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悪選苦闘ーダウトコールー  作者: 九条ハイネ
3/3

それぞれの決意


私は普通のサラリーマンだった。

普通に働き、普通に生きる。

どれだけ会社がブラックでも、

どれだけ上司がクズでも、

どれだけ後輩が使えなくても、

それでも働いていた。


理由なんて一つしかない。

生きるためだ。


だから、これからも生きる。どれだけのことがあったとしても。

例え目の前の奴らを蹴り落とさないとしても。

最初は諦めていた。自分にそんな度胸なんてない。

しかし、赤月が背中を押した。あいつだけは明確な殺意を抱いている。私と蒼木に。


あいつは俺らを殺そうとしている。このゲームで。

それなら私も本気になろう。

どれだけ醜くてもいい。生きていれば勝ちなのだから。






俺は生きなければいけない。

まだ夢を叶えていないのだから。


ただのうのうと生きているのではない。

夢を叶えるため。

例え他人に否定されても、俺は折れない。


嘘をつくゲーム?

それは得意だ。演じればいいのだから。

人間関係なども皆演じている。心の底から素の自分を見せている人などいない。

どこかで偽りがある。

どこかを演じている。

それが人間なのだから。


それに俺は演じることは得意。

この社会で生きて行くために、夢を叶えるために必要なのだから。


だから、俺は殺す。

罪を犯したくない気持ちを隠し演じる。

俺の夢の踏み台になってくれ。


さぁ、蒼木ひじりの一世一代の舞台の幕開けだ。主役は俺。勝つのは俺。

さて、始めよう!!







このゲーム。絶対に真実を突き止めてやる。

だって俺は探偵なのだから。

このゲームには理由があるはずだ。

それは何なのかは分からない。でも、人殺しゲームだなんて間違っている。


1週目にゲームを肯定しているように言ったが嘘だ。いかにもゲームを楽しんでいるかのように見せて主催者の隙を探す。


絶対に救う。

茶山も蒼木も。そして、他のゲームの参加者も。

例え俺が死んでも。


探偵として誇りを持っている。


その誇りを捨てない。


絶対に救うんだ。

さぁ、ゲームを続けよう。

本当の勝利はダウトコールに勝つことではない。

真実を見つけ、全員で生きて帰ることだ。





ま、全部嘘なんだけどね。

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