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夢幻戦隊MSガールズ  作者: 硫化鉄
第11話 「新生」

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シーン2 雷牙VS雷牙 開戦。

「斬鉄……ブレェェェェドっ!」


 新たに変身した雷牙が、斬鉄ブレードを構えた。

 全く同じ二人の雷牙が、全く同じ構えで対峙する。

 あかりの目がきらきらと輝いた。


「弧次郎さんっ!」


「ほう……。お前も雷牙だと言う訳か……。面白いッ!」


 あかりを狙っていた雷牙が油断なく斬鉄ブレードを構えなおす。

 自分を守ってくれている雷牙の背後で、あかりは興奮のあまり声を上げた。


「すごい……。雷牙対雷牙……! こんなの、ちょっと見られないよ……!

 ああ~~録画セットしとけばよかったぁ……!」


 危機感ゼロではしゃぐあかり。ガンジョーはふっと息を吐いて身体の力を抜いた。


「ふむ……。なら、少しは休めそうだな」


 はっと気が付いたあかりは慌ててガンジョーに駆け寄る。


「あ、ジョーさん! 大丈夫ですか?」


「ま、まぁな……。

 前は手足と背骨まで折れて、腹にでっかいナイフが刺さった事もあるからな……。それに比べれば」


 よしんばその言葉が真実だったとしても、満身創痍の姿で吐かれたその言葉は、あかりにはやせ我慢としか思えなかった。


「で、でも治療しなきゃ……」


 言ってはみるが、手当の道具など一切ない。うろたえるあかりを、ガンジョーは大きな声で一喝した。


「だから、大丈夫だ! 俺の仲間さえ見つかれば、すぐに治る……かはわからんがな。

 それより、お前には、パートナーの戦いを見届ける必要があるんじゃないのか?」


 あかりはハッとして、二人の雷牙に振り向いた。


「そうだ……。あたしは弧次郎さんの戦いを……!」


 そうだ。あたしは見届けなきゃいけないんだ。敵になってしまった本物の雷牙と、あたしの弧次郎さんの戦いを。ってゆうか、こんなスペシャル対戦見逃したら一生後悔する……っ!


 ガンジョーに寄り添いながら、雷牙同士の戦いに釘付けになっているあかりの横顔に、ガンジョーは苦笑まじりに言った。


「俺には、どっちがどっちかさっぱり見分けがつかないが……な」


 あかりはガンジョーに目もくれず、ひとつ息をついた。


「ですよね……。実はあたしにも……」

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