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ヴァルハラ・シンドローム  作者: 織原 直
第二章 ヴァルキリー狩り襲来編
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ノーム(前編)

それは危険な相手かもしれませんよ――坂崎は話をするなりそう言った。


「確かにそうなんだけど、相手はヴァルキリーの位置やなんやらがわかるみたいなのよね。

 大勢で押しかけたら出てこないかも?

 それにこっちの総戦力まで教えることはないと思うのよね?


 相手が話し合いを望んでいる以上は一人か、もしくはアンタぐらいを同伴するのがいいと思うのよ。


――どう思う?」


「難しい話ですね。相手の顔は見たのですか?

 イヤーこっちから常に顔お逸らして上に、眼前にノートを掲げてしゃべるものだから顔まではよくわからなかったのよね。多分相手からしても、私の顔までは見れてないと思うわよ」


「なるほど、ではリアルでの襲撃の線薄いですね。彼女が常時こちらの位置をつかんでるわけじゃないって今の話で確信しました」


「どういうこと? 相手は感応能力といいましたが、その手の能力は非常に効果範囲が狭いと考えられます。 中等部の制服を着ていたのなら、常にその範囲内に美奈坂さんがいたとは考えにくいですよね? 多分偶然の遭遇だったのでしょう?」


『私もそう考えるな。 あれは相手を特定しての行動には見えなかった。偶然通りがかった折に彼女のセンサー(感応能力)に君が引っかかったのだろう?


 次からは、隠形スキルでも身につけることを提案されたするが?』


 シルフの陰口は無視して、今後の方針について話す。


 危なくなったら、すぐに坂崎を呼ぶという話で決着がついた。

 イグニス達に相談しなかったのは、私がノームを名乗る少女から敵意を感じなかったからだった。


 月が特に明るい夜――帳食もう堕ち、月光が輝く月夜だった。


 校門に来ると、昼間あった少女らしき人物がたっていた。


 その存在感は薄くなんと表現したらいいのか、とにかく影の薄い人物だった。

 ヴァルキリーは自身の願望から生まれた存在だ。


 昼間もそうだったが彼女の影はとにかく薄い。 よほど目立ちたくないという願望でもあったのだろうか?


 確かにそういうヴァリキリーもいてもおかしくはないのかもしれないけども?


「来てくれて、うれしいです。ヴァルキリー・シルフィード。

貴方の実力拝見させていただきます」


 そう言い放った、ノームは三つ編みめがねの地味な少女だった。おそらくリアルの姿の言うほど変わりはない気がする?


 言うが早いか土のヴァルキリー・ノームは、体の周りに、幾つもの土塊を浮遊させ始めた。


「ちょっとまって、私はまだ戦うとは一言も言ってない!」


「残念ですが、私はヴァルキリー狩りの顔はしっかりとは確認できていないのです。

 属性隠蔽スキルを持つのか、相手の能力も感応では知ることができませんでした。

 あなたが、ヴァルキリー狩りではないという保証もないのですが、方法は簡単!

 一度手合わせすればわかることです――!」


『ちょっと、なんでイグニスといいいきなり攻撃しかけてくる奴ばっかりなのヴァルキリーって!?』


 心の中でシルフに毒づく。


『さあ、それを私に聞かれても困るな。 最近の女性は強いと聞くが、ヴァルキリーではなくアマゾネスでも名のってみてはどうかね?』


『冗談言ってる場合かー!』


 相手のヴァルキリーは、土属性――呼び出した土塊が数を増し、彼女の周りをグルグルと回転する。


 それはさながら、電動ミキサーのように、鋭い切っ先を作り出し、円形に高速回転していた。


「では、いきなりですが、本気で行かせてもらいます。 お覚悟――!」


「模擬戦なのに覚悟はいらない――!」


 何というか、未だイグニスとの夜の一件以来私は、シルフィードの能力――風の刃を使いこなせていない。 とにかく不安定なのだ。


 その為もあり毎度の事ながら、イグニスにはボッコボッコにされている。

 そんな私が土の力を使える彼女に太刀打ちできるのか不安だ。


 「土の力よ、答えて、ノーム、ストーンシャワー!(土塊の散弾銃)」


 技名かあ、そういえば私もイグニスも技名とか叫ばないよね?

 まあ、イグニスのことはよくわからないけども、少なくとも私には技名はない。

 精霊能力がうまく使えるようになったときは考えておかないとなあ。


 などと考えていると、相手の周囲を浮遊していた土の塊が、弾け飛び土塊の雨を放射状に飛ばしてくる。 まるで土の散弾銃だ。


 大きい破片と小さい破片が形作る土塊放射状にこちらへと射出される。


 私は的確に大きな塊を足場にして、次々の飛び移っていく。

 細かな破片は、私のスピードなら避けられる。


「やりますね。 ですが、これだけではないです。

 よ、ストーンバレット(土塊の弾丸)――!」


 ノーム周りを浮遊しているひときわ大きな弾丸が射出される。 横方向に回転しながら、射出されるそれは確かに弾丸のようであった。


 線条痕を奔るライフルのごとく、それは高速な弾丸となって、私に襲いかかる。

 先程のストーンシャワーは数こそ多い物の、速度が遅かったがこちらは、速度がかなり速い。


 それ故に破壊力もかなり高いだろうと予測される。

 だが、散弾銃とは違う一発二発で私に命中させるのは、まだまだ、無理ね!? 


 空気を蹴り移動する。 ゲームとかでよくある空中ダッシュだ。

 エアリアルステップとでも名付けておこうかな? それにより高速な急制動からの、何もない空中での三角蹴り。 土の弾丸を迂回して、本命をを狙う。


「はああ、取った――!」


エアリアルステップで限界まで加速し、そのまま急接近してノームに渾身の右ストレートをたたき込む――はずだった!?


2章は日常シーン少なめで、バトルシーン多めの配分になってます。

 1章で割と日常シーンやったので、都合上こうなりました。

まあ、後から追加することもあるかもしれませんが、3章部分まだ全く手をつけていないので、2章終了時二どうなっているかですね?

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