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218 何度告白しても断り続ける幼馴染。彼女が告白を断り続ける真意とは…

「………私のことが好き?

………

…そっか。

君がそう思ってくれてたのは、嬉しいな。

………でも、ごめんなさい。

恋愛とか愛とか、そういうのよくわからないから」




「………付き合いたいの?

どうして?

これまで私達、いい友達同士だったじゃない。

これからも、いい友好関係を結んでいく方がいいと思うけど」




「………うーん、ごめん。

好きだって言われても、今は受験勉強で忙しいから、デートとか、そういうのをしてる時間ないんだ。

だから今は、付き合うのとかは無理」




「………そうだなー。

君のことは嫌いじゃないけど、恋人とかっていうのは考えたことないんだ。

だから、ごめんね?」




「………えー、お試しとか、そういう軽いノリとかっていうのはちょっと…

あー、でも、だからって本気告白とかされても、ちょっとちょっとってなっちゃうからやめてほしんだけどさ。

うーん、だから、また今度ね」




「………やっぱり、無理かな。

ごめんね。

それじゃあ、私友達待たせてるから、もう行くね?

………

………

………

…あっ、ごめーん。待った―?

………今の?

ああ、告白告白。

一周回って校舎裏とか、なんで今更って感じだった。

………うーん。かれこれ…10回目くらい?

毎回毎回、よく違うシチュ考えるよね、あいつも。

………んー?別に、嫌いじゃないよ、あいつのことは。

むしろ好き。

幼馴染として、初恋はあいつで、今でも好きなのが続いてるよ。

世界で一番だーい好き。

………

…じゃあなんで毎度断るのかって?

だってすぐにOKするよりも、そっちの方がずっとずっとあいつの気持ちが強くなるから。

告白してすぐOKだった、っていうよりも、何回も何回も何回も失敗して、ようやくOKになった、っていうほうが何倍も何十倍も想いが強くなるでしょ?

何回も断られてようやっとOKになったんだから、その後別れようとかは考えなくなる。

だって、苦労して手に入れたものは、そうやすやすとは手放しにくいんだから。

………

…他の女に目移りする?

あー、ないないないない。それは絶対ないよ。

だって私、あいつの趣味嗜好は全部把握してるもん。

どんなキャラが好きとか、どんな性格が好きとか、どんな容姿が好きとか、あいつの部屋の本棚とかパソコンとか、スマホとかは逐一チェックしてるから。

それを見ながらちょーっとずつ私自身に反映していってるから、他の人を好きなるなんてあるわけがない。

むしろ、スマホとかパソコンで私を好きになるように仕向けてるところもあるしね。

現に、あいつは今日も私に告白してきた。

他の女の子じゃなくてね。

………まあ、もし、仮に、例えば、仮定として、万が一、億が一、他の女ことを好きなったとしたら、その時は全力でその女を××するから。

その女がいなくなったら、また私のところに戻ってくるように、ね。

………

…うーんそうだなー。

まだいつOKするかは決めてないけど………

今後も断って断って断って断って断って…あいつが私しかいないんだったことを自覚したら、その時にはOKしようかな。

………

…えー、それはないって。

諦めるとか、何があってもあり得ないから。

だって、私があいつを大好きなように、あいつだって、何回も告白してくるくらい、私のことが大好きなんだからさ」

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