挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

ブックマークする場合はログインしてください。

裸じゃない王様

作者:トカゲ先生
なんだこれ。なんかあった。
深夜に書いた記憶が無いこともない。
昔々あるところに、とってもえらい王様がいました。

王様は鍛え抜かれた肉体の持ち主で、ボディビルをやりたい、この肉体を見せつけたいと常日頃から思っていました。

そんなある日、とある服職人がやってきて言いました。
「私にかかればとても綺麗な服やズボンを作ることができます」
王様は自分の肉体よりも美しいものはない、と思っていたので、
「私の筋肉より美しいものを持ってきたら賞金500金貨」
というおふれを出していたのです。

王様はさっそく作るように言いました。
服職人はせっせこ働いて、それはそれは美しい服を作りました。
でも、その服は心の綺麗な人にしか見えなかったのです。


王様はその服を見ると、服職人に500金貨を渡しました。
自分の肉体よりも美しかったからです。うっすらと虹色の光を帯びた、すべすべとした手触りのそれはそれは美しい服でした。
王様は脳筋なだけで、心は綺麗だったのです。


しかし、大臣にはその服が見えていませんでした。
(王様は気が狂ったに違いない。国を乗っ取るチャンスだ!)
と思い、明後日の王国記念パレードの際にひっそりと暗殺する計画を立てました。


その他の官僚は、「美しい、素晴らしい!」とは言うものの、服は見えていませんでした。
なのに、なぜそんな事を言うかというと、王様は自分の筋肉を褒めないと怒るからです。

官僚は横領ばかりするので服が見えず、王様は裸だと思っているのでした。

そして、王国記念のパレードの日。王様は意気揚々と馬車の上から手を振っています。


しかし、民衆はというと。「見ちゃいけません!」
「なんてことを!」「罰が当たるぞー!」と騒ぎ立てます。
「流石にパレードでは王様も服を着てくると思ってたが、がっかりだ!」と、口々に言いたい放題。
皆の心が綺麗では無かったため、みんな一緒だ、王様は服を着てないんだ!と同調し、思ったことを言い続けます。


さらには大臣も「王様は気が狂ったに違いない!今こそ新しい王を!」と煽動します。官僚たちも乗っかりました。
パレードは大混乱。王様もしょんぼりして、腹筋も柔らかくなってしまいます。

そんな時、子ども達が「この服すごーい!」
「おーさますごーい!」「あぶー!ばぶ!」「きれいだねー!」
と言い始めました。子ども達には確かに服が見えていたのです。

これを好機と見た王様は演説を開始。心に響くように言葉を選び、素晴らしい演説をしました。仮にも王様、ただの脳筋では無いのです。

素晴らしい演説と素晴らしい筋肉により、心が綺麗になった民衆。うっすらと虹色の服が見えてきました。

「おお!」「素晴らしい!」「王様ごめんなさい!」

口々に謝ります。
筋肉を褒める声が聞こえてきたため、王様はゆるす事にしました。


その後王様は大臣を睨むと、牢屋に入るよう言いました。大臣はまだ服が見えていません。彼が見ていたのは、怒りに震える大胸筋だったのです。



しばらくして。
心の歪んだ大臣がいなくなり、王国に平和が戻りました。
王様は今回の経験で、人には仲間がいると攻撃性が高くなり、調子に乗ってしまう事を学びました。


そして、そのせいで傷付く人もいるのです。
なぜ分かるかというと、王様も少し傷ついて、ムキムキの体が今や細マッチョになってしまったからです。

でも、それも悪くないかと思っています。

あの素晴らしい服を見てからというもの、王様はファッションに凝っているようです。
我ながら意味分からんな、これ。

評価や感想は作者の原動力となります。
読了後の評価にご協力をお願いします。 ⇒評価システムについて

文法・文章評価


物語(ストーリー)評価
※評価するにはログインしてください。
感想を書く場合はログインしてください。
お薦めレビューを書く場合はログインしてください。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ