総力戦
「巻き込み召喚完了ですわよ!?」
「そんなのあり?――まあ、いいわ、イグニスアンタは囮を、坂崎は狙撃準備――状況分かる!?」
「ええ、ずっと見ていましたしたわ。 坂崎が、貴女に戦闘中だって言うので、ずっと、状況確認してもらっていましたのよ。 ナイトは相手の危機的状況ぐらいはすぐに察知できましてよ? 私まで召喚できたのは、まあおまけと言うことで――行きますわよ、シルフィード!?」
竜巻から飛び出た、イグニスが強力なシールドで、相手の攻撃を完全に防御する。
両手で扱うそれは扱いが難しいそうだったけど、囮約としては十分な能力だった。
相手は水のヴァルキリーだと思われる? ならば完全にタンクをやってもらった方が話は早い。
坂崎がサーモスコープ敵影を観察する……そういえばあったね、そんなの……」
片目を坂崎の視界とリンクすることで、こちらもその恩恵を受ける。
「これなら狙える――!?」
そう思ったときには敵影は既に次の手を打っていた――不利な状況を悟ったのだろう!?
相手の選んだ行動は、逃げだった。
とにかく泳いで逃げるそいつは早い――かなりの速度だった。
「追わないと――」
『いえ、ここは泳がすべきですわ』
『なんで、逃がす理由ないよね?』
『実は、わたくしには、もしもの時に備えて、葵に付けた発信器がありましてよ』
『それを先に言え――!?』
驚愕した、私は何のために情報収集していたのか? これについては議論の余地があると思うのよね?
『貴女にはなすとイノシシのように突進していくから、黙っていましたのよ。
それに相手も気づいてないとは考えにくいのです。
ヴァルキリーの従える電子の精霊は基本的に、電子機器に強くて、簡単に出し抜くことは不可能ですわ』
『じゃあ、どうするのよ?』
『だから泳がせなさいな。 ここはわたくしに任せてくれませんこと?』
そう言うと、イグニスは速度を落とし始めた、本来なら場重装備に身を包んでいる
イグニスは召喚されてから鎧を着ていなかった。
元々この展開をある程度予想していたのだろうか?
抜け目ないヤツ――相変わらず敵に回すと恐ろしいわね。
追跡が不可能な速度で遠ざかっていくのも演技である。 イグニスの実力を知らなければ、前回の戦いからスピードについてこれないととれる行動だった。
自然と姿が遠のいていく。
『私は敵の基地に回り込みますわ――貴女は、時間を稼いでくれればよろしくてよ!?』
とここまででイグニス退場、先回りする気らしい。
坂崎は私に追従している。 ナイトとは言え風の加護があるスピードは侮れない物がある。
相手は起用に建物は避けるように、路地を進んでいく。
残念ながらこの状況では狙いはつけられない。
素直に相手に追いすがることに専念する。
かなりの距離を進んだと思うが、まだ、目的地には着かないらしい。
が、ふと、相手の足が止まりそのままUターンーー急旋回からのダガーナイフでの渾身の一撃――しまった!
予期できなかった訳ではないが、予想以上の速度で旋回するそれが、私を捕らえた瞬間――坂崎が飛び出した!?
――私をかばってからの一撃をかろうじて受け流して、坂崎は後方へと吹っ飛んでいった。
「っ――、
坂崎の戦線離脱はよりも、大丈夫なんだろうかという心配――思いっきり一撃が入ったように見えた。
無事だといいんだけど……
完全に回避できなかった私の失策だった」
「一撃を放ったことで、相手の胴体が、静止状態になっている。水にも溶け合っていない」
「いまなら取れる! これで――決める!」
私のナイフによる一撃が相手を捕らえる瞬間――、
割って入ってのは別のヴァルキリー!? 防御能力に秀でた。ノームを名乗のる娘だった。
何にしても防ぎきられるのはまずい、何せヴァルキリー二人が相手では時間稼ぎもできるかどうか? 先ず、必殺の一撃を振るう寸伝で。 相手を倒してしまうことを選択――!
私の見事なナイフによる風の一撃は、相手の胴体を切り裂いた。
無論急所は外したけど、それで助かるかはわからない。風を伴った一撃は加減するのも難しい。
確実に相手を、黙らせるだけの手応えであることは確かだった。
吹っ飛ぶノームをよそに、ターゲットだった方のヴァリキリーは冷静だった。
着地から、返す刃で、私の喉元を狙ってくる――!?
寝坊しました。 2期はそろそろ終わりが見えてきてるところかな?
3期はまだまだ書き始め。 別の話書いてたりもするし、結構期間空くと思う?




