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25章 想い 1話

 一方、ライトはシャルナを追っていた。


 シャルナの車の横に(なら)(へい)(そう)する。


 すると、運転していたシャルナがライトに向け、不敵に笑みを浮かべると、ハンドルを切って、ライトにぶつけようとしてきた。


 ライトは咄嗟に跳躍し、シャルナの乗っている車の上に飛び移る。


 すると、シャルナはハンドルを左右に切り、車を激しく揺らして、ライトを落とそうとする。


 しかし、ライトは必死にルーフにしがみ付き、振り落とされないようにした。


 そこでシャルナは、急ブレーキをした。


 地面とタイヤの擦れる摩擦の音が激しく街中でなる。


 止った先は、前方に信号があり、丁度、赤だった。


 シャルナの車の前には、計五台の車が停車していた。


 車から降りたシャルナにライトは気付き、ルーフから再び跳躍し、シャルナの前で着地する。


 「やはり君は直接、物理的な手段で分からせなければならないようだね」


 涼しげに語るシャルナ。


 既に、シャルナの左右の懐には二丁のハンドガンが備えられていた。


 ライトはそれを見て、衣服製造業で戦った二丁銃の覆面の者が脳裏を過る。


 「……まさか、衣服製造業で僕と戦った……」


 信じられないと言う様子になるライト。


 「その節は楽しかったよ。久しぶりに良い退(たい)(くつ)(しの)ぎになった」


 シャルナはほくそ笑みながらそう言う。


 まるで、童心に帰ったかのように。


 「だが今度は負けない。僕がお前をここで止める」


 戦闘態勢に入るライトは拳を強く握る。


 「僕を止めた所で結果は変わらない。この世界が闇と一色になる運命はね」


 シャルナは懐から二丁のハンドガンをゆっくりと取り出す。


 すると、後方からクラクションが鳴る。


 前方の信号が青に切り替わっていたためだ。


 それに気付いたライトは後方で止まっているトラックを一瞥すると、シャルナがすぐさま撃ってきた。


 間一髪に(かわ)したライト。


 すると、今度は後方に居た車が玉突き事後を起こし、すぐ後方にいたトラックが突かれた事により、前に突っ込んできた。


 シャルナは横に移動すると、ライトもすぐに横に移動し、突っ込んできたトラックを(かわ)す。


 そこで、シャルナがライトに向け走り出す。


 そのままシャルナはライトに向け上段蹴りを入れる。


 ライトはバックステップで(かわ)すと、透かさずシャルナが手にしている二丁のハンドガンで撃ってくる。


 正確な射撃。


 その射撃に苦悶の表情でギリギリの所で(かわ)すライト。


 だが、その流れ弾が前を走り出した車に当たり、乗っていた運転手の頭に当たり絶命する。


 カーブを曲がる事など出来なくなったその車は建物の壁に激突し炎上する。


 それに気付いたライトは場所が悪い、と思い、近くにある建設中のビルに入り込む。


 シャルナは不敵に微笑みながら後を追う。


 「そんなに人命が優先かな? 僕の見立てじゃこの世の人間は無価値だよ。そんな者のためにわざわざステージを変えるのかい?」


 マガジンをリロードしながら中に入り、甘く冷徹な矛盾した声音でそうライトに問いかけるシャルナ。


 

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