プロローグ
第二章開幕です。 11時に土曜はずらしてみます。
ヴァルキリーにはなったけれど、次々新しい敵が現れるんですが!?
日の光がまぶしい日曜日、葵と遊びながら取り戻した平凡な日常
だがしかし……
「七瀬のナイトには私がなるわ。 あなたは会長の権利あげるから交換してよ!」
「嫌ですよ、なんで僕が会長のナイトにならなきゃならないんですか?」
「いい、私は子供の頃からずっと七瀬を守ってきたの、昨日今日で騎士になったあんたなんかとは年期が違うのよ。
それにあんたこの間、私にボコボコに負けたじゃないの。
あんな弱っちい奴に七瀬は任せられないわ!」
うん、ちっとも静かな平穏が戻ってこない――
「でも、最初に三奈坂さんがナイトに選んだのは僕なわけですし……」
「それが間違いだって言ってんのよ!
そもそも、七瀬が断定的とはいえあんたをナイトにしたのは、
偶然巻き込んだ事情を知っている人間だったこと以外の意味なんてないわよ。
そもそも、七瀬があのとき遠慮しなければ私が選ばれたはずなのよ。
そう思ってずっと待ってたのに、なんであんたなわけ!?
その復讐のために私もナイトとして――」
正直私はどっちがナイトでもかまわないんだけどなあ……などとは言えない。
「大人気ですわね、七瀬。 それでこそライバル――私の使える姫に相違ありませんわ」
でも、アンタも人望ないわね。 葵――さっさとこっちのナイトになりたい見たいよ?
「私と手空気は読みましょう、幼なじみとの厚い友情の邪魔などはいたしませんわ。
まあ、銭湯面での相性を考えれば、私と、葵の方がベストですわね。
そちらもそうなのではなくて?」
確かに殴れる大盾を使う葵の装備、スナイパーライフルをメインとする坂崎と、装備や能力の関連を考えても、このままのの方がベストだろう。あとは本人達が納得すれば良い訳で。
「……でも、それでも三奈坂さんが最初に選んだのは僕だったわけですし……」
だんだんと葵に言い負かされ尻すぼみになっていく坂崎、なんて気の弱いヤツ。
「でも、葵。 葵って完全に近接タイプのナイトよね? 私基本的に中距離タイプだし、あんまり相性良くないと思うんだけど」
あれから数回模擬戦を行って見たのだけども、
葵は西洋風の長剣と大盾といういかにも近接向けの武装であり、私と組んだ場合を想定してみると、遠距離武装持ちの私が後方支援せざる得ない事になる。
しかし、葵には能力的に前衛を任せづらいという問題が生じてしまう。
私だって近接戦闘できなくはないけどさ。
「なによ、七瀬までこいつの肩を持つの? 私は七瀬がナイトに選んでくれると思って心待ちにしてたのに、酷い!」
そう言うが早いか、私に剣を突きつけてきた。
「そこまで言うなら力尽くで証明してやる。 私が七瀬のナイトに相応しいってことを!」
という感じで葵とも勝負したわけだが、
ナイトがヴァルキリーに勝てるはずもなく、全戦全勝、私が完勝してしまっている。
「ふふふ、あなた達はもういい加減諦めてはいかがですの、七瀬の騎士はヴァルキリー・イグニスであるこの私ですわ」
瀬川会長が横から話をややこしくしてくれる。
あんたは自称騎士ってだけで、そもそもナイトとしての資格はないし……。
それでも会長が私達の中ではやはり一番強い。
あれから何度か戦ってみても、勝敗はかなりの確率で会長が圧倒している。
やはり、年期の違いというのはかなり大きい。 あの時の勝負で私が勝てたのは会長が油断してたからに他ならない。
葵が会長のナイトになったのは私達が瀬川邸へ襲撃した当日だったようで、
あちらもその場限りの断定的契約だったようだ。
その前から協力関係にあったのは確かなようだけどね。
私としてはどうせみんなで戦うわけだから、別に誰が騎士だって別にどうでも良くない? と思うわけで……
そんなこんなで当初予定していたのとは違う少し騒がしくてうるさい日常が廻っていく。
それは私が少し前まで身を置いていた平凡とは違うけれど、きっとこれはこれで大切な日常に違いない。
そうしてわたしは享受するヴァルキリーとして戦いの中にある一時の安らぎを、きっと永 遠に忘れない大切な想い出(日常)として……
結局その日は話の決着はつかず、特に変わりなく進行するのだった。
まんまプロローグですね。少し続きます。 次回の更新は水曜予定です。




