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夢幻戦隊MSガールズ  作者: 硫化鉄
第11話 「新生」

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シーン8 帰還

「富士宮! 鷹城! 那須野! 授業中に居眠りするな!」


「は、はいっ!」


 三人の声が重なった時、あかり達は薄明かりの中にいた。


「あ、あれ……?」


 美佳が身体を起こして上を見上げる。


「ここは……」


 智恵が起き上がって周囲を見回す。

 あかりはむくりと起きて目をこする。


「長官の家……?」


 三人の頭がだんだん覚醒してくる。


「あ、そうか、水上先生の家で合宿してたんだっけ……!」


「でも、よかったぁ、先生に起こしてもらえて……!」


「あたし達のピンチに気付いて救ってくれるなんて、さすが長官!」


 三人がホッとしながら先生にお礼を言おうとした時。


「お前達、この罰として、屋上の修理と掃除だ!」


 身のすくむような水上の声。

 三人がビクッと固まり、しばしの沈黙が訪れた。

 智恵がおそるおそる口を開く。


「え……これってもしかして……」


「寝言ー!?」


 三人の声が、また綺麗にシンクロした。


 こうして、三人は新たな携帯にパートナーを戻し、現世界への帰還を果たした。

 しかしディスペアーの攻撃はこれからさらに激しさを増すだろう。

 負けるな! MSガールズ!



 おまけのその頃。

 空が白み始めていた。夜明け前の街に人の姿はない。時折通り過ぎる車の音がやけに目立っていた。

 空気は既に夜から朝の物に変わり始めていて、朝の匂いが存在感を増し始めている。

 いつも通りの風景だ。

 だがその中に、いつもと違う異物が存在していた。

 誰も歩いていない時間に、ひとつの人影。

 それは、若い女の形をしていた。


「う……ん……んんっ……こ、ここは……。

 ここは……どこだ……?」


 黒いロングヘアを無造作に下ろし、黒のボディスーツに黒のニーハイ、黒のオペラグローブに身を包んだ少女が、あてもなく朝の街をさまよっていた。

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