第8話 ベストを尽くして
王様が別世界に行ってしまった。早くしないと皆死んでしまう。
「どうするのパパ?」
何故かパパが倒れている女性の所へ行った。
「凛、大丈夫か?」
「ごめん優希...。私はもう生きられない...。最後の力を振り絞るから...別世界に行って...。」
彼女は空間を作り、私たちを別世界へと飛ばした。
私たちは別世界に着いた。運が良いことに私たちの世界とこの世界は地名が同じだった。
「パパ。別の私たちはどこにいるの?」
仙台にいなければ意味がない。
「いた。」
ママが王様を見つけた。
「幸いだな。早く倒すぞ。」
私たちは王様のいる廃校になった小学校に行った。
王様のいる教室に到着すると、王様は机に座っていた。
「良く来れたな。褒めてやろう。」
「ここで貴様を潰す。逃げんなよ。」
この教室、見覚えのある感覚。来たことないのに。
「原田真子、今お前見覚えあると思わなかったか?」
「な...何で分かったのよ。」
「今俺の座っている机は...。」
「麻美のだ。」
パパが言った。それに続けて話をした。
「この世界にいると、こっちの俺の記憶が分かるんだな。驚いたぜ。」
だから私も来たことあると思ったんだ。
「あなたのせいで麻美は死んだのよ。」
「この俺がか?勝手なことを。確かに俺は、あの女を狙っていた。あの女の生きている脳は俺に会うんだよ。死んでしまったからもう必要無いがな。」
怒ったパパは王様に拳銃を向けた。
「死ね。」
そう言って王様に銃で撃った。
「効かないな。」
「ならこうだ。」
パパは微笑んだ。王様は教室のドアに隠れていたもう1人の人間に気が付かなかった。拳銃で撃たれて王様は倒れた。
「何...。この俺が負けるだと...。」
「残念だったな。お前の負けだ。とどめだ死ね。」
パパは銃で王様を打ち殺した。完全に王様は死んだ。
「すべてが終わったぞ明日香、真子。」
「うん。」
「優希、終わったのは良いけど帰れないよ。」
あ...確かに。 続く