綾瀬は白だった。


 情報をまいて効果が出るのはまだ先かもしれない。

 が、それらしいリアクションがまったくなにもない。


 それはともかく、精霊を通した会話で既に葵には、ノームがログインする瞬間をトレース(追跡)させている。


 その瞬間――彼女を釘付けにできればそれでいい。


 それで、彼女の容疑は晴れるのだった。


「わあ、お姉ちゃん。のお友達で生徒会長なんですね。 感激しました――!」


 が、次に続いた白々しい反応で前言を撤回することにした。

 彼女と仲良くなれそうもない。腹にいろいろとかくしてるタイプだと感じたからだ。



 彼女は今もこの瞬間ナイトであるトールに指示を送っている可能性があるのを思いだしていた。


 この場で彼女を拘束したところで、相手にも手駒があるのだ。


 今回の首謀者と考えられる人物は候補はノームやトールとつながりを持っていると考えるべきだろう?


 残念だが、ノームは仮想都市ですら会ったことがない上に、リアルでの心当たりと言えば、眼の前いる彼女ぐらいなのだが、瀕死の重傷を負っていた割には、リアルで出会った彼女に動揺は見られなかった。 仮想で受けたダメージは残らないが、致命傷だった場合、感覚などに影響を及ぼすのだ。


 やはり、ウンディーネの方だと考えるのが妥当か?


 ヴァルキリー・トールの方について考えてみる。


 彼のことは長年のライバル程度の認識しかない。

 端的に言えば戦闘以外で興味の対象ではなかったのだった。


 恐らく彼は必殺の一撃を受けても死んではいまい。 トールといえば、本来ヴァルキリー以上の存在であるはずの神だ。 ステータスもそれ相応に高いだろう?


 何より彼は、どんな攻撃を受けてもそのたびに立ち上がってきた不屈の精神の持ち主だった。 今回の一撃に限って死んでしまったとは考えにくいのだ。


 彼が今もウンディーネ側ならば、その動向を探る必要があるわけだが、何より相手の正体を知っている可能性がある。


 事ここに至って、今までトールの戦闘面意外に興味を持たなかったことが悔やまれる。

が、それを引きずっても仕方がない。

 ならば行動だ。 


近々プロフィール票のようなものを入れたいなあと? 3章の最初に入れれるのが理想だったのですが、

タイミングが合わずに間に合いませんでした。 ってことで、たぶん来週あたりに入れます。

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