075 ハッピーエンドを迎えたゲームヒロインは、ゲーム終了後に僕の元へ…
「…どうしたの?突然こんなところに呼び出して?
君にこんなところに呼び出されるなんて、ちょっとびっくりしちゃった。
………うん、うん。そうだね。
これまで、色々なことがあったね。
突然超能力が使えるようになったり…
学園戦争があったり…
過去や未来にタイムリープしたり…
本当、色々なことがあった。
嬉しいことや悲しいこと。
楽しいことや嫌なこと。
喜んだり、怒ったり。
笑ったり、泣いたり。
たくさんの出来事があったね。
特に、ほら。
異世界で私が一人ぼっちになった時は、本当に悲しかった。
一人孤独で、みんな消えちゃって。
一生このままなんだって思ったら、涙が溢れて溢れて…
でも、そんな私を助けに来てくれたのが、君だったよね。
一人ぼっちで泣いているところに、君が手を差し伸べてくれた。
あの時は、本当に嬉しかったな。
だから、さ。私。
このまま、君と離れ離れになるのはちょっとだけ………ううん。すっごくすっごく悲しい。
私ね、本当は、君のことが………
………え。噓。嬉しい。
君も、私と同じ気持ちだったなんて。
…ううん。嘘だなんて思ってない。
君の気持は、心の底から伝わったよ。
………ありがとう。
ありがとう、ありがとう、ありがとう。
他にも、魅力のある子はいっぱいいるのに、私なんかを選んでくれて、ありがとう。
…え、私の…魅力?
………
…も、もう恥ずかしいよ。
でも、うん。そんな風に思ってくれてたなんて、嬉しい。
ますます、君のことが…
………うん、うん。
これからも、ずっとずっと、一緒だよ。
いつまでもいつまでも、一生君と共にいる。
…途中で嫌だって言っても、別れてなんかあげないんだからね。
………え…うん。
私も、一生愛しているよ。
これからもずっと、一緒にいようね。
(~~~~~♪)
(~~~~~♪)
(~~~~~♪)
(―――プツン)
「―――ねえねえ。今日はこの後どうしようか?
(ガタンッ!)
ちょ、ちょっと、どうしたのいきなり。イスから転げ落ちちゃって。
…私?
もうやだ、ついさっきまで画面越しに会ってた顔、もう忘れちゃったの?
………?
私は、CGでもバーチャルでも、ホログラムでもないよ。
私は、私。
ついさっき、君が攻略していたヒロインそのもの。
………どうしてって。
だって君、さっき約束してくれたじゃない。
『君のことが好きだ』『一生にそばにいる』って。
色々な出来事があって、過去があって、そして今がある。
君と私は、永遠の愛で結ばれたの。
………え、ゲーム?何を言ってるの?
確かに、画面越しという間柄ではあったけど、君は君で、私は私。
数々の出来事を経て、確かな愛を築いてきたのは君と私なの。
ゲームの世界とか、そんなのは何にも関係ない。
君と、確かな愛を築いたのが、この私。
だから、これからはずーっと一緒にいるの。
強固な絆で結ばれた二人は、決して別れることはない。
これからは私達二人、片時も離れずに幸せに暮らしていこうね。
愛しのダーリンっ♪」




