第3話 魔性の女
国際警察には魔性の女と称する人がいる。その名は大田涼子。男も惚れるが女も惚れる。意外にも智は惚れなかった。そんな涼子さんにパーティーのチケットを渡そうと思う。
「珍しいね。真子ちゃんがご飯に誘うなんて。」
「ええ。これを渡そうと思って。」
テーブルにチケットを置いた。
「知ってる。仙台ホテルでやるパーティーよね。私の知り合いの企業さんも参加するの。欲しい。」
「どうぞ。まあ、智と舞とパパとママがいますけどね。」
「ねえ、今から射撃場に行かない?」
「良いですよ。」
訳も分からず射撃場に行った。
射撃場に着いて撃つ前に涼子さんが言った。
「何で射撃場に来たか分かる?」
「何でですか?」
「考えなかった?怪しいって。」
「パパとママが感じていました。」
「でしょ。そのための万が一に備えて。」
「舞も少し様子がおかしかったんですよね。」
バーン。撃ちながら言った。
「そもそも国際警察の真子ちゃんのパパの所にチケットが来るなんておかしいと思わない?」
「はー。」
「用心してた方がいいわよ。まあホテルで両親に挨拶させてね。いろいろ相談したいから。」
これで6人揃った。明日は仙台だ。 続く