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短編

萌え要素が高い宇宙人が地球を滅ぼすらしい

作者: 聖澤北斎

 西暦三千年一月一日、きりがいいからという理由で宇宙人が地球を滅ぼしにやってきた。そして戦争が始まった。



 西暦三千年一月二日、米軍の力を持ってでも、宇宙人が放つたこ焼きにかけるときのマヨネーズみたいなビームの前では無力そのもので、地球は軍と核を失った。



 西暦三千年一月十日、宇宙人長の「人類滅ぼすウィル」というツイートと同時に各世帯に宇宙人がやってきた。

 滅ぼそうと思った理由がどうやら好きな子に既読無視されたかららしい。



 西暦三千二年一月十一日、我が家だけ一日遅れで宇宙人がやってきた。

 どうやら、道に迷ったかららしい。


 遅れたお詫びとして図書カード五千円分渡してきた。

「結構です」といい受け取るのを拒むと「上司に怒られるので」と声を震わせながら言ってきた。

 宇宙人も上下関係が厳しいようだ。


 渋々図書カードを受け取ると、「早速ですが滅ぼしていいですか?」と聞いてきた。

 図書カードを使わせる気はないらしい。


「お昼まだなんでもうちょっと待ってくれませんか?」とだめもとで交渉すると、「頃合も考えずにやってきて申し訳ございませんでした」と頭を深々と下げてきた。

 礼儀はあるらしい。


「あなたはお昼食べてきたのですか、まだでしたらご一緒しませんか?」と社交辞令を入れると、「いえいえ、滅相もございません」という返事とともに大きなぐう音が聞こえてきた。

 体は正直らしい。


「カップ麺でいいですか?」と冷蔵庫にろくなものがないのを思い出しこう聞くと、「高校生なのにこんなものばっかり食べていちゃダメですよ、私に作らせてください」と答えてきた。

 幼馴染属性を持っているらしい。


「それじゃあお願いします」冥土の土産だと思い承諾と、「料理には自信があるので安心してください」と笑みを浮かべてキッチンに向かった。

 少し距離感が縮まったらしい。


 よくよく見ると宇宙人は超美少女だった。

 鼻歌交じりの料理姿を凝視してると、「あまりじろじろ見ないでください、恥ずかしいです」と照れ隠しなのか、包丁を三本こちらに投げてきた。

 照れ屋らしい。


 そわそわ待つこと二十分、「お待たせしました」といいながらご馳走をもってきた。「地球人に合う味かどうかはわからないけど・・・・・・」

 ともいってきた。

 言い訳は事前に入れておくタイプらしい。


 空腹だったせいか、すぐに平らげた。

「今まで食べてきた料理の中で一番おいしいです。」と素直な意見を述べると、「ほっ、本当ですか。すごく嬉しいです」と照れ隠しなのかフォークを七本こちらに投げてきた。

 そういう面では不器用らしい。


「そういえばどこに材料ありましたか?」へろへろの白菜ぐらいしかまともな食材はなかったと思いながら質問すると、「白菜がありましたよ」と平然とした返事がきた。

 錬金術まがいのものが使えるらしい。


「それでは滅ぼしていいですよ」と生にすがりつくのも馬鹿馬鹿しいと思い腹を括ると、「あれは冗談ですよ」と笑いながら言ってきた。

 冗談も言うらしい。


 動揺していると、「おなかいっぱいになったら、眠たくなりました」と急に俺のひざの上に寝始めた。

 シャンプーはツバキらしい。


「ふぁあ、よく寝た」彼女が目を覚ましたのは五時間後であった。

 膝枕でガチ寝してくるとは思わなかった。


「それじゃあ明日」一時間ぐらい取り留めのない話をした後彼女は出て行った。

 明日もくるらしい。

改良したんで再アップします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] はじめまして。作品拝見させていただきました。 地球滅亡という大きな危機の設定に、ほのぼのとしたストーリー。 そのギャップが面白さを引き立てています。 「~らしい」で韻を踏んでいるのも…
[一言] 発想は素晴らしいと思った。もう少し、落ちにパワーが欲しいかと、なんだろうか。ただ設定と着想は本当にいい感じ。途中のやりとりも面白い。
2014/09/19 03:42 退会済み
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