犯人は誰
血だまりに倒れる、ヴァルキリー・ノーム。
彼女を見下ろしながら、ヴァルキリー・ウンディーネは、思ったことを口にする。
「あーあ、やっちゃった――、面倒くさいなあ。 だから、どんくさい子はイヤなのよ。
折角そろえた仲間が一人減ったじゃない。 トールは、負けたようね。ヤツは我々四天王のうちで最弱――!
とか言ってる場合じゃなかった。
えーと、どうするんだっけ、教えて、ウンディーネ?
『その質問を私にするのはおかしい、 貴方が考えた作戦でしょう?』
「そうだけど、大分手順が狂ちゃったからね。
綾、頭悪いからよわからなーい!」
『そこで自分の名前を出すべきではないかと? イグニスはまだ上の階にいますし、
トールも貴女のことを美奈坂七瀬本人だと思い込んでいるでしょう?
どちらが残ったにしても、この現場を見られるのはまずいでしょうね』
「そうだね、これからどうしようか?」
『シルフィード、いえ、美奈坂七瀬は、ヴァルキリーとしての生死の狭間にいます」
今なら、シルフィードを彼女から奪うの燃そう難しくないかと?』
でも、こんなことしちゃって、お姉ちゃんに恨まれないかなあ?
私やだよ。 綾とは絶縁だ――!とか言われるのは」
『そもそも貴女が立案した作戦ではないですか、シルフィードをもらって、ウンディーネは、は戻すと、だから私も協力を惜しまなかった』
「だったね――! おいでシルフィード私の中へ」
『不思議な感覚だな。 君は確か美奈坂綾瀬だったか? 何故こんなことをする』
「そだね―― 私もよく分からないの、でもこれは命令だからね。 逆らうとお仕置きされちゃうんだよ。 って事で行くよ」
強制転移――私の中へ来て――!? えい、えい、――!
『その掛け声は気が抜けるのでおやめなさい』
『あとは、ウンディーネはお行き、お姉ちゃんを救ってあげて。このままじゃ死んじゃうよ――!』
『自分でやったくせに…… 仕方がありませんね。契約を遂行します』
おー、お姉ちゃんの傷が治っていく、流石癒やしの精霊だね。
『褒めても何も出ませんよ』
最後まで憎たらしいヤツ――! まあ、代わりにシルフィードは私の物になったし、後はお姉ちゃんを、誘拐すれば準備完了なのでした――!
『やれやれ、前以上に分からないノリだが、君に悪意がないのは、証明してもらおうか?』
『私が、お姉ちゃんを本気で殺せるわけないでしょ!?』
『アンタ、イグニス事件の時に、ずっと、私を監視してたでしょ? 疑ってたよね?』
『最有力候補者だと思っていただけだがね』
『それを疑ってたって言うんだからね!?』
『そろそろイグニスがこちらに向かってくる。隠れないとまずいのではないかね?』
『確かにそうだね、この状況は説明がつかない。 じゃあ、行くよ――、レッツらゴー』
イグニスが、地下に駆けつけた頃には既に敵ヴァリキリーの姿はなく、血だまりに倒れる。ノームの姿だけが残っているのだった。
金曜が予定が入ってしまうようになったので、更新がしづらくなりそうです。 次に暇な歌謡に予約投降できるといいのですが。




