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ヴァルハラ・シンドローム  作者: 織原 直
第二章 ヴァルキリー狩り襲来編
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ノーム(後編)

エアリアルステップで限界まで加速し、そのまま急接近してノームに渾身の右ストレートをたたき込む――はずだった!?


 時間が止まる――瞠目している彼女は、しかしまだ諦めてはいなかった。


「甘い――、ストーンインパクト・カウンターモード」


 近距離からの土の弾丸かと思いきや、彼女が選んだのは私と同じく拳でのカウンター。

限界まで加速している私にはこれを交わすことができない。


だが、できないではないやらないと多分死ぬ。なぜって?

 彼女の腕には明らかに物騒な、巨大な杭と呼べる物がつながっていたからだ。


「でやあ――!、インペリアル・ファイナルストーンストライク!(荘厳なる終末の鉄杭)」


 やだ、なんかかっこいい? 長ったらしい技名を叫びながら、射出される杭。

 いわゆる近距離型のパイルバンカーである。


 ちょっと聞いてない。 そんなので突き刺されたら死ぬ。いやヴァルキリーモードなら、死なないのかも知らないけど、ただではすまないだろう。


「死ねるかぁー、エアリアルドライブ」


 風の力を利用し急制動を欠ける。 最大出力で方向転換を図った結果――

 射出される杭はわずかにスカートをかすっただけにとどまり、その結果として、私は彼女に突っ込んだ。 殴るつもりだったのだけど、あまりの急制動にそれもままならずただ、高速で激突した。


 いわゆる体当たりであるが、私にも制御が聞かなかったためにノームともみくちゃになった。 激突した衝撃もそれなりにあったらしく頭の中が半回転してぐるんぐるんしている。


「ど、どう? 私の勝ちね?」


 苦し紛れにどうにかそれだけを口にして、彼女の上に突っ伏した。


 女性特有の柔らかい感触を下敷きに、私は意識を手放した。

 結局エアリアスステップで駆け抜けた後、最高出力でエアリアルドライブ突進して、そのまま突っ込んだために、結構なダメージを頭に受けてしまった。いわゆる頭突きをくらわせたのであった。


 そんな感じで、私は最後の意識を手放した。


 結局次に目を覚ましたときは、私はイグニスに保護されており、その後ノームがどうなったのかはわからなかった。


イグニスが言うには――


「あなた一人で倒れていましてよ。とのことだった」


 エアリアルドライブで、ノームに与えたダメージもおそらく相当な物で、死んではいないだろうけど、無傷というわけではないと思う?


『シルフ、あの後どうなったかわかる?』


『君が頭突きをくらわせた女なら、まだ意識はあったらしくよろよろと立ち上がって、千鳥足でどこかに行ったぞ。

 そうだな。手加減されてこれですか、確かやりますね。

 と次は負けません。とか言っていたな。 脳震盪で足下がおぼつかなかったようだが?


一応は君の勝利ということになったらしいが。あの状況なら彼女には君にとどめを刺すこともできただろう。 まあ、明らかに余裕はなさそうに見えたがね。


 腹部に君の全力での頭突きをくらったせいかおなかを押さえていたな。

それなりのダメージがあった証拠だろうよ。

 だがあんな戦い方で勝ったところで先が思いやられる。


 武器も出さずに殴りかかったのは、相手を舐めているのか?

ヴァルキリー戦闘をするなら君が取る行動は、なぐりかかることではなかっただろう?』


『だって、未だに精霊の力が使えないことがバレるじゃない気にしてるのよ。私は……』


 エアリアスステップは、私のヴァルキリーとしてのパッシブスキル(常時発動型)でありアクティブスキルである、えーと名前を何にしようか、エアリアルバレット? とは別物である。


 パッシブスキルは最初から使えるため、前回のイグニス戦でも無意識ながら使っていたのだと思うけども、空中ダッシュなどできるとは頭に概念がなく、シルフに指摘されるまで使うことがなく、前回は使用しなかった。


 まあ、そういうこともあり、私はエアリアルバレットの習得を当面の目標とする反面。

大きなコンプレックスを抱いていたのだった。


『おそらく君は、危機的状態に陥らないと、精霊の力が使えない状態にある。

この手のタイプは危機管理能力か、集中力が足りない場合が多いといえるな。

どうだ、こころあたりがあるだろう?


 確か心当たりあるかも? 危機管理能力はともかくとして、集中力が弱いのは昔からといえるかもしれない?


『だったら、それはそれで何かいい解決方法とかないの? アンタ、ヴァルキリーの専門家なんでしょう?』


『さあな、助言できるほどにSYSUTEM・ヴァリキリアというものは研究され尽くしている訳ではない。


 ヴァルハラシンドローム計画がここ数十年のはなしだとすれば、対策としてできたSYSTEM・ヴァルキリアが、実用化されたのはここ数年だと聞いている。


 まあ、ただでさえオカルトくさいシステムだ。 実際のところはわからないがね』


『おまえがいうな! と私は心の中で毒づいたのだった』


 最近体調が悪くて、次の水曜は更新できるかどうかと言ったところですね。

ちょっと寝不足気味で疲れがとれなくなっているので、しばらく休載も考えていますが、今のところは未定です。 書くには書いてあるですが、なんか気乗りしなくて。

 テンション維持と大量維持が大変な今日この頃。 

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