エピローグ
とりあえずここまでで、2章完結です。
イグニスが、地下に駆けつけた頃には既に敵ヴァリキリーの姿はなく、血だまりに倒れる。ノームの姿だけが残っているのだった。
「くッ、遅かったですわね、してやられましたわ」
『どうするの理恵、見た感じ血痕は二人分はあるわね』
頭の中から葵の声がする――決戦に備えて融合したままここに駆け付けたのだが、遅かったらしい。
分離――
「私はこの娘を治療して事情を話してもらいますわ。 葵貴女は、負傷しているであろう。
坂崎君の方を頼みましたわ」
「OK,了解したわ、任せて頂戴!」
葵が、離れたのを見て、ヴァルキリーたしか、ノームだったかしら? を回収してログアウト、どこの誰だか分からないので、発信器をつけておいた。
死ぬ逝く彼女を起こして尋問することはできない。 次に会ったときのお楽しみですわね。
葵が坂崎をログアウトさせたのをみて、こちらも退場する。
トールは、まだ生きてるだろうけれど、主の有力な情報を知っているとは考えにくかった。
さて、ここで問題が一つ。 七瀬はログアウトしたのだろうか?
リアルであって確認するのが話は早かった。
急いで瀬川邸を後にする。自家用車(メルセデ○)で、美奈坂邸に急行すると、人だかりができていた。
救急車が来ている。
まずい展開ですわね。
お通しなさいな!
貴女は?
生徒会の瀬川ですわ、美奈坂七瀬さんの友人でもあります。
事情を聞かせてもらえないかしら? 学友として、友人として、学校へはこちらから報告させていただきす。
それで、七瀬さんの状態は?
「それが、目を覚まさないんです。
妹が、七瀬がおかしいことに気づいてからはずっと昏睡状態で」
「どうやっても目を覚まさなくって」
これは相当やっかいな問題だと言えた。
七瀬に直接会うことは恐らくできない。
この昏睡状態の原因は一体。 死んではいないという情報から、ショック死の類ではないと考えられるが? ヴァルキリーの仮想世界での死亡は現実での死亡の可能性を持つ。
どうやら、シルフは、七瀬から情報を意図的に伏せていたようだが……が、昏睡状態というのは妙だ。
仮想では手がかりがつかめなかった。
死んでいないということから、敵に拉致されたか?
ヴァルキリー狩り、対峙して分かるような情報を感じさせない相手だった。
まずは、あれを倒すのが最初の課題か?
イヤ、その前に仮想宇世界で助けたノームから情報を聞き出さないと、生死は確認しているので、死んでいる可能性はない。
ただ、あれがどこの誰にだったのか、次に会うのは少し先になりそうだ。 彼女もしばらくはログインしないだろう?
仮想でつけた発信器は彼女がヴァルキリーノームとして、ログインした場合しか発動しない。 衣装につけたからそうなってしまう。
その後、葵からの連絡で坂崎は無事だったとの報告から、
次の手を考えなければ?
救急車にて付き添いに出ている家族と、眼が合った。
確か綾瀬とか言ったか、一方的にこちらから面識があるわけだが、
それを言うわけにはいかない。
泣きはらした顔は、よほど姉のことを心配していると見える。
同伴するのは、姉の方らしい。
良かったら病院まで送りましょうか?
そう申し出ると、妹とが送って欲しいと頼んできた。
母親は家事があるのと、姉がついてるとのことで同伴しないらしい?
病院へと、向かうタクシーの中で、姉の事を思って泣きじゃくる。妹と同席しながら、
妹は泣きじゃくるばかりで、当てににしたような情報をくれることはなかった。
無理もないか。
頼みの綱はヴァリキリー・ノームだけになったが、この状況なら彼女も消されかねない。
急ぎ家人につぎの指示を出す。隣で泣いている妹に聞かれてしまったかもだが、まあ、問題ないだろう。 数ヶ月前に誘拐したとき彼女は白だった。
送迎の車の中でイグニス次の手を考えるのだった――
第二部・ヴァリキリー狩りに私が狩られるわけがない。(終了)
長いことお付き合いいただきありがとうございました。 最後の一行はネタですが。
3章まだ書いてないんですよね。 ってことで、続きはしばらくお待たせしてしまうかもしれません。
途中文壇になること、誠に申し訳ございません。




