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ヴァルハラ・シンドローム  作者: 織原 直
第二章 ヴァルキリー狩り襲来編
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誘拐

朝眠ってしまい更新遅れました。

 大丈夫ですの!? 起きなさい、ヴァルキリーシルフィード。いや七瀬!


「ふにゃ、ここはどこ?」


「言ったことじゃありませんわ。 相手のヴァルキリーに水場まで引き込まれた挙句にもう少しで殺されるところでしたわよ!」


 そういうイグニスの衣装は先ほどのようにズタボロではなく、すでに修復されたものだった。


 そういう私はと思えば全身ずぶぬれなうえに、ドレスがあろうことかビリビリに切り裂かれていた。


あれ? これ私死んでない?


「落ち着きたまえ、切り裂かれているのはいしょうだけで、君は生きているぞ」


あ、ホントだ。 特に体には支障がないようだ。 シルフの指摘を受けて我に返る。

 あの後、追ってきていたイグニスが何とか私を助け出したようだけど、その時にはすでにこの有様だったらしい。


 水中でイグニスがさっきのヴァルキリーに追いつけるはずがないので、とっくに殺されたかと思えば、衣装を切り裂かれただけで、何もしてこなかったらしい?

 体中を確認してみても、それらしい傷もないし、違和感もない。


冷静になった私は、顔を赤らめていた坂崎にグーパンして、吹っ飛ばして記憶がなくなるまで殴っておいた。


『私が溺れてる間、どうなったのかってわかる?』


『さあな、私も君の記憶が混濁してる間は。周囲の情報が極端に少なくなる。

 相手が何を考えて、君を殺さなかったのか。 それはわからん。


 何もされていないのは、私も保証するが正直何が目的だったのか見えないな』


 とシルフは、困惑気味につぶやいた後、会話をするのをやめた。


 さて、難問だ。 なんで私は服を着られるだけで済んだのだろうか?


「そんなの決まっていますわ。次はないぞ、ってそういうことを表現するために衣装だけ切り裂いた。と考えられませんこと? 私なら脅しおかけるときはそれぐらいは致しまわ!」


 さらっと、怖いことを言うイグニスさん。

 じゃあ、前回の決戦の時も負けていたら丸裸にされたんだろうか?

 ガクガクブルブル。


「僕は違うと思いますね。

そういった場合何らかの儀式的な、魔法とかが行われたとか?

 あと数日で絶命するとか?」


 立ち直った坂崎が物騒なことを言ってくる。


『そのあたりどうなのよシルフ? 何か講義式的なことをされた可能性はあるわけ?』


『わからん、ヴァルキリーの能力も千差万別でな。 私もそのすべてを知りえるわけではない。 もし呪いやまじないを受けた場合。

 

 ある程度は私が感知できるだろうが、ヴァルキリーのオリジナルの能力ユニークスキルだった場合はこの限りではないのだよ』


『つまり結論から言うと、わからないってことでいいのね?』


『うむ』


 その回りくどい言い方どうにかならないものかなあ。 などと思いながら、ふと葵がいないことに気づく。


「そういえば、葵は?」


「それが、私の不手際でしたわ。 ええ、さらわれてしまいましたの。

 気が済むまで罵しってくれて良くてっよ。


 ええ、ですが今のところ大丈夫です彼女がダメージや生命の危機にあれば、私のイグニスが伝えてれますわ。 彼女は無事ですわ」


「それだけ強い癖に葵を、さらわれたっていうの!?」


「ですから、不徳の致すところですわ。 わたくし炎のヴァルキリーですのよ。

 水属性相手では分が悪いのも仕方がないことですわ」


 自信満々に自己弁護できるところが、流石だなとか思いつつ。

 一通りの事情を聞いた。


 どうやら葵をかばいながら戦っていたらしく、属性相性もあり、苦戦を強いられているうちに。 相手の不意打ち(水の中に潜る能力)で葵を強奪されてしまったらしい。


「で、どうする。 相手の後を追う?」


 ここで相手を追うのも、やぶ蛇に思えた。 相手の思うつぼか、もしくは何も見つからないか?


 葵を連れ去ったのに深い意味がないなら、葵は危険だ。

しかし、何かしらの理由があるとしたら? 最初から葵に限らず誰かを拉致する目的だったとしたら、それはそれで危険といえた。


 では、リスクを承知して、危険な状態にいる葵を追うべきか?


『それはおすすめしないな。 イグニスが属性不利とは言え、苦戦する相手だ。

 君一人で追いつけたとしても、葵の二の舞になる可能性がある。


 ここはイグニスの回復を待ってから、万全の体制で臨むべきだと思うが?』


「ちょっと、会長、あなた。 そんなに消耗してるの?

 見た感じ元気そうにしか見えないんですけど。

 

「わたくしでして? 呼ぶなら瀬川か、理恵でよろしくてよ。


 ええ、残念ながら万全とは言いがたいですわね。 それを見抜くとはなかなかやりましてね。 あなたの精霊、わたくしの精霊にならないのは残念ですわ」


 消耗してるとは言いつつも、軽口をたたく余裕はあるらしい。

本当に、私一人で行かなければならないのか、若干怪しいところではあるが、相手は水のヴァルキリーだ。


 水中を移動できるヤツに、スピードタイプではない、イグニスが追いつけるかは結構微妙なところではあるのかな?


 等と考えつつ、坂崎もいることを思い出したが、私と同じスピードタイプとは言え、ガチガチの遠距離攻撃タイプである。 坂崎に追撃戦は微妙だなあということを思い出した。

 


「まあ、今回はいったん撤退でいいですわね。

 これ以上できることには少々危険が伴い回すわ。

 貴女が、精霊の力を使いこなせて現状で、足で劣るわたくし達には打つ手が乏しいですわ」


 ここでムキになって助けにいかないのは、ある意味で冷静である、会長らしいと言えた。

 だけど、お嬢様イメージとはなんとなく合致していないと、言えなくもないのだけども。

 この辺りは完全に偏見だけども……


最近ちょっと忙しくて、小説書いてる余裕がなく手ですね。

まあ、ストックが減っていくなあとちょっと焦っております。

週一更新にしたので余裕はあることはあるのですが

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